温める力が復活していくお風呂でできる冷え性改善トレーニング|トピックスファロー

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2015年6月4日
温める力が復活していくお風呂でできる冷え性改善トレーニング

毎年、登場する冷え性対策グッズ。冷えに悩んでいる方はそれを購入し、評価する。本当にそれでいいのであろうか?筆者には、痛みを鎮痛剤で止めているのと変わらないと感じる。緩和ではなく改善を目標にしてみてはどうか?改善に必要なもの、それは逆転の発想である。

柔道整復師・加圧インストラクター・薬膳アドバイザー
  

冷え性はグッズを使っても改善されない

春が過ぎ、汗ばむ陽気になってくると、冷え性解消グッズともしばしのお別れ。
衣替えを始めたら、以前使っていた冷え性グッズを発見。「今年の方が良かったから」と断捨離を決意。そういえば、昨年も同じような事したっけな・・・。毎年バージョンアップされている冷え性解消グッズ、次の冬も買い替えですか?

はじめまして。神奈川県厚木市の整骨院を営んでいる「つまだ整骨院」のひげ院長こと、つまひげ先生と申します。
主にギックリ腰や寝違えなどの怪我やトレーナー経験を生かしたスポーツ障害(怪我)を施術しておりますが、肩こりや頭痛、骨盤矯正など様々な症例に対してもご相談頂いている整骨院です。(1年間で1万5000症例を施術。頭痛の本や雑誌「ひよこクラブ」などにも掲載)。

整骨院で話しを伺っていると、多くの方が冷え性で悩んでいるという印象です。
また、痛みやしびれ、むくみなどと同時に起こっている事が多く、改善を望まれる症例ですね。整骨院の施術家としてスポーツトレーナーとして、多くの患者様と対峙してきた経験からお話させてもらうと、「改善」が目的の方と「緩和」が目的の方との差はかなり違います。
あなたは本当に、冷え性の「改善」を目指していますか?

冷え 1

外から温めるほど身体本来の機能が低下していく


誤解がないようにいうと、辛い症状を緩和させていくのは大切な事ですが、それは初期症状や応急処置として重視されるものです。
改善を目指すのであれば、緩和重視では成り立たない事があるという事が伝わると嬉しいです。

腰痛でコルセットを巻くように医師から言われた方がいます。しばらくすると、コルセットが手放せない身体となってしまいました。確かに急性の痛みに対してはコルセットが有効に働き、痛みを軽減出来ます。しかし、コルセットに頼った分、筋肉・筋力が低下したのです。
「もっといいコルセット知らない?これでは不安になってきてしまって」という患者様は意外に多いのです。

冷え性の方も同じような事があります。
「靴下なしでは眠れない・・・」と靴下を履き続け、さらに悩みが深い方は、
「私は2枚重ねないとダメだわ・・・」
腰痛のコルセットも冷え性対策の靴下も、緩和を求めるあまり、身体の機能、能力が低下している事に気づかれていないのではないでしょうか?

便利なものへの依存が機能低下を加速させている

筆者も能力低下を実感しております。PCやスマホなどが進化してきて何でも調べられるようになりました。特に漢字の変換機能は便利でよく使ってしまいます・・・。
その結果、漢字を読めても書けなくなってきてしまいました。明らかに能力低下ですね。

便利なものが登場すると生活は豊かになります。時短になりいい事も多いでしょう。
しかし、依存しすぎるのはどうかと思います。
コンビニのおかげで食事には困らないけれど、料理が出来ない方が増えているようです。
移動手段も様々あり、短時間で目的地に行けるようになりましたが、運動不足が増えているようです。
携帯電話の普及で待ち合わせが簡単に出来ますが、遅刻する方が増えているようです。
ちょっと例え違いもあるかもしれません(笑)。

今は画期的な衣服や冷え性解消グッズが登場しているようで、悩まれている方にとっては救いの神でしょう。その反面、便利さが機能低下を加速させているのです。

冷え 2

身体を温めたいなら足を冷やせ!
 脳をきたえる「冷えトレ」

人間には恒常性(ホメオスタシス)という内部を一定に保とうとする力が存在します。
この機能のおかげで、冬でも夏でも体温が約36℃に保つ事が出来るのです。
そのコントロールをしているのは「脳」です。脳をきたえれば、温める力を改善させていくことができるというわけです。

脳がコントロールしている「恒常性(ホメオスタシス)」を鍛錬するとは、どういうことなのでしょうか。
それは逆転の発想!「冷え性の人は足を冷やせ!」です。
実は、足だけを冷やす事で脳は身体が冷えてきてしまうと誤認します。誤認した脳はあわてて足を温めるように身体に指示をします。その指示を繰り返す事で温める力を復活させるのです。

筋トレ・脳トレから考える冷えトレの極意とは?


筋トレ・脳トレは、身体や脳に「刺激」という負荷をかける事で鍛錬となります。
少し重たいダンベルを持ったり、難しいパズルを行ったりという事です。
つまり、少し嫌な事を与えるのが鍛錬となります。
冷え性の方が嫌いなのは、「冷やす事」ではないでしょうか。
勘違いしないよう、先にお伝えしますが、四六時中冷やせという事ではありません。
あくまで温かくなる身体作りのため、ピンポイントで冷やすトレーニングをするのです。

冷えトレ 3つの注意事項
1、必ずお風呂などで温まってから行って下さい。
2、心臓や血圧など循環系の持病がある方は、無理せず行って下さい。
3、だまされたと思って1週間続けてみて下さい。

冷え 3

初級編 湯上りにぬるま湯をくるぶしにかける
身体を作る筋トレも、きついトレーニングから始めたら身体を壊してしまいます。
まず、湯船でしっかりと身体を温めて、洗面器1杯分のぬるま湯を用意して下さい。
できれば、手で触れて冷たいかなと感じる程度の温度がいいと思います。
しっかり温まってから湯船を出て、用意したぬるま湯を足先からくるぶし辺りまで
ゆっくりとかけ流して出てください。
もし寒く感じたらもう一度、湯船に入っても構いません。

中級編 つま先からふくらはぎまでかけてみる
初級同様、しっかりと湯船で温まります。中級はぬるま湯を少し多めに用意して下さい。
もし量の加減が難しければ、シャワーをぬるま湯くらいの温度にして使用します。
初級は、くるぶしまででしたが、中級ではつま先からふくらはぎまでゆっくりとかけ流して出て下さい。もし寒く感じたらもう一度、湯船に入っても構いません。

上級編 冷水シャワーをふくらはぎまでかけたらポカポカに
初級・中級同様、しっかりと湯船で温まります。上級はシャワーを使います。
シャワーの温度はもちろん冷水です。そして中級と同じようにつま先からふくらはぎまでゆっくりとかけ流します。上級は、そのままお風呂からあがって下さい。
あがって数分経つと、足先から温かくなるのを感じると思います。
ここまでこられたら、冷え性グッズとも「さよなら」できる身体になっているはずです。

あたたかい季節にスタートするのがおすすめ


少し辛い事が予想される「冷えトレ」ですが、あくまで緩和を目的としているのではなく
改善を目的としたトレーナー的発想です。
お風呂で簡単にできるトレーニング。スタートするなら、気温が上がる春から夏がおすすめです。次の冬までに挑戦してみては?

著者:つまひげ先生

柔道整復師・加圧インストラクター・薬膳アドバイザー
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過去25万以上の症例、延べ5万人以上を診てきた治療家だからこそ、耳にしてきた様々なお悩み、ご相談を少しでも皆様にお伝え出来たらと思っております。私が治療家として掲げる「健康へのお手伝い」がこちらでも出来れば幸いです。