“PMTC”なら、自力で落とせない汚れも落ちる!
歯科で歯の治療やケアを受けた後に、“PMTC”を勧められたことはありませんか?
パンフレットを渡されて一応目を通したものの、何が良いのか今イチ理解できなかった…という方もいるかと思います。
PMTCとは、以下の単語の頭文字から成る歯科用語の1つであり、日本語に訳すと“専門的機械的歯面清掃”となります。
- Professional(プロフェッショナル)
- Mechanical(メカニカル)
- Tooth(トゥース)
- Cleaning(クリーニング)
何だか長くてややこしい名前ですよね。
分かりやすくいうと、医師や歯科衛生士といったいわゆる歯のプロたちが、専門の技術や道具を用いて歯のクリーニングをしてくれることです。
歯のクリーニングなら毎食後の歯磨きで十分では?と思うかもしれません。
でもそれは大きな間違い。私たち素人が安物の歯ブラシを使用していくら頑張って磨いたところで、その清掃効果はたかが知れています。
それに歯ブラシで落とせる汚れは、基本的に食べカスだけ。
歯に付着した歯垢(プラーク)やステインといった汚れまでは落とし切れません。
でもプロの手によるPMTCなら、このような「頑固な汚れ」でもキレイさっぱり落とすことが可能なのです!
歯がキレイになる他、歯周病や虫歯を防ぐ効果も
PMTCにより落とせる汚れは以下の通り。
- タバコ・お茶・コーヒー等によるステイン
- 歯の表面や歯周ポケット内のプラーク
- バイオフィルム
PMTCをしてもらうと、茶色や黄色に変色してしまった歯が見違えるほどキレイになり、口の中の嫌~なネバつき感が解消されます。
元の美しい白い歯に戻れるだけはありません。
プラークやバイオフィルムが除去されたことにより、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。
さらには歯に塗布したフッ素が再石灰化を促してくれるため、エナメル質の強化につながります。
使用する道具や器具、クリーニングの手順
こんなに色々なメリットがあるPMTC。どんな風に行うのか、とっても気になりますよね。
歯科によって使用する道具や器具、手順に若干の違いはありますが、大体の流れはこんな感じです。
使用する道具や器具
- 染め出し液
- フッ素入り研磨剤
- 電動回転ブラシ
- 円錐形のゴムチップ
- 超音波スケーラー
- フッ素入りジェル
手順
- 染め出し液を歯に塗り、プラークや歯石の付着状態をチェック
- 歯石が付着していた場合は、クリーニングの前に除去
- 歯と歯の間や歯の根元にフッ素入り研磨剤を注入
- 電動回転ブラシ、円錐形のゴムチップ、超音波スケーラーを用いて歯をクリーニング
- 仕上げにフッ素入りジェルを塗布
※所要時間は30分くらい
治療の一環であれば保険が効きます
いかがでしたでしょうか。とても自力では、こんな手の込んだケアはできないですよね。
PMTCの素晴らしさに興味を持たれた方や、自己ケアだけでは不安という方はぜひ受けてみてください。
なおPMTCは、「歯周病などの治療の一環として行う」のであれば健康保険適用の対象となります。
費用は歯科により異なりますが、大体2,000~3,000円くらいが相場となっているようです。
部分的なクリーニングであればこれより低額になるはずですので、受ける前に医師によく確認と相談を。