外資系企業でプロ通訳者として活躍できるTOBIS検定って?|トピックスファロー

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2013年11月11日
外資系企業でプロ通訳者として活躍できるTOBIS検定って?

企業会議や記者会見などのシーンで通訳業務に従事するためには、同時通訳や逐次通訳のスキルが不可欠です。自分の通訳スキルを客観的に判断できていないという方は、TOBIS検定を受けてみましょう。レベルが判明したら、今度はCAISが主催する研修会に参加して実力アップをはかり、最終目標は1級合格です!

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TOBIS検定は、ビジネス通訳スキルを評価するもの

TOBIS検定は、外資系企業など企業内での英語業務に従事するための通訳スキルを評価するためのものであり、日本語ではビジネス通訳検定と呼ばれています。検定取得のためには、英語を日本語に・日本語を英語に正確に通訳する能力だけでなく、ビジネスに関する基礎的知識も身についていなければなりません。

逐次通訳試験と同時通訳試験の2種類がある

TOBISの検定試験には、逐次通訳試験同時通訳試験の2種類があります。
前者の試験時間は約30分、後者の試験時間は約20分であり、音声録音にて問題解答する形式となっています。

逐次通訳試験のグレードは4級・準3級・3級・2級、同時通訳試験のグレードは1級のみとなっています。
2級~4級の合格を目標とするのであれば逐次通訳試験のみでOKですが、1級の合格を目標とするのであれば同時通訳試験も合わせて受験する必要があります。

ただし2級合格者(過去2年間)が1級を希望する場合は、逐次通訳試験の受験義務は免除されることとなります。

逐次(ちくじ)通訳とは?

スピーカーからの言葉を、ある程度区切りのよいところまで聞き取った後に、まとめて訳すのが逐次(ちくじ)通訳です。発言者と通訳者が順に話す形となり、小規模の会議や記者会見、セミナーはこの方式で行われることが多いです。優れた記憶力を有している必要がありますが、リスニング中のメモ取り作業も欠かせません。

同時通訳とは?

スピーカーからの言葉が耳に入ってくるのと、ほぼ同じタイミングで訳していくのが同時通訳です。
参加者が多く必然的に長丁場になる会議の大半は、同時通訳の方式を取り入れています。参加者の会話ペース・スピードについていくため、通訳者は高い集中力や瞬時理解力、豊富な表現力といった能力を備えていなければなりません。

級の合否判定…ではなく、成績を級で判定する

英語検定の多くが「任意で選び受験した級を合否で判定」するのに対し、TOBISは「試験の結果を級で判定」します。またただ判定を下すだけでなく、採点者よりアドバイスを得られるところも大きな特徴です。自分の得意・不得意を自覚でき、強化すべき部分など今後の学習の方向性がわかるようになります。

CAISの研修会に参加して、技能強化を目指そう

級取得を本格的に目指すのならば、積極的にTOBIS検定主催のCAIS(通訳技能向上センタ―)が行っている研修会に参加しましょう。現役活躍中の通訳者やプロアナウンサーが講師を務めますので、中身の濃い学習ができ技能強化にたいへん役立ちます。

東京・大阪以外の地域に住んでおり参加が難しいという場合は、ウェブセミナーを利用する方法があります。パソコンとインターネット環境が整っていれば受講が可能ですから、会員登録を済ませた上で申し込み手続きを行ってください。

著者:安達リス

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本にお茶、お絵かきアイテム、動植物を愛する文字書きです。いろんなものを吸収するべく趣味の範囲を超えたテーマを取材・執筆しています。中の人などいません。