食べると口が臭くなる!?口臭に影響する食べ物
食事の後は、どんな美男美女であっても食べたものの匂いで口が臭くなってしまうものです。食後のお茶は食べたものの臭いを抑え口内を清潔に保つために重要な役割を果たすのですが、お茶や歯磨きでは除去しきれない口臭をもたらしてしまう食べ物もあるのです。
口の中に臭いの元が残るコーヒー
食後やティータイムの際に欠かせないコーヒーは、口臭の元になる食べ物の一つです。コーヒーの褐色は、粒子状になったコーヒー豆によって着色されているものですが、このコーヒー豆の粒子が口臭の原因になるのです。
コーヒー豆の粒子は、微細かつトゲついていて歯茎や舌の凹凸に引っ付きやすい性質を持っていて口を濯いでも完全に取り去れないという厄介さを持っています。
コーヒーの口臭は、焦げたようなザラっとした臭いとコーヒーによって酸性に傾いた口内の臭いが合わさって、かなり強い物になります。喫煙習慣のある人は、さらに臭いが強まってしまいます。
コーヒー口臭を防ぐには、コーヒーを飲んだ後に水で口を濯ぐようにすることが大事です。
ダイエットに効果的だけど口臭が強まる唐辛子
「唐辛子の臭い」と言われてすぐに思いつくのは、唐辛子を使った漬物であるキムチでしょう。キムチの臭いは唐辛子とにんにく、そして乳酸発酵によって刺激が強いもののちょっと癖になる臭いです。
唐辛子単体だと、キムチほど臭いは強くありません。しかし、キムチにもある辛そうな臭いが口臭に混じってしまうのです。
また、唐辛子などの香辛料は、食後72時間体内に残留するといわれていて、食後に歯磨きしても口臭が残ってしまうので消臭剤なども併用して口臭予防を行わなければいけません。
にんにく・ニラ・ネギは食べた後も要注意
昔から臭いの強い野菜は精が付くといわれていて、古代エジプトではピラミッドの建設に携わった労働者の食事ににんにくが配給されていたというのは有名な話です。一方、日本の禅宗では「葷酒山門に入るを許さず」と言われ、にんにく・ニラ・ネギ・生姜などの臭いが強い野菜を食べることを禁じています。
にんにく・ニラ・ネギは、滋養強壮に効果があると同時に食べた後の口臭が酷くなる食べ物です。しっかり歯磨きしていても、にんにく・ニラ・ネギに含まれる有効成分が臭いの元となる硫化物のため、時間差で口臭が酷くなるのが難点です。
食後は牛乳やお茶などの殺菌・消臭作用のあるものを飲むなどして、臭いを抑えるようにしましょう。
カレーにつきもののラッキョウも口臭の原因
カレーライスは辛ければ辛いほど美味しいものですが、あまり辛すぎると味が分からなくなってしまいます。その為、箸休めに福神漬けやラッキョウを間に食べて口の中の辛さをリセットする必要があります。しかし、辛味をリセットする薬味であるラッキョウも口臭の原因になる食べ物なのです。
ラッキョウは酢漬けになっているものが多いのであまり気になりませんが、ニラやネギなどと同じように臭いの元となる硫化アリルを多く含んでいます。そのため、ラッキョウも食後の口臭が酷くなってしまうのです。
柔らかすぎる食べ物も口臭が酷くなる原因
このように口臭を悪化させる特定の食べ物はいくつもありますが、これらの食べ物を避けていれば絶対に口臭が悪化しないということはありません。
最近は簡単に食事がとれるように必要な栄養素とカロリーを詰め込んだゼリーなどが出回っていますが、このような噛まずに飲み込めるような柔らかい食べ物も口臭の原因になるのです。
食事の際、口に入れたものを噛むことで唾液が分泌され消化が促進されるのですが、唾液の分泌量が多ければ多いほど口内は乾燥しにくくなります。
しかし、あまり噛まなくても飲み込める食べ物ばかり食べていると唾液の分泌量が少なくなり、口内の乾燥や舌苔の増加を招いて口臭が悪化するのです。