そもそも、ニンニクの臭いがキツイのはどうして??
臭いの強い食品と言うと、真っ先に「にんにく」を思い浮かべる人も少なくないのでは?? 臭いの強さは食品の中でもトップクラスとも言えるにんにくの口臭の原因は、「アリシン」という臭い成分。 アリシンはニンニクだけでなく、ニラ・玉葱などの食品にも含まれている成分ですが、最も含有量が多いのがニンニクなのです。
アリシンは、ニンニクを刻んだり擦りおろしたりすることで生じる成分。ニンニクそのものには、含まれていません。
ニンニクに含まれているアリインという成分が、ニンニクが傷つくことによって生じる酵素「アリナーゼ」によって、アリシンに変えられるのです。
ニンニクの臭い成分「アリシン」の特徴を知って、にんにく臭対策!
にんにく臭の原因「アリシン」は、熱に弱いという特徴があります。そのため、よく加熱したニンニクは臭いが少なくなり、翌日に残る口臭・体臭も軽減されます。
また、アリシンはニンニクを潰したり刻んだり…とニンニクの細胞を壊すことで生じる成分なので、ニンニクを丸ごと調理、または丸ごと加熱してから調理すれば臭いが軽減されます。
丸ごと調理するニンニク料理には、ニンニクのホイル焼きや素揚げなどがあります。加熱してから調理する場合には、電子レンジを使えば手軽でしょう。
ニンニクの臭いを消してくれる食べ物
アリシンにはタンパク質を結合しやすい特徴があります。そのため、ニンニクを食べた後にタンパク質を摂取することで、タンパク質がアリシンを包みこむため、臭いを軽減することができるのです。
「ニンニクを食べた後に牛乳を飲むと、ニンニクの臭いが消える」などと言われていますが、これは牛乳に含まれているタンパク質がアリシンと結合することによって臭いが軽減するためです。
タンパク質を含む食品
- 牛乳
- ヨーグルト
など
また、ポリフェノールにもアリシンの臭いを軽減させる効果があるとされています。 「にんにく臭にはリンゴが効く」とされていますが、リンゴの皮にポリフェノールが多く含まれているため、皮部分も摂取することで効果的に口臭を軽減できるでしょう。
ポリフェノールを含む食品
- チョコレート
- リンゴ(皮つき)
- ブルーベリー
など
にんにく料理を食べてしまって、「明日どうしよう…」と悩む前に、これらの牛乳やリンゴなどのアリシンの効果を抑制してくれる食品を摂取することをお勧めします。
にんにくの臭い成分「アリシン」の健康・ダイエット効果
「アリシンさえ含まれていなければ、臭いを気にせずにんにくを食べられるのに…」と思ってしまいそうなところですが、臭いの原因「アリシン」には健康効果やダイエット効果があるんです。
アリシンには、ビタミンB1の働きを高める効果があります。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変換するのを助ける働きがあるため、ビタミンB1が活性化することにより、エネルギー代謝の効率が高まります。 そのため、アリシンを摂取することにより、疲労回復効果やダイエット効果が得られるのです。