色を駆使してターゲットを絞る
あるコミックの中に『オレンジ色の像を入り口に置き、“客の食に訴えかけ集客し”、店内には青い像を置いて、“あえて客の心を冷めさせ”店の回転率を早くする』という1コマがありました。
色と客の心理の関係をあらわしたもので、正直コミックの中だけの話だろうと思っていました。
が、色には人の心に直接作用する効果があるという事が明らかにされてきました。
確かに『赤系の色は暖かいイメージを持たせ、青系の色はクールな気持ちにさせる。』という感覚や『同じものでも色によって印象が違う』という事をを感じた人は少なくないのではないでしょうか。
この色の持つ効果や色の与えるイメージを上手に利用する事ができれば、店の経営に+αをさせる事ができるかも知れません。
特定の年齢層や、男性向きの色使いや女性向きの色使いといった方法をとる事でターゲットを絞り込む事ができるでしょう。
女性客のUPを狙っているのであれば女性好みの色合いを用いた内装や外装に変えると良いかもしれません。
それに伴い店のスタンスも『エレガントな女性向け』や『若い女性向け』という形にシフトチェンジする事も必要になるかも知れません。
イメージは同じ色でも変わる?
色にはそれぞれ特有のイメージがあります。
同じ色でも濃淡が違うだけでイメージもガラッと変わってきます。
例えば、ピンクは一般的に女性的で可愛いというイメージがあると思います。
小さい女の子が明るいピンクの服を着ているととても可愛らしく見えます。
しかし、艶やかなピンクや濃いピンクになるとイメージは一気にかわり、女の子から大人っぽい妖艶な女性というイメージに変わります。
この様に同じ系統の色でれも濃淡だけでイメージは大きく変化する事がわかます。
さらに他の色が持つイメージを理解しておくなら、ピンポイントでターゲットを絞りやすくなります。
逆に言うとイメージを理解できないと意図する事ができなくなってしまうという事になるでしょう。
色の持つイメージと女性のイメージをリンクさせる
女性をターゲットにしたいのであれば、女性的なイメージや女性の心に訴えかける色を選ぶと良いでしょう。
女性は、『いわゆる男性的なカッコいい』という感覚に興味は薄いかもしれません。
むしろ『可愛い』『素敵』という感覚に共感を抱くのではないでしょうか
(一般論なので個人差はあります)。
その為には女性に相応しい言葉を連想して色を考えると良いかも知れません。
どんな言葉が女性らしいでしょうか?
『可愛い』
『清楚』
『健気』
『おとなしい』
『繊細』
『優しい』
『無邪気』
等といった言葉は女性に相応しいと思います。
そして、これらの言葉が当てはまる色をイメージをしてみましょう。
ビビッドハイトーンやライトトーン、ペールトーン、パステルカラーはまさしく女性的な色でしょう。
女性の心に訴えかける事もできるでしょう。
ビビッドハイトーン
ビビッドとは“鮮やか”“生き生きしている”という意味があります。
ビビッドハイトーンの与える心理には『元気』『活発』といったイメージを与えます。
鮮やかながらも彩度を若干抑えた色です。
ライトトーン
ライトトーンは『可愛い』『無邪気』というイメージを与えます。
比較的女の子をターゲットにした色合いとして使えるでしょう。
ビビッドハイトーンを若干淡くした感じの色です。
ペールトーン
淡い色合いのペールトーンは『おとなしい』『柔らかい』というイメージを抱きやすいです。
ライトトーンをさらに淡くした感じの色です。
パステルカラー
原色のようにはっきりとした色ではなく原色に白を混ぜたような中間色です。
パステルに使うような色合いのため、パステルカラーと呼ばれている。『リラックス』というイメージを抱きやすいですp>
相殺させない配色が集客UPになる
こういう色合いを外装や内装に使うなら、店の雰囲気も女性向けの感じになります。
しかし配色を無視してしまえば、いわゆるセンスのない配色になってしまいます。
例えば自己主張の強い色同士を重ねると高圧的なイメージになったり、キツ過ぎるイメージになります。
逆だと、悪くはないと思いますがボケた雰囲気になる可能性もあります。
内装や外装を淡い色にするなら、アクセントとして主張が強い色を入れるといった事もできます。
『ベースになる色』『アクセントにする色』『店内を飾る小物』『商品の色』をよく考えないといけません。
センスが大きく関係する部分ですが、色合いを変えるだけでも雰囲気はかわります。
女性の目や心に訴える色を使う事で女性客のUPを狙う事が可能になるでしょう。