新婚旅行のお土産代は平均10万6千円
この金額はリクルート社の『ゼクシィ』が2011年に調査した物ですが、これはあくまで「平均」の話。
海外へ行った時では22万円を超えたという例もあります。
最近では、「二人の為の旅行なのに、お土産の事まで考えたくない」という人が増えているようです。
しかし多くの人が、これだけの金額をお土産代としてかけるという事は、お土産を買うのは当然と思っている人が多く、またもらう事を期待している人も多いと言えるのではないでしょうか。
つまり、お土産を渡さない事は『非常識』と言われる事も覚悟しなければならないという訳です。
お土産にまつわる失敗例
新婚旅行で買うお土産は、普段の旅行で購入するお土産とは少し勝手が違うもの。
その為、思いがけない失敗をする事も多いようです。
失敗例1足りない
結婚式まで上げ、仕事を休んで堂々と旅行に行っているのですから、新婚旅行に行ったことは多くの人に知られています。
つまり、購入リストに漏れがあった時や、事前に想定していなかった人にまでお土産を渡さなければいけない状況に陥る事も考えられます。
失敗例2多すぎた
誰にお土産を買ってくるかを決める時、便利なのが結婚式の参列者のリストでしょう。
しかしその中には、結婚後にほとんど顔を合わせない人が混ざってはいませんか?
お土産を用意したのは良いものの、渡す機会が無いまま、荷物となってほこりをかぶる事も少なくありません。
失敗例3持ち帰れない
特に、旅行先を海外に選んだ場合に多い失敗です。
特にテロによる爆発事件が起きて以降は、液体物の持ち込みにはどの航空会社も厳しくなっています。
他には、検疫の関係で肉製品の持ち込みができない場合があります。
特にソーセージの本場であるドイツの、それも免税店で購入したからといっても、安心できません。
もし何かの間違いで、輸入禁止品や規制品を持ち帰ってしまった場合は、最悪で密売容疑、軽くても税関で処分という事になるでしょう。
失敗例4壊れた
お土産の定番ともいえるワイン。機内に手荷物として持ち込むことはできませんので、スーツケースに入れて預ける事になりますが、スーツケースの取り扱いは決して丁寧な物ではありません。
スーツケースの中でビンが割れていたというのは、よくあるトラブルの1つです。
また、同じく旅行の定番であるチョコレートも、「気が付いたら溶けていた」という事が無いように、管理は自分で行わないと言えません。
失敗例5相手に喜ばれない
旅行先のテンションで購入してしまい、自分でも処理に困るような物は別として、香水や化粧品も持て余される事の多いお土産です。
化粧品にこだわりがある人にとっては、例え有名なブランド品であっても喜ばれないかもしれません。
また純粋に、香りがきつくて苦手という場合もあれば、肌に合わないという事もあるでしょう。
失敗例6超過料金がかかる
色々と買い込んだ結果、持ち込み重量をオーバー。超過料金を支払うといったケースも想定できます。
しかもその重量や金額は航空会社によって分かってきますので、一度に数万円の請求をされる事もあります。
失敗例7そもそもお土産が買えない
日曜日にお店が閉まるのは、よくある話です。他にはスペインのシエスタが有名でしょうか。
荷物がかさ張るのを嫌って、最終日にまとめてお土産を買う事はよくありますが、その日に買い物ができるという保証はありません。
お土産で失敗しないコツ
せっかくの新婚旅行を楽しい思い出のまま終わらせる為にも、お土産で失敗する事は避けねばなりません。
まず、『お土産をわたす人リスト』の作成は必須です。
親類縁者、披露宴の参列者、さらには結婚式に参加できなかった人を含めると、かなりの人数になります。しかも、その中には今まで会った事もない、相手側の人物も含まれているのです。
それらを、頭の中だけで整理するのは不可能でしょう。
また、ご祝儀で受け取った金額も一緒に管理すると、お土産選びの参考にできます。
帰ってきてすぐ会う人を選ぶ
ここで弾かれた人に直接お土産を渡すのは難しいでしょう。
その為、賞味期限のある物は避けた方が無難です。
日本であらかじめ購入する
大量のお土産の全てを現地で購入するには限界があります。
お土産選びで1日を費やすかもしれませんし、移動するにも邪魔。配送するにも海外からでは結構な金額が必要になる事でしょう。
旅行会社では、新婚旅行者向けにお土産のセットをネット注文で受け付けている所もあります。
大切な人にだけ、現地でお土産を選ぶようにすれば、それだけ自由時間を増やすことが出来ます。
お土産に込める気持ち
正直、これほどまで面倒だと、お土産なんていらないんじゃないかとも思ってしまいます。
しかし、お土産を持って挨拶に行くことは『結婚式から旅行まで全てが無事に終わり、夫婦として暮らしていきますので、これからも宜しくお願いします』と、けじめをつけるという意味もあります。
確かにいろいろと面倒ではありますが、一生のうちに何度も経験する事ではありませんので、ちょっとだけ頑張ってみるのもいいのではないでしょうか。