バックパッカーが憧れるタイの素顔
バックパックを背負って気ままに一人旅なんて、旅好きなら一度は行ってみたいはず。そして、バックパッカーが行ってみたい旅先として、最初に上がるのがタイ。
多くの人の旅心をつかんで離さないタイのさまざま魅力が、バックパッカーを旅に駆り立てるのです。
1.治安が良い
外務省が発表している危険情報の中に、「安全対策の4つカテゴリー」という情報があります。
これは、渡航・滞在するにあたって、外務省がその国の治安情勢などを総合的に判断し、それぞれの国や地域に対する安全対策の目安を知らせるもので、首都バンコクは、その中では最も危険度の低い「十分注意してください。」に分類され、一部はさらに引き下げられています。
おおむね安全なレベルで、東南アジア諸国の中では、比較的治安が良いといえます。
ただし、やはり安全な日本に比べると、治安が悪いのは確かで、地域によっては、危険度の高いカテゴリー分類される地域があるため、旅行中は、安全情報の収集に気を配る必要があります。
2.物価が安い
2012年6月、世界最大規模の旅行ポータルサイトのトリップアドバイザーが発表した、旅行者の出費を比較調査した「旅行者物価指数」で、旅行者物価の安い国の3位に、バンコクが選ばれたのです。
これは、夏季(6月~8月)の旅行シーズンに、旅行者が1日に使う旅費をモデル化したもので、2人で2マイルの距離をタクシーで夕食に出かけ、現地のスタンダードなメニューとカクテルを二人分注文し、さらに4つ星クラスのホテルに泊まった場合にかかる費用が、調査の対象になっています。
旅行者のお財布に最も優しいとされたのは、ベトナムのハノイの1万1,162円で、3位のバンコクは1万2,779円でした。
ちなみに、東京は2万7,685円で世界のワースト13位、そしてワースト1のロンドンはなんと4万907円と、バンコクの4倍近い値段になりました。
ただし、ここで上げられた費用は、あくまでも4つ星クラスのホテルに泊まった場合。贅沢しなければ、もっとお金をかけずに、過ごせるのです。
3.穏やかな国民性
「ほほえみの国」と称されるなど、穏やかで優しいイメージの強いタイ人。
敬虔な仏教国であるタイでは、四無量心「慈(相手の幸福を望む心)・悲(相手を哀れむ心)・喜(相手の幸福を喜ぶ心)・捨(平静で落ち着いた心)」などの、仏教の教えが日常に根付いるのです。
そのため、人に親切にすることや、人前で短気や感情的にならないことが、当たり前にように考えられています。
そして、有名なのが、日本人に対して好意的だということ。特にタイ語が話せる日本人が少ないことから、日本人がタイ語で話しかけると、かなり喜ばれるそうです。
また、タイでは日本の漫画の人気があるため、日本に対して親近感を持つ人が多いようです。その中でも、身近なお坊さんが主人公の「一休さん」が大人気。タイ人と仲良くなる近道は、タイ語で「一休さん」をネタにするのが一番かもしれません。
4.長く滞在しても飽きない
photo by D.Alyoshin on wikipedia
寺院・宮殿などの豪奢な建造物や、南部のビーチリゾートなど、観光地としてもさまざまな顔を持つタイは、長く滞在しても、決して飽きることはありません。
バンコクだけでも、歴代の国王が建造したという王宮や、黄金に輝く仏塔がまぶしいエメラルド寺院、ワット・トライミットの黄金の仏像など、訪れておきたい場所がいっぱい。
また、北部のチェンマイや中央部のアユタヤなどの古都では、遺跡や古寺、王室ゆかりの建物など、タイの歴史にふれることができます。
そして、タイを訪れたなら絶対にはずせないのが、南部に点在するアジアでも有数のリゾート地です。特に、映画「ビーチ」のロケ地にもなった、ピピ島に憧れるバックパッカーは多いのでは。
そのほかに、タイリゾートの筆頭のプーケットや、ジュゴンの生息地としても有名なトラン、マンタに会うことができるタオ島など、さまざまなビーチでのんびり過ごしてみてはいかがでしょう。