もう飲んだ?ハワイの地ビール
人気が高まっている「地ビール」。近年、日本でもご当地ビールを見かけることが多くなりました。もちろん、ハワイでも地ビールを味わうことができます。良い香りがするビール、味の深みが楽しめるビール、ラベルが凝っているビールなど種類はさまざまです。あなたは何種類、呑んだことがありますか?
ハワイのビール事情
常夏のハワイには冷たいビールがピッタリ!燦々と照る太陽の下でのむビールは最高です。
そんな気候にマッチしておすすめなのが、ハワイで醸造されている地ビール。
代表的なメーカーはオアフ島の「アロハビール」、ハワイ島の「コナ・ブリューイング」、マウイ島の「マウイ・ブリューイング」。これらの工場では実際にビールが作られる様子を見学することができます。
ハワイで作られているビール
ハワイでは低温で醗酵され、キリっとした喉越しが心地よい「ラガービール」と、比較的高温で醗酵され、香り高い「エールビール」が作られています。
ビールの味の決め手は水と空気。ハワイのエキスがたっぷりと詰まったビールはおいしさも格別。ロコからの支持も高く、スーパーマーケットには常に数種類のブランドの地ビールが陳列されています。
オアフ島で注目のホノルル・ビアー・ワークス社
いかにもハワイらしい名前のビールをつくるのが、ホノルル・ビアー・ワークス。
なんと、ハワイ州の中心ホノルルに酒造所をもつ珍しい存在。
日本ではまだ見かけることが少ないメーカーですが、ローカルの間からは高い支持。注目の地ビールです。11種類のビールを製造しています。代表的なものはエールビールの「ファーマーズ・ビール」。農家で作られるビールというスタイルで、ハワイで収穫されたオレンジ、ミカンやレモングラス、そしてハワイ島産のハチミツで作られています。飲むとシトラスとスパイスのアロマが広がります。軽い琥珀色のビールを注いだグラスは輝いていて、ハワイの元気な太陽を思わせます。
併設されたバーで醸造元の雰囲気を堪能!
残念ながら工場見学は行われていませんが、併設されたビアホールでは出来たてのビールを味わうことが出来ます。
オアフ島のコミュニティ(社会の輪)の活性化を理念とする同社。地ビールを通じて、多くの人たちの間で会話や交流が生まれるようにと、倉庫をビアホールに改装したのだとか。ハワイで作られたビールを片手に、地元の人たちとの会話に飛び入り参加。地ビール工場ならではの体験です。
営業時間・webサイト
月曜日~木曜日 11:00~22:00
金曜日・土曜日 11:00~24:00
URL:http://www.honolulubeerworks.com/
アクセス
328 Cooke St. Honolulu, Hawaii
アラモアナ・ショッピングセンターより徒歩10分ほど
ハワイ島のコナ・ブリューイング社は地ビールの代名詞
1995年に創業した、コナ・ブリューイング社。ハワイ島のコナ地区に工場を構えています。
開業当初は小さな醸造元だったそうですが、ハワイ内外で人気が急上昇!
いまやABCストアはもちろん、日本のハワイアンショップでも必ず見かける、ハワイの地ビールの代名詞的な存在に。
現在は一年間に310,000ガロンものビールを出荷しているのだとか。ロングセラーの「ロングボード」は日本人に馴染み深いラガービール。シトラスの香りさっぱりとするエールビールの「ファイアーロック」も人気。無ろ過のビールなので、酵母のアロマが口いっぱいに広がります。
味もさることながら、ハワイらしさを感じられるパッケージも人気を集める理由。
ハワイ島のキラウエア火山をイメージしたラベル、サーフィンを楽しむロコの様子を描いたラベルなど、ラベルを見るだけでもハワイ気分を楽しめます。ビンに刻印されたハワイ州の島々もニクいですね。
工場見学ツアーが開催中
工場見学の人気も高い、コナ・ブリューイング社。コナ・ビールの製造過程をじっくりと見学します。解説を交えながら施設全体の見学を終えると、お待ちかねの時間。4オンスのビール飲み比べ、そしてオリジナル・ギフトがもらえます。なお、ツアーは英語のみの開催です。
予約方法
Webサイトで要予約。カレンダー形式になっている予約画面から希望の日時を選択します。
(予約:http://konabrewingco.com/brewery/)
もしくは、電話(808-334-2739)にて。
開催時間・代金
1人5ドル。15才以下の子どもは見学不可です。
毎日、10:30~と15:00~の2回。
アクセス
74-5612 Pawai Pl, Kailua-Kona, Hawaii
レンタカーでのアクセスが便利です。ハワイ島、ヒロ空港から車で1時間40分ほど。
ポップな缶ビールといえばマウイ島のマウイ・ブリューイング社
マウイ島のラハイナ地区でビールをつくっているのは、マウイ・ブリューイング社。アメリカのビールといえば瓶ビールが主流ですが、ユニークなことに、こちらは缶ビールのみ。
ハワイの強い日差しからビールを守るため、紫外線からの影響を受けない缶を使っているのだとか。
一度飲むとすっかりファンになってしまうほど定評のある味。ハワイアン航空の機内でも提供されています。人気のビールは、水着姿のロコガールがほほえみかけているポップなラベルの「ビキニ・ブロンドラガー」。フルーティーな味わいがするラガービールです。苦味はなく、飲みやすいです。
工場見学ツアーが開催中
30分のイントロダクションを受けた後、貯蔵庫やパッケージ詰めの様子を見学します。
見学のあとにはテイスティングの時間も。子どもはノンアルコールの「ルートビア」を楽しめます。なお、ツアーは英語のみの開催です。
予約方法
Webサイトの予約フォームから行います。(予約:http://mauibrewingco.com/tours/)
もしくは電話(808-213-3002)にて。
開催時間・代金
1人5ドル。10歳以下の子どもは参加不可。毎日、12:30~、13:30~、14:30~の3回。
アクセス
605 Lipoa Pkwy, Kihei, Maui, Hawaii
レンタカーでのアクセスが便利です。マウイ島、カフルイ空港から車で30分ほど。
ビールを通じてハワイをより身近な存在に
地ビール工場では、製造設備や働く人を間近に見られます。通りいっぺんの説明を聞くだけでなく、ガイドとのフレンドリーな会話を楽しんでみてはいかがでしょう。
実際の作り手と接してみると、いままで知らなかった新しい発見があったり、ハワイのビール事情を知ることができます。
何気なく飲んでいた地ビールがよりいっそう身近に、そしておいしい存在になること間違いなし!最後にテイスティングの注意事項が2つ。工場見学ではテイスティングの時間があります。
日本では20歳がアルコールを飲める年齢ですが、アメリカでは21歳から。ハタチの人は気をつけてくださいね!
醸造所の訪問の目玉でもある、テイスティング。レンタカーでアクセスする場合には、帰りの運転があることもお忘れなく。ケンカにならないことを祈っています。