沖縄在住だから知っている夏だけじゃない!沖縄旅行のすすめ|トピックスファロー

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2015年7月29日
沖縄在住だから知っている夏だけじゃない!沖縄旅行のすすめ

沖縄へ旅行するなら夏!そう思っていませんか?でも、それだけじゃもったいない。沖縄在住の筆者が、一年中沖縄を楽しむためのイベントをご紹介。初めての沖縄!という方や、次は少し違った沖縄を楽しみたい方も、参考にしてみてはいかがでしょうか。

WEBライター
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“うちなんちゅ”がおすすめする厳選イベント

沖縄のイベントには、エイサーに代表されるような伝統文化や、地域に基づくものが多くあります。旧暦に沿った風習も色濃く残っており、年間の平均気温が20℃を超える常夏の島、それが沖縄です。沖縄といえばもちろん海なのですが、それ以外にも楽しめることが実はたくさんあるんです。数ある中から厳選したイベントを、実際に行ってみた所感も添えてご紹介します。

1月のイベント

沖縄は1~2月が見ごろ!「桜まつり」 沖縄桜ライトアップ

早いのでは?と思われるでしょうが、沖縄の桜の見ごろは1月から2月上旬まで!その秘密は、本州の桜とは種類が違うからなんです。沖縄の桜は「寒緋桜(カンヒザクラ)」という種類で、濃いピンク色・散るときは牡丹の花のようにすべての花弁が一気にボロッと落ちるのが特徴。

TVドラマなどでよく見るヒラヒラ舞う花びらの風景・・・私は幼いころ、恥ずかしながらあれが桜だとは知らなかったんです。そのくらい違う「沖縄の桜」ぜひその目で確かめてはいかがでしょうか。

<主なイベント名>
・今帰仁(なきじん)グスク桜まつり
・本部八重岳桜まつり

<時期>
1月中旬~2月上旬

<所感>
桜まつりは上記の2つだけではなく、各地で開催されていますが、比較的開催期間が長めなものをご紹介。私は「本部八重岳桜まつり」へ行ったことがありますが、昼は歩道に沿って色濃く咲く花道が、目にも鮮やかで青空とのコントラストが美しかったです。

夜はライティングされており、幻想的でとても綺麗でした。そんな夜はデートコースにぴったりだと思いますