三伏に食べる韓国で人気の滋養強壮料理5つ
韓国には滋養強壮料理を食べると決められている日があり、その日のことを伏日(ポンナル)といいます。具体的な日にちは十干の暦によって決まるため年によって違いますが、2013年では7月13日、7月23日、8月12日の3日間です。
その3日のことを、それぞれ初伏(チョボッ)、中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)というのですが、まとめて
三伏(サンボッ)と呼ぶこともあります。そして三伏は、1年のうちで最も暑さが厳しい時期とされています。
三伏に滋養強壮料理を食べる理由は、夏バテを防ぐためです。
つまりスタミナのつく料理を積極的に食べて、暑い夏を乗り切る力をチャージしようということなんですね。しかし具体的には、どんな料理が食べられているのでしょうか?
三伏の日に韓国で食べられている定番&人気の滋養強壮料理を5つピックアップしてみました。
サムゲタン
滋養強壮効果のある韓国料理の代表格といえば、サムゲタンです。
サムゲタンは鍋料理であり、もち米・高麗人参・ナツメ・ニンニク・牙なおぎ・鹿茸などを詰めた若鶏を水に入れて3時間ほど煮込み、仕上げに塩コショウで味付けをすれば完成です。
美味な上にボリューム満点、スタミナのつく漢方生薬もたっぷりですから、夏バテ防止にもってこいの料理と言えるでしょう。ちなみに韓国の専門店では、毎年長蛇の列ができるほど大人気だそうですよ!
タッカンマリ
タッカンマリは、鶏1羽が丸ごと入っている食べ応え十分な鍋料理です。
鶏肉は低脂肪で良質のたんぱく質が豊富に含まれているとってもヘルシーな食材ですから、健康と美容の増進に最適!具材は鶏肉がメインですが、他にもスタミナがつくニンニクや風邪予防に効果的な生姜・長ネギなどがたっぷり入っています。
韓国料理のなかでも比較的リーズナブル、辛くないので誰でも安心して食べられるところも魅力的です。
ポシンタン
ポシンタンも、三伏の日にはよく食されているメジャーな鍋料理です。
この料理の最大の特徴は、犬肉を使用しているということ!私たち日本人には馴染みがないのでビックリするかもしれませんが、韓国(朝鮮半島)では古来より食されている伝統料理なのです。
犬肉はタンパク質や不飽和脂肪酸を豊富に含有しており滋養効果バツグンのため、手術後の体力回復にとても良いのだそうですよ。その他にも、虚弱体質や肌荒れの改善などに大いに役立つとのこと。
チュオタン
チュオタンは、ドジョウの身をすり潰したものを具材としているスープ料理です。 ドジョウには鰻の4倍もの鉄分が含まれているほか、カルシウム・亜鉛・ビタミンA・ビタミンB2といった栄養素も豊富に含有しています。滋養強壮や精力増進に絶大な効果があるとされていますが、野菜もたっぷり入っていますので女性にもお勧めです。私たち日本人の舌になじみ深い味噌味なところも嬉しい♪
チャンオグイ
韓国でも、滋養強壮の目的で鰻を食べる習慣があります。
日本の土用の丑の日みたいなものですね。食べ方や調理方法やお店によりますが、エゴマの葉にニンニク・生姜・味噌などと一緒に包んだり、醤油や塩をつけて焼いたりすると美味しく食べられます。
鰻にはビタミン・カルシウム・鉄分・DHAなど良質な栄養素をたくさん含んでいながら、ローカロリーという特長があります。ですから疲労回復だけでなく、メタボや生活習慣病が気になる方にもイチオシ!