散らかるには理由がある!整理収納アドバイザーとは
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整理収納アドバイザーとは、『片付けの専門家』ともいえる民間の資格です。
たとえば、「部屋に物が溢れている」「収納が足りなくて洋服がしまえない」「片付けたいけど、どこから手を付けて良いかも分からない」。
こういった、家庭の収納や整理整頓にまつわる悩みを解決できるのが整理収納アドバイザーの資格です。
日常でも大活躍の資格
資格を取得するのは、就職や転職、あるいはキャリアアップの為であり、日常生活ではそれほど使いません。
また、ご当地検定のような趣味や知識系の要素が強い資格をもありますが、腕試しで終わってしまう事が多いでしょう。
日常生活でしっかり使える資格というのは、お料理系の資格くらいしかないのではないでしょうか?
しかし整理や収納は日常でもよく行っている事であり、部屋が狭い、収納が少ないと言われている日本の住環境において、使い勝手の良い資格と言えるでしょう。
断舎離との違い
断舎離の基本的な考え方は、必要最低限のものだけを残し、それ以外は処分する。
物を減らし、持たない、増やさないという方法を取ります。
一方、整理収納アドバイザーでは「いる・いらない」という2択を強制する事はありません。
「生活をしやすい空間を作るにはどうすればいいか」を第一に考えます。
必要があれば捨てる事もありますが、しっかりと整理ができ、どこに何があるかを把握できれば、無理に処分する必要はないと考えます。
アメリカでは職業として定着している片付けの専門職
アメリカでは都市部を中心として、『プロフェッショナル・オーガナイザー』という職業の需要が高まっています。
この仕事は、いわば整理整頓の専門家。
「organize(オーガナイズ)」は「組織する」と訳されますが、他にも「整理する」「体系化する」「まとめる」といった、「(何かを)整える」というニュアンスで使われる英語です。
プロフェッショナル・オーガナイザーの仕事は、物に溢れたリビングやキッチン、クローゼットの整理整頓から始まり、オフィス、会計、健康など、整えるものの種類を選びません。
この仕事内容の幅広さからも分かる通り、個人から法人まで、ありとあらゆる場面で、『片付ける』という能力が求められています。
日本にも広がりつつあるオーガナイザー
日本の住宅事情や、汚部屋・ゴミ屋敷に代表される片付けられない人の増加、仕事で家事にまで手が回らない人。
このような事情を抱えている人が増えており、日本でも『オーガナイズ』の需要が増えつつあります。
整理収納アドバイザーを仕事に活かす
個人で仕事をするのなら、コンサルタントやセミナーの講師が考えられます。
有名な人の中には、本の出版やコメンテーターとして活躍するケースもあります。
その際、インテリアコーディネーターや福祉住環境コーディネイターなど、住環境や生活に密着した資格があると便利でしょう。
就職する場合は、ホームヘルパーや家事代行業があります。
家にいる事が多い高齢者や体の不自由な人に、住みやすい環境を提供できる資格ですし、家事代行では学んだ知識を、そのまま活かす事が出来ます。
主婦だけじゃなく、働く女性にもおすすめの資格
これまで、料理やパソコンのスキルを教えてくれる資格はあっても。整理整頓を習う場はありませんでした。
生活の基盤となる家を整理する事は、時間の節約になるばかりではなく、心からリラックスできる場所を作る事でもあります。
効率的に家事を進めたい主婦はもちろん、仕事で疲れた心と体を癒したい働く女性にもおすすめできる資格です。