読書は語彙と文法の宝庫
本というのは語彙と文法のパターンの宝庫。本を読むことで、自然と語彙力と文法力をレベルアップすることができます。
もちろん本以外からもそれらを吸収することは可能だと思いますが、言葉を覚えたての幼児で想像してみてください。
絵本や児童書が好きでたくさん読んでいる子供と、本をまったく読まない子供では使う言語の数や表現の仕方に大きな差があるのではないでしょうか。
本をまったく読まない子供はどうしても同じ言葉を使い、同じ表現での会話を繰り返してしまうことと思います。
その理由は、親との会話とテレビくらいでしか語彙力、文法力を得る場所がないからです。
大人になってからでも、小説などで新鮮な言葉や言い回しを得ることが多くあるはずです。
それを会話に使うことはとても自然なことだと思います。
日本人の英語はボキャブラリーが少ない
このように、会話とは自分の持っている語彙と文法表現のパターンを駆使して行うもの。海外で暮らした経験のある人や、特別な勉強をした人は別ですが、多くの日本人の英語は言葉を覚えたての幼児と同じく、ボキャブラリーが乏しと言われています。
もちろんそれは、圧倒的に英語で会話する機会が少ないというのも原因となっていますが、やはり本から得たものが少ない影響もあるのではないでしょうか。
学校で習った英語の教科書には、わかりやすい言葉を優しい文法で表現したものが載っていたはず。今思えばですが、小学校低学年の国語みたいなものだったような気がします。
日本では英会話のスクールなどがとても充実してい、て最近ではオンラインで英会話を学ぶことも流行ってます。オンラインでつながる外国人講師と気楽に会話することができるため、英語を使うことに慣れることができます。
しかし、そこで自分ができる会話は、自分が持ち合わせた語彙力と文法力の範囲内のもの。洋書や絵本を読むことで、自分の持っていない言葉を吸収し、実際に会話に使うこと、それがさらに日本人の英語力向上を加速させると思います。
洋書、絵本から英語を学ぶ
ここでやっとKindleの登場です。Kindleを使って洋書や絵本を読み、英語の語彙力、文法力のレベルアップを図りましょう、という話です。
Kindleというのはご存知の通りアマゾン社提供の電子書籍リーダー。
何よりもメリットは電子書籍の価格の安さです。中には無料の書籍も多く「Top 100 Free」という無料の書籍のランキングがKindle storeのサイトにあるほどです。
本屋に行き欲しい洋書を探して買う、その手間もお金もかからずにすむことになります。これで多くの洋書をかさばらずに持ち歩き、好きな時間に読むことができます。ちょっとした合間に英語に触れる時間の積み重ねが英語力向上の糧になるのではないでしょうか。
でもいったい何を読めばいいの?と疑問に感じる人も多いと思います。多くの英語に触れ、英語力アップのためにはとにかく数多くの本を読む、ということが肝心です。そのため楽しく読める、興味があるなどを第一優先に本を選ぶことをお勧めします。
うっかり難解な本を選んでしまうと、一気にモチベーションは下がってしまうと思います。それどころか自分の不甲斐なさを実感してしまった結果、Kindleは日本の漫画を読んでほくそ笑むだけの端末になってしまう可能性も。漫画批判ではないですが、それではあまりにももったいないので、そうならないための方法を紹介しましょう。
おすすめは「Cambridg English Readers」と言う難易度別のリーディング教材です。ジャンルもサスペンス、ミステリー、恋愛など豊富で内容も優れた文章で面白いストーリーのものが多いです。本のレベルがわかるので徐々に難しくしていくことが可能です。
これで楽しみながら多くの洋書を読むことができることでしょう。なんとKindleによって身につけたリーディング力でTOEFLを攻略したという方もいるそうです。
しかし英語の本をたくさん読むだけでは英会話ができるようにはなりません。上でも書いたように、洋書や絵本で英語の語彙力、文法力を高め、英会話で実際にそれを活かすこと。その相乗効果が英語力アップへと繋がります。
まずは一冊読んでみることからはじめてみましょう。
終わりに
Kindleは発光せずに文字を映し出す、電子ペーパーディスプレイです。これは紙の書籍を読む感覚に近く、長時間読み続けても目が疲れにくいものとなっています。
しかしけっこうデリケートなものなので、誤って落としたり雑に扱ったりすると簡単に画面にヒビが入ってしまうので注意しましょう。電子書籍で洋書を読んでいるという自分に酔うことなく、取り扱いには要注意を。