【脱!和製英語】ビジネスで恥をかく前に覚えておくべき9つのJanglish|トピックスファロー

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2012年10月26日
【脱!和製英語】ビジネスで恥をかく前に覚えておくべき9つのJanglish

JapaneseとEnglishの合成語「Janglish」。いわゆる和製英語ですが、何気なくビジネスの場で使いそうな単語がゴロゴロしているのに気付いていますか?相手に「えっ、なに?」と聞き返されない為にも、危険な単語は今のうちに確認してください。

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『Janglish』という単語を訳せますか?

おそらく普通に調べても載っていないと思います。

『Janglish(ジャングリッシュ)』とは「JapaneseとEnglishを合わせた言葉」の事で、無理に日本語に訳せば『和製英語』という事になるのでしょうか。 一口に和製英語と言っても種類があり、「二つの言語を組み合わせたもの」「日本とアメリカでニュアンスが変わるもの」「日本でしか通じないもの」が代表的な所でしょう。

職場に馴染みすぎたJanglish

あまりにも普通に使い過ぎているジャングリッシュ。 日本では当然と思っているものの多くにJanglishが紛れ込んでいますよ。

サービス

日本で「このドリンクはサービスです」と言われると、無料でくれる物と解釈するのが普通です。

しかし海外で「This drink is a service」と言われて差し出された物を飲むと、お金を払わなければいけないでしょう。 「Service」という言葉には「勤務」という意味があり、商売として提供する商品や労働も「Service」の一つ。 この事を知らずに海外でトラブルになるケースも少なくありません。 ちなみに「無料」とするなら「Free」を使うのが正解でしょう。

キャパシティ

「仕事がキャパシティを超えて、いつまでやっても終わらない」という言い方をすることがありますが、これにも違和感を感じなければいけません。

この場合、「キャパシティ」を「能力」として使っているのですが、本来の「Capacity」は「容量」を表す言葉で人間にはあまり使いません。 人の能力を表す時には「Ability」を使う方がより正確でしょう。

クレーム

「毎日毎日、クレーム対応でうんざりだ」と同僚が愚痴っていたら、その会社は長くは持たないでしょう。

「Claim」という言葉には「債権」や「控訴」という強いニュアンスが含まれています。 つまり上記のセリフをそのまま受け取ると「毎日毎日、裁判の準備や損害賠償の対応でうんざりする」という意味に取ることが出来ます。 この会社がどれほど危機的な状態か分かってもらえたでしょうか。 ごちゃごちゃと文句を言ってくる場合には「Complain」を使うくらいが丁度いいでしょう。

サラリーマン

「Salary man」。 直訳すると「給料をもらう人」でしょうか? 「Worker」が入っていないので、働かなくてもいいとかそんな事は言っていませんよ。

「労働者」という意味では「Worker」ですが、本来の「企業に勤める人」と考えると「Company employee」とか「Company man」とした方がふさわしいでしょう。

ノルマ

日々、この「ノルマ」に追われている方も少なくないでしょう。 しかしこの言葉、そもそも英語ではなくロシア語「Норма」です。 英語にする場合は「Quota(分担、割り当て)」という単語を使います。

パソコン

これがジャングリッシュなのは説明の必要はないと思います。

では、英語ではなんというでしょうと聞かれた時、どう答えればいいか変わりますか? 「 Personal computer」では、30点です。そんな長い名前で呼ぶ人はいません。 単純に「PC」と言った方が通じます。 同じように「WWW」「URL」「USB」「OS」なども、そのまま略称を使った方が分かりやすい例ですね。

ブラインドタッチ

これを完璧にこなす人は少し憧れますが、この言葉をそのまま実行する人は軽蔑されてもおかしくありません。

「Blind」は「目の不自由な」、「Touch」は「触る」ですので、『「ブラインドタッチ」が得意な人』というのは、つまりはそういう趣味の人と取られる訳で、いつ警察のお世話になってもおかしくないでしょう。 正しく英語で表現するときは「touch typing」で十分です。

ホームページ

最近ではあまり使われなくなりましたが、「ウェブサイト」と混同して使われる場合が多いです。 「Homepage」はブラウザを起動したときに、『一番最初に表示する入口のページ(スタートページ)』であり、それ以外の意味はありません。 そこから先にあるのは全て「Web site」になります。 もっと広げるなら「World Wide Web(www)」「インターネット」という事になるでしょう。

ベースアップ

勤続年数とともに給料が「ベースアップ」していた時代があったのは遠い昔の様です。

基本部分「Base」が上がる「Up」「Base up」となりますが、そもそも欧米にはこの制度そのものが存在しません。 欧米の一般的な企業は「職務給」という制度を取っており、仕事の重要性や難しさによってあらかじめ給料が決められています。 その為、「Base up」という言葉は必要なかったのです。

「Janglish」は日本の個性

ビジネスメールや会議の場で「Janglish」を堂々と使うのは恥ずかしい事かもしれません。

しかし世界に広がった英語は各地で独自の変化を見せているもの事実。 インド人の「Hinglish」。 スパニッシュ系の「Spanglish」。 中国混じりの「Chinglish」など様々な広がりを見せています。 プライベートで英語を使うなら「Janglish」なんて小さな事に悩むよりもどんどん話しかけましょう。 日本人が日本語訛りで話すことは、おかしなことではありません。

著者:渡辺芳樹

企画やWEBサイト製作までも手掛ける、ライターもどき
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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。