一坪ショップをご存知ですか
近所の商店街を歩いていると、見慣れない新しいお店が。
外から見れば雑貨屋さんぽいけど、並んでいるものの雰囲気もバラバラでなんだかお店のコンセプトもなさそう。
数日後に気付いたのですがそのお店、自分の手作りのアクセサリーや小物をお店の棚を借りて販売できる箱貸しギャラリーになっていたのです。棚ごとに店主が存在するんですもん、そりゃ並んでる商品にバラつきがあるはずです。
最近では一坪ショップやレンタルボックスなど、自分の商品を販売できる場所が増えています。一昔前までは、フリーマーケットでの出店くらいでしか売ることができなかったので、大きな時代の変化といえるでしょう。
商売をしたいが、経験もなく開店資金もないという方にとっては、とても便利なスペースが全国各地に増えているのです。小さいお店にたくさんの棚が並んでいるお店から、数階建ての広いフロアに一坪からお店を持てるお店までさまざま。
もしも自分が趣味で何かを作っているというなら、こういったチャレンジショップで自分の商品を売ってみるというのもいいのではないでしょうか。心をこめて作ったものを誰かが買ってくれる喜びは、あまり味わえる機会がないものだと思います。
あなたなら何を売る?
最近では、商店街の空き店舗防止として、このような一坪ショップを展開しているところが増えてきているようです。
自分だったら何を売るかと少し想像してみましょう。手作りのアクセサリー、小物をはじめ服やカバン、帽子という人もいれば、輸入雑貨や仕入れ雑貨を委託販売して世に広めたいという人もいると思います。
自分が書いたポストカードやオリジナルCDを置きたいという人もいるのではないでしょうか。
まさにアイデア次第でどんな商売でもできるのです。
東京町田にあるThrift Mall南町田は300坪の広い店内に一坪ショップが並ぶ珍しいモール。
一ヶ月分の家賃と保証金ですぐに自分のお店が持て、集中レジで会計の代行がしてもらえるといいます。
また毎日の売り上げをウェブで確認することもできるため自分の商品の需要も把握できるようです。そこでは自分で接客する人もいれば、お店には不在でPOPなどで勝負するという人もいて、本当に自分の思い通りのお店が実現できるのではないでしょうか。
夢を諦めていた人も
お店を持ちたいと昔から考えていても、今の仕事の都合や資金面などさまざまな理由で諦めたという人も少なくないはず。
自分のお店を開くとなると多額の資金が必要となり、売り上げは関係なしに家賃や光熱費、人件費がかかってしまいます。
この大きなリスクを避けて小さいけど自分のお店が持てたら、と考えると夢は少し近づいたような気がしませんか。
最初はちょっとした副業として経営を試し、もしも自分の商品に確固たる自信が持てるようになれば独立したお店を作る。
その第一歩として一坪ショップやレンタルボックスは大きな可能性を感じさせるものだと思います。商品というのはお客さんの前に出してはじめて価値がわかるもの。それはどんな大手の企業だって同じなのではないでしょうか。
こっそり趣味で作っていたものの価値を知りたいという理由でも十分に意味のあることだと思います。また、手作り品やリサイクル品の販売だけでなく、場所によっては飲食や占いなどのお店を持てるとこもあるようです。
一坪ショップの可能性はまさに無限。自分のアイデア次第でどんなことにも挑戦でき、他にはできない経験が積めるものだと思います。
店主としての自覚
気軽に自分のお店が持てる、というのが最大のメリットではありますが、出店しているという自覚は忘れてはならないものです。
商品補充や店舗のメンテナンスなどを怠って、すべて任せっぱなしでは店主失格だと思います。店舗経営を経験できることを貴重なことと考えて商品管理、店舗管理など少しでも売り上げが伸びるように心がけるようにしましょう。
またこういったスペースを貸すお店が最近はどんどん増加しているのですが、中には適当に商品を扱うお店も少なくないと問題になっています。
スペースを貸して家賃収入で経営しているからでしょう。大切な商品を雑に扱われては困るのでじっくり下調べをしてから出店するようにしてください。
小さい店舗からじわじわとスペースを広げて、同時に経営のスキルもあげることで資金面でも能力面でもスムーズな起業が可能だといわれています。
夢の第一歩として、一坪ショップの出店を考えてみてはいかがでしょう。