“無職”で行き詰まる部屋探し・・・諦めるのはまだ早い!|トピックスファロー

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2015年8月13日
“無職”で行き詰まる部屋探し・・・諦めるのはまだ早い!

無職での部屋探しに横たわる、「信用」「お金」といった障害。正面からアプローチしていては無駄に絶望を繰り返してしまう。部屋探しは結局のところ人間相手のコミュニケーション。それを知ることが不利な状況での部屋探しを上手くすすめるポイントである。

兼業ライター。不動産屋で広告を作ったりもしている。
  

無職での部屋探しなんでこんなに苦労するの?

筆者はこれまで3度賃貸の部屋へ引っ越している。その内2度は、無職で部屋を契約した。初めての一人暮らしは在職中。何のトラブルも無く部屋探しから契約まで数日で終えた。しかしその数年後、あれやこれやの理由で仕事を辞めた後の部屋探しは、困難を極めることとなる。 家の中で悩む男

大家や管理会社からのNG、保証会社からのNG、または問い合わせた時点での不動産会社からのNG・・・。一体どうしてこんなことになったのだろうか?

探してみるまで知らなかった!「見せ金」ってなんだ?

無職での部屋探しで初めて問い合わせた不動産会社でのこと。

内見したうちの1件と契約しようとすると、保証会社への提出資料として「引っ越し代諸費用+100万円」が入った通帳コピーを用意してくれと言われた。

無職にそんな大金を要求するなんて一体どういうつもり?理由を尋ねると、審査を通すための「見せ金」とのこと。通帳に印字さえあれば自分のお金でなくても構わないそうだ。仕方がないので親に助けを求めて指定の金額が印字された通帳コピーを用意した。

この時点では知らなかったが、これは無職だったり収入が不安定だったりする人にのみ求められることなのだと、後から訪れた不動産会社で教えられることとなる。

「見せ金」の正体

実は大きな額の「見せ金」が求められるようになったのは、この部屋探しを始める少し前、2008年頃から社会問題となっていた「派遣切り」が原因だった。

説明してくれた営業マンによると、派遣切りで職を失った人がそのまま就職出来ず、家賃を回収出来ない事例が大量発生。損することを警戒した家主さんたちは、多くが保証会社を通して契約するようになったそうだ。

保証会社は保証会社で、無職の人には「しばらく仕事が見つからなくても家賃を払える蓄えがあるか?」ということを必須の確認事項とするのが通例となった。こういう事情で「見せ金」が生まれた。

この「見せ金」、いくら口座にあれば審査を通過するか?という基準が保証会社によってまちまちで、家賃の半年分、2年分、それ以上必要な場合もあるという。

無職の身でそんな大金をすぐに用意出来る人が一体どれだけいるのだろうか?運が悪いとせっかくお金を用意出来ても額が足りず、審査に落ちてしまう。ほとんど「無職の人間に部屋を貸さないためのシステム」と言えるかもしれない。筆者も先の物件では審査に落ちてしまい、部屋探しを続行することとなった。

「うちでは紹介出来ません」「その物件は無職の方だと・・・」

「見せ金」以外にも立ち塞がる障害がある。

賃貸物件の検索サイトで気に入った物件を見つけて問い合わせると、「その物件は管理会社(または家主さん)の方針で無職の方だと紹介が難しい」と言われることがあった。

幸い筆者は経験していないが、

フランチャイズ経営の不動産会社の中には、無職と収入が不安定な芸能系・クリエイター系の職業の人は、全店で「うちでは紹介出来ません」と門前払いにされるところも存在するという。

ただでさえ困難な部屋探し中に問い合わせてしまうと、これはかなり大きなダメージを受けそうだ・・・。 女性のダメ

絶望するのはまだ早い!無職で賃貸を借りる方法

家主さんと管理会社に嫌われ、保証会社に嫌われ、不動産会社にも嫌われ・・・。こうなると「無職の人間が住んで良い部屋は無い!」と世界中から言われているようで、部屋探しの気力は萎え、人生真っ暗闇のような気さえしてくる。

しかし絶望するのはまだ早い!アプローチの仕方を変えれば、こんな状況も意外とスムーズに解決するのだ。

最大の障害!保証会社編

無職の部屋探しで一番大きな障害となるのが保証会社である。

正直なところ保証会社への対策は不可能だ。客の立場では保証会社と直接コンタクトをとることは出来ないし、口座にいくら入っていれば審査が通る、という情報は不動産会社も基本的には把握していない。

