なぜ?肌には直接紫外線をあてていないのに日焼けする
一年中、紫外線カット効果のあるUVクリームや化粧品でUVケアに気をつけている人でも、見落としがちな「目の紫外線予防」。
紫外線UVA波、UVB波などは肌の美しさだけでなく、健康にも深刻な悪影響を与えます。
美白を追求する多くの女性が気にするのは、肌に直接あたる紫外線。
これまでも紫外線を浴びつづけてきた目が、真っ黒に日焼けした経験はありませんね。
「眼」は肌のように日焼けをして黒くなることはありません。
では、なぜ?
紫外線は角膜や水晶体などの目の組織から体内に吸収されると、角膜が酸化ストレスを受け緊急事態を脳へ伝えます。
次に活性酸素が発生し、三叉神経から脳の下垂体に「体に有害な紫外線が入ってきたので、体を守るためにメラニン色素を作りなさい」と指令が出され、体が防御態勢に入ります。
目に変化は無くとも体の中では、メラニン色素が作り出されているのです。
サングラスをして紫外線予防をする習慣のない人は、日常的にメラニン色素の生成を助けていることになります。
コスメで肌のUVケアは万全!でも日焼けする根拠
紫外線ブロック効果の高いSPF50やPa+++のクリームを使い、塗り直しも頻繁。UV対策は万全におこなっているのに、日焼けによるシミが発生してしまうようなら、原因はやはり「目」から吸収された紫外線かも知れません。
肌に強い紫外線を浴びたときのように、日焼けによるかゆみや水ぶくれ、湿疹などが現れるわけではありませんが、肌の見た目にはシミなど大きなダメージが!
大阪市立大学医学部の研究チームが、この理論を裏づける実験をおこないました。
眼だって紫外線から守ってあげたい
こんな症状があったら目が紫外線でダメージを受けている可能性大!
目が炎症を起こすほど、強い紫外線を浴びている証拠でもあります。
この症状をチェック!
- 充血
- 眩しいと強く感じる
- 異物感
- 涙が出て止まらない
- 目を開けられない
- 乾燥する
強い紫外線を浴びてから数時間後に炎症が起こります。数日で症状はおさまりますが、白内障の原因にもなるので肌の日焼け防止以外に、目の健康のためにもサングラス習慣をおすすめします。
日焼けにつながる紫外線をカットするサングラス
- UVカット効果がある
- 薄い色のレンズ
なぜ、レンズの色は薄いほうが良いのか?
真っ黒なレンズでも効果がないわけではありませんが、瞳孔は光が明るいほど閉じて、光が暗いと大きく開く構造です。
濃い色のサングラスで明かりを遮りすぎると瞳孔がひらき、その分、紫外線を吸収してしまいます。
美白のために行いたいのは、目からの紫外線の吸収量を抑えること。
UVカット効果がレンズに施され、程よく瞳孔がとじる明かりを取り込める「薄い色」のサングラスが紫外線カットには適しています。