男だって「地元の味」が食べたい!
サーフィンやランニング、マリンスポーツを目的にハワイ旅行を計画している男性諸君、スイーツだらけのガイドブックに飽き飽きしていませんか。今回私が紹介するのは、現地の人たち、特に若者に人気のレストラン「Zippy’s(ジッピーズ)」。がっつりとしたメニューが豊富な、アメリカンな雰囲気のレストランです。
ワイキキの喧騒から離れた場所に、ガッツリ系メニューあり
ジッピーズはハワイ発のファミリー・レストランのチェーン。日本でいえばデニーズや、ガストといったところで24時間営業です。
オアフ島を中心に20以上の店舗を展開しています。ユニークなのはその店舗形態。レストランだけでなく、寿司やベーカリー専門店など、ジッピーズはさまざまな食堂を運営しています。
立地も特徴的。ハワイの有名レストランは観光街ワイキキやアラモアナ・ショッピングセンターの周辺に店舗を構えることが多いのですが、ジッピ-ズは徒歩圏内に店舗がありません。現地の人たちをターゲットにしたレストランなのですね。
オバマ大統領もお気に入りだった本店へ
ワイキキの喧騒を背に車を走らせること約5分、「マッカリー店」へ到着しました。目の前の道路は6車線。交通量が多く、あたりの建物は殺伐とした雰囲気。日本人の姿を見かけることはなく、観光地からは離れた地域です。
マッカリー店はジッピーズの本拠地ともいえる場所。1966年10月に誕生した、第一号店です。ここでは3つのレストランを楽しむことができます。
・お弁当のような「ジップ・パック」を提供するセルフサービス・コーナー。
・古きよきアメリカの食堂といった趣のダイニング・コーナー。
・焼きたてパンを販売する「ナポレオンズ・ベーカリー」
の3つが一堂に会しています。ハワイ州出身のオバマ大統領も、ジッピーズの味で育った一人。お気に入りはここマッカリー店だったそうですよ。
ジッピーズ店舗ガイド
ジッピーズの多くは、セルフサービス・コーナーを中心にした店舗形態。大きめの店舗にはダイニング・コーナーが設置されています。詳しくは公式ウェブサイトで確認できます。
ウェブサイト:http://www.zippys.com/(英語サイト)
現地の人に愛される人気メニューは・・・?
茶色のチェック模様の床や、やけに高い天井に「アメリカ」を感じながら店内に足を踏み入れます。セルフサービス形式のレストランで席についた私。セルフサービスなので、注文はカウンターで行います。
注文口の頭上にはメニューがずらり。サンプル写真にはアメリカンな定食がならび、ショーケースには自家製ベーカリーでつくられたケーキがずらりとならんでいます。
ジッピーズのウェブサイトにはオススメのメニューが紹介されています。一番のオススメは独自のレシピで仕上げた「チリ」。1966年の創業当初から提供され続けている、シンボル的メニューなのだとか。
レストラン、小売店あわせると、なんと1ヶ月に110トンものチリが売れているそうです。想像のつかない量です。恐るべき人気!
スタッフのおばちゃんに、若者に人気のメニューを聞いてみます。ずばり、鶏の唐揚げ「ゴールデン・フライドチキン」。そして、揚げ物を中心にしたボリュームのあるお弁当「ジップ・パック」。
世代関係なく人気なのは牛肉を煮込んだ「オックステール・スープ」。鍋焼きうどん「ジップ・ミン」も人気。なんとこの鍋焼きうどん、チャーシューやエビフライつき。聞くだけで胃がもたれそうです・・・
ハワイの人々に愛され続けている数々のメニュー。すべての店舗で味わうことができますよ。
ハワイ大学に通う友人のイチオシは「チリ」
「チリもおいしいし、チキンも好き。毎週食べているよ」と友人から聞いていたので、どちらも食べられるプレートランチ「Signature Favorites」(シグネチャー・フェイバリット)を選びました。
この「シグネチャー・フェイバリット」は、メインのおかずごとに値段が分かれています。
どのメニューにも共通でついてくるのが、ライス(玄米もしくは白米)+サラダ(マッシュポテト、フライドポテト、ポテトサラダ、マカロニサラダから選択)
今回は、一番人気のメニューが同時に楽しめる豪華メニュー「チリ+ゴールデン・フライドチキン」(10.15ドル)を注文。白米とポテトサラダを選びました。
カウンターで注文、会計を済ませると自分のオーダー番号が書かれたレシートが渡されます。揚げ物は注文を受けてから調理開始。できあがると番号が呼ばれます。待つこと数分。店内の放送で私の番号が呼ばれました。注文カウンターの横で商品を受け取ります。
甘口カレーのような味わいでマイルド
うーん、ボリューミーなプレートです。見た目はカレーのような雰囲気。かわいらしい形をしたライスと一緒に口に運んでみると、日本の甘口カレーのような味!
あれっ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。そう、「チリ」はメキシコ料理のチリソース。
もともとのチリは辛い料理なのですが、ジッピーズのチリはさまざまな豆が一緒に煮込まれているので、クセのないマイルドな味つけです。子どもにも食べやすいと思います。※豆を抜いた注文も可能です。
揚げたてのチキンは衣が薄く、サクサク。お肉がしっかりと詰まっています!とてもジューシー。食感は違うものの、味付けは日本の唐揚げに似ている印象をうけました。脂っこいテイストが多いハワイの食べ物ですが、意外にも、全体としてさっぱりとした味です。
量の少ないスモールサイズもあるけれど
ハワイのレストランで地味に悩むのが、どのサイズを選べばいいのか、という点。知らない土地では見当がつかない場合が多く、悩みの種です。特に、多くの人種が生活しているハワイは曲者。
アメリカンサイズの食べ物を提供するレストランと、アジア人の体型にあわせた量の食べ物を提供するレストランの二種類があります。
ジッピーズの食べ物のサイズは後者。日本のレストランと同じ感覚です。一度、半人前の「Small Portion」(スモール・ポーション)をお願いしたことがあるのですが、本当に小さかったです。
以下の写真はSmall Portionで注文したお弁当「ジップ・パック」です。量の少なさが伝わるでしょうか。
バスを使って訪れれば、すっかりロコ風!
地元の人から大きな支持を受けているレストラン。ローカルの目線で、地元の味を楽しんでみませんか。ホテル群のあるワイキキ・エリアから、生活の足でもある公共のバス「The Bus」を使ってマッカリー店を訪れてみましょう。
アクセスガイド
6番系統のバスに乗車、アラモアナ・ショッピングセンターから数えて6番目の「S King Street + Hauoli Street」停留所で降ります。1分ほど歩くと、同レストランに到着します。大きな駐車場が併設されているので、レンタカーでもアクセス可能です。
ローカルに交ざって「地元の味」を堪能
日本語が通じず、外観からはとっつきにくい雰囲気すら感じてしまう地元レストラン、ジッピーズ。立地からも想像がつくように、ハワイに住む人たちの生活を垣間見ることのできるレストランです。
ローカルの大学生や、会社帰りの人などでいつもにぎわっています。24時間営業なので、ちょっと小腹がすいた時や昼食を食べそびれたという時にも便利。かざらない、ガッツリとした地元の味を探しに訪れてみてはいかがでしょう。
店舗情報
営業時間:年中無休、24時間営業
住所:1725 S. King Street, Honolulu, Hawaii