しかし多少状況を有利にする方法はある。それは不動産会社で経験豊富な営業マンに担当してもらうこと。いくつもの成約事例を知っていたり、保証会社と上手くコミュニケーションをとっている営業マンなら、「この保証会社は大体これくらいで通るだろう」と教えてもらえる場合がある。

前述の不動産屋で筆者の担当となったのは、新人だったのか明らかに不慣れな営業マン。こちらも知識が無く、説明不足のまま振り回されてしまった。最初に付いた担当を変えて欲しいとは伝えづらいかもしれないが、無職という難しい状況であることを説明して丁寧に頼んでみよう。

不動産会社選び編

ここまで読めばもうおわかりのことと思うが、無職で契約しやすいのは、保証会社を通さずに契約出来る物件だ。いわゆる不動産会社の自社物件。実際のところ、不動産会社で無職という事情を話せば自社物件をまず勧められるし、筆者の経験でもこれが最も無職の身でストレス無く部屋探しを出来る方法だった。

自社物件に限定しての部屋探しは、不動産会社そのものから調べるのが効率の良いやり方だ。筆者の場合は、「住みたいエリアの名前+賃貸不動産」のキーワードでネット検索した。

検索結果に「○○地域密着で30年」といったフレーズがあればチェックしてみよう。またこの方法なら、特定地域のみで複数店舗展開している不動産会社を見つけることも出来るはず。大抵は検索結果で出てくるHPに自社物件が掲載されている。

長くその地域で営業している会社なら、地元の家主さんに信頼されていて多くの物件を任されていたり、融通を利かせてもらいやすいというメリットもあるだろう。

大手フランチャイズの賃貸不動産会社HPにも自社物件が掲載されているので、こちらもぜひ確認を。

そして不動産会社選びのコツとしてもう一つ。

門前払いをする不動産会社を避けるには、ネットでよく評判を調べたり、部屋探しをする中で出会った営業マンに同業他社についてそれとなく尋ねるなど、情報収集をしよう。

物件以外のことでも営業マンに教えてもらえることはいろいろある。

営業マンを攻略せよ編

実は筆者の無職1度目の部屋探しは、「物件の問い合わせをした不動産会社にたまたま昔の同級生がいて、無職NGの家主さんと交渉して契約させてくれた」というウルトラCで終わった。さすがにこんな幸運はそうあるものではないが、2度目の無職での部屋探しに、大いに参考になった部分もある。

同級生が家主さんと交渉してくれたのは、「困っている昔の同級生を助けたい」と思ってくれたからだろう。初めて顔を合わせる営業マンが無職という特殊なケースで力になってくれるかどうかも、基本的には「なんとかしてあげたい」と思うかどうかではないだろうか。

もちろん無職だからと相手にしてくれない不動産会社の営業マン相手に頑張る必要は無い。

きちんと対応してくれる会社の営業マンには無職での部屋探しという事情を話し、今の状況や仕事探しについて、どうしてこの街に住みたいのかなど、自分の情報をいくらか伝え、頼りにしているという態度を出してみよう。

お客であるあなたに少しでも思い入れを持ってもらうことが出来れば、営業マンも親身になって力を尽くしてくれるはずだ。実際積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けた筆者の無職2度目の部屋探しでは、1度目に感じた不自由をほとんど感じることがなかった。

障害は「避ける」の一手!無職ならストレスフリーが最優先

たくさんの球

賃貸検索サイトで物件を探し気に入った物件を問い合わせる、という一般的なやり方は、無職での部屋探しには全く向かない。知識の無いままこの方法で部屋探しをすると、何度も傷つき、部屋探しが苦痛になってしまう。下手したら生きていることが苦痛になるほどネガティブになる可能性もある。生活の基本である「衣・食・住」の住でつまづくとダメージが大きいのだ。

部屋探しの障害は、乗り越えようとしても難しい。気力を奪われないためには「避ける」のが正解だ。「自社物件」と「営業マンとのコミュニケーション」、この2つのポイントを押さえて、ストレスの少ない部屋探しをしよう。

著者:猫野千秋

兼業ライター。不動産屋で広告を作ったりもしている。
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飼い猫を食べさせるために働いています。
特に関心があるのはカフェ、コーヒー&紅茶、住宅&インテリア、海外ドラマ、スピリチュアル、旅行、敏感肌・乾燥肌対策、ダイエット、アレルギー、ペットなど。
茅ヶ崎市在住、よく出掛けるのは藤沢、辻堂、江の島、鎌倉、小田原あたり。横須賀も時々。ライティング以外の仕事では不動産関係の広告を作成しています。