二度と毛が生えないわけではない!?
美容に敏感な女性なら、一度は憧れる永久脱毛。
その名前から、施術を受けると「永久に毛が生えてこなくなる」という効果を期待してしまいますよね。
しかし実は、100%完璧な脱毛が約束されているわけではありません。人によっては、施術後しばらくしてから再度毛が生えてきてしまうこともあります。
永久と言っておきながら…という感じですが、決してだましているわけではありません。
永久脱毛は、米国電気脱毛協会(AEA)という1958年にアメリカで誕生した団体によって、「施術が完了してから1ヶ月経過した時点で、毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛とみなす」と定義づけられているのです。
しかしガッカリしてはいけません。それでも永久脱毛を受ける価値は十分にあります。
なぜなら完璧とは言い難いものの、施術を受けることで毛の再生率は格段に低くなりますし、自己処理でありがちな後遺症が残る心配も少ないなど、多くのメリットを得られるからです。
完全無欠ではないけれど、やっぱり永久脱毛は魅力的な脱毛方法です。
特に生まれつき毛が濃くて悩んでいる女性や、自己処理で失敗した苦い経験を持つ方なら、ぜひやりたいと思うでしょう。
しかし受ける前に、永久脱毛に関する基本的な知識をしっかり学んでおくことが大切です。
なぜなら何も知らないと、こちらの知識不足につけこんで高い治療費を請求するヤブ的な医院に当たってしまったり、想像とのギャップや後々のトラブルにガッカリする羽目になるからです。
永久脱毛には、色々な方法があります
まず知っておいて欲しいのが、永久脱毛には色々な方法があるということ。
どれが一番優れているとは一概に言えません。必ずプラス面とマイナス面がありますから、それぞれの特徴をよく確かめた上で、自分にとってどれがベストかを決めましょう。また医師との相談も不可欠です。
“医療レーザー”を照射する
毛根のメラニン色素に反応する、医療用のレーザー光を照射することで脱毛を行います。
両ワキの毛でも2~3分と短時間で処理できる特長がありますが、黒い色素に反応するというレーザーの性質上、白髪の脱毛は困難です。
通院する必要があり、通うペースは2ヶ月に1回、合計で4~5回が目安です。
回数が少ないので針脱毛と比較すると安上がりですが、値段は医院によりけりですので、事前によくチェックしましょう。
“電気針”を毛穴に挿入する
毛穴に針を挿入して電気や高周波を流し、発毛組織を破壊することで脱毛する方法です。
高い脱毛効果がありますが、1本1本処理しなくてはならないためレーザーより長い時間や期間を要します。また挿入時に針が皮膚に触れますから、火傷や色素沈着のトラブルが起きることもあります。
“絶縁針”を毛穴に挿入する
絶縁針も、電気針と同じく針脱毛の一種です。
電気針と同様のやり方で脱毛を行いますが、絶縁針の場合は、皮膚に当たる部分がコーティングされ絶縁状態となっているため、火傷や色素沈着が起きにくいという長所があります。
良い医院選びのポイントは?
針脱毛は、レーザーでは困難な白髪や産毛といった毛を処理することもできます。
また発毛組織にダイレクトにダメージを与えるため、脱毛効果は高いのですが、その分強い痛みを感じることが多く、怖がって施術をためらう人も少なくありません。
しかし痛みを和らげる手段がないわけではありません。
脱毛前に、麻酔クリームを塗ったり冷却処置を施すことで、激しい痛みを軽減させることが可能です。
レーザーも針脱毛もたいへん効果的な永久脱毛法です。
しかし医師の腕や設備の充実度、安全性という点においては、やはり医院によって差がありますから、確かな効果を得るためには慎重な医院選びが必要となってきます。
医院選びの目安としては、テスト脱毛を実施しているところ(日本医学脱毛協会の加盟医院など)、カウンセリングが丁寧であること、個人の体質や肌の状態に合わせた施術を提供してくれるところが良いでしょう。また、アフターケアやトラブルへの対応がきちんとしているかも重要です。