海外留学に必要!GMATを取得しよう
Photo by Ian Lamont
グローバル化が叫ばれる現代、海外への留学に興味がある学生の方も少なくないと思います。
その時に役立つ資格の1つが、GMATです。どのような資格なのか、こちらで紹介します。
メリット
GMATは大学院レベルでビジネスを学ぶために必要とされる、思考力や分析力、英語力、数学力を測るための試験です。このGMATは世界1900大学以上で採用されているので、英語圏の大学へ留学する際は取っておきたい資格です。
また、受験者のメインは非英語圏やアメリカ国外の人達ですが、一方でアメリカ市民も多く受験するなど、ネイティブの人達も受験する資格ですので、信頼感も抜群です。
前述の通りGMATは英語力のみならず、分析的思考力や数学力も測る試験です。なので、一般の英語資格のように、ただ単に英語力が身に付くだけでなく、ビジネスにおけるコミュニケーション力や、論理的思考力など、仕事をしていく上で必要な能力を身に付けることが出来ます。
試験について
GMATは土日・祝日を除くすべての日で受験することが可能です。また、受験資格の制限などもありません
しかし、1年に5回という、受験可能回数が設定されています。また、1年で2回以上受験する際は、前回試験より1ヵ月以上期間を開けなければいけない、という決まりがあります。
受験制限 | なし |
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試験日程 | 土日祝以外の毎日 |
有効期間 | 5年間 |
検定料 | US$250 |
公式サイト | The Official GMAT Website |
試験内容
試験は「Analytical writing Skill(AWA)」「Verbal Section」「Quantitative Section」の3つのほか、2012年6月より、あらたに追加された「Integrated Reasoning」の4セクションから成り立っています。
解答方法はコンピューターを使った解答になります。また、最初に中難易度の問題が出題され、そこの解答によって、以降出題される問題が変化する特徴があります。高難易度の問題を解けば解くほど、高得点を狙うことが出来ます。
スコアは全部で800点満点、留学のためには平均で650~750点くらいは必要なようです。
(1)Analytical Writing Assessment | 問題数:1問 時間:30分内容:筆者の主張を読み、それを内容や論理を批評する問題。 |
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(2)Integrated Reasoning | 問題数:12問 時間:30分内容:数学的スキル・英文スキル両方を問う問題。 |
(3)Quantitative | 問題:37問 時間:75分 内容:数学の基礎から難解問題まで。 |
(4)Verbal Section | 問題数:41問 時間:75分 内容:文章の間違い探し、修正問題の他、長文読解など。 |
試験対策
各セクションで対策をたてる
各セクションでどんな問題が出るのか、あらかじめ知っておけば、対策や予習が楽になります。
(1)Analytical Writing Assessment
ある主張が問題として出題されるので、それの根拠や結論で間違っている部分や、「論理の飛躍」のある部分を指摘し、それに応じて批評をしていきます。
なので、ただ単に賛成か反対かを考えるのではなく、首長の方向性や論理に対する粗探しをしていくことが必要です。
試験で出題されるエッセイの題目は公式Webサイトで確認できますので、試験前に一通り目を通し、どのような問題が来るか、対策をたてておきましょう。
なお、アメリカのMBAはAWAを足切り程度と考えており、欧州のMBAはAWAを重要視していると言われています。
なので、欧州のMBAを目指す場合は、このセクションに力を入れて勉強するとよいでしょう。
(2)Integrated Reasoning
数学の要素と英語の要素が含まれており、グラフや表などの資料を参考に解いていく問題です。
ポイントとなるのは解答時間。30分という制限時間内で、沢山の資料を読んだ上で解答しなくてはいけないので、素早く・正確に必要な情報を抜出すスキルが問われます。
また、1つの大きな設問の中にある4問程度の小問題を全て正解しないと点数にならないため、中々難しくなっています。
時間の問題もあり、多くの受験者が全問解答が難しい状況にありますので、どの問題を先に解答するか、どの問題を切るか、あらかじめ戦略を立てることが大切です。
(3)Quantitative
数学に関する問題が出題されます。「Problem Solving」と、「Data Sufficiency Test」の2種類。「Problem Solving」については、日本の数学と同じような出題形式で、高校生レベルの数学力があればクリアできるとされる。
もう一方の「Problem Solving」はより論理的な問題になっており、やや難解な問題となっています。
ただし、基本は義務教育で習う問題が出題されますので、今まで習った数学の内容を確認し、落ち着いて解いていきましょう。
(4)Verbal Section
このセクションは、文章下線部の間違いを修正する「Sentence Correction(SC)」、Business、Science、Societyのトピックについての質問に回答する「Reading Comprehension(RC)」、出題された問題に対して推測し、正しい選択肢を選ぶ「Critical Reasoning(CR)」の3つの内容が出題されますが、出題数や順番などは混在して出題されます。
- CRAWAの選択形式版のような感じなので、この中では比較的簡単な問題です。
- SCは口語で通じる文章の間違いを指摘するため、ネイティブでもハードルが高い問題。文法のルールや優先順位についての勉強が必要です。
- RCはリーディング問題だが、ネイティブでも間違えるようなひっかけの問題となっています。また、文章の校正もむずかしめなので、対策として専門の講座を受けて、対策をたてたいです。
「GMAT Prep」を使う
「GMAT Prep」とは、GMATの公式サイトからダウンロードできるフリーソフトです。
Free GMATPrep Software – MBA.com
GMATテストの本番はパソコンで試験を行う形式になります。パソコンなら簡単だろうと思う人もいるかもしれませんが、中にはPCによる試験形式に慣れていない人も少なくないはずです。
また、GMATはテストの形式上、前の問題に戻って解き直しするということができません。ですので、問題を慎重に解くため、そして素早く解くために、PCでの問題形式に慣れておきましょう。
使い方参考: GMATPrep (模擬試験) のおすすめの使い方 – アゴス・ジャパン
英語の雑誌やニュースを読む
GMATでは、ビジネスに関する専門的な用語が、出題内容に多く含まれます。例えば「Verbal Section」の問題では、ビジネスやサイエンス、ソサエティ(社会)に関する問題が出題されますので、それらに関する専門用語についても知っておく必要があります。そのため、英語に慣れるため・専門用語について知るために、ニュースを見るのはとても大切です。
今ではネットで、様々な雑誌記事をチェックできるようになりましたので、参考にしてみましょう。
National Geographic.com
Scientific American