流通業界の定番資格
販売資格は流通関連ではよく知られる定番資格です。商工会議所が推進する有名資格なので、営業職や販売業をはじめとした、マーケティングに関する様々な人のキャリアアップに繋がる試験です。
また、営業職や販売業というのは、他の職種に比べ、未経験でもOK!という場合も多いので、就職・転職の際に競争率が高くなることが予想されます。
その中で周りとの違いを出すために、販売士の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
試験概要
受験資格 | 誰でも受験可能 |
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試験日程 | 【1級】 2月 【2級】 10月 【3級】 7月、2月 |
試験問題 | 【1級】 ・筆記 小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理、など ・面接 【2級・3級】 小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理、など |
受験費用 | 【1級】 7,500円 【2級】 5,500円 【3級】 4,000円 |
合格率 | 平成25年第40回 【1級】 19.2% 【2級】 64.4% 平成25年第71回 【3級】 68.8% |
公式サイト | 販売士 | 商工会議所の検定試験 |
また、以下の条件を満たした方は、一部科目免除の受けることが出来ます。
- 各商工会議所が行う「3級販売士養成講習会」、もしくは後述の、商工会議所指定の通信教育機関による養成講座の受験した場合、「販売・経営管理」の1科目を免除。
- 全国商業高等学校協会が主催する「商業経済検定試験」の「ビジネス基礎」「マーケティング」の2科目を合格した場合は1科目、プラス「商品と流通」「国際ビジネス」「経済活動と法」の1科目を合格した場合、2科目の免除。
販売士検定の上位級は高い難易度を誇ります。しかし、この資格は科目合格制をとっていますので、1科目でも合格すると、2試験分、科目免除を受けることが出来ます。
なので、1科目でも合格すれば、落ちても来年以降の負担を大きく減らすことが出来ます。試験中など、途中であきらめずに、出来るだけ解答するようにしましょう。
勉強法
販売士検定試験を受ける多くの方は、独学にて勉強しています。
そこで今回は、勉強法について紹介します。
テキストで勉強
販売士検定の2級・3級は比較的手に届きやすい範囲の難易度となっていますが、1級となると相当な対策が必要です。
商工会議所公式のテキストです。1級から3級まで段階別にあり、1級は70%、2級は80%、3級は90%が、このハンドブックから出題されます。
まずはこのハンドブックを中心に、勉強を進めていきましょう。
通勤時間も活用しよう!
社会人が勉強する場合、仕事と掛け持ちしながら受験勉強をしなければいけませんので、勉強時間の確保が難しいですよね。
そういう人は、通勤時間を勉強時間に当てましょう。
テキストを開いて暗記をしたり、重要な所にマークを付けるなど、自宅での勉強とあわせることで、1日2~3時間の勉強時間を確保することができます。
養成講座・通信講座を受けよう
商工会議所や販売士関連機関では、定期的に販売士養成のための講習会や通信教育講座を行っています。
しかも、講座を受けることにより、対応した級位の一部科目の免除を受けることが出来ます。
勉強にもなるし、試験科目を免除できる、一石二鳥のチャンスです。機会があれば、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
なお、科目免除は2級・3級のみであり、1級の通信講座やセミナー、スクーリングに参加しても、免除の対処にはなりませんので、注意しましょう。
商工会議所指定機関
全部覚えないほうがいい?
販売士の試験を受ける方の中には、社会人の方もいると思いますが、そういう方は勉強時間が中々取れない場合もあります。
そういう時に、専門用語を覚えようとしても、覚える時間が足りなくなってしまう場合があります。
「とにかく資格を取得したい!」という方は、全部を理解しようとせず、問題集を取り組む事から始め、現状の知識で答えられる部分はやらず、わからない所だけを調べ大まかな流れを掴む、という方法がいいでしょう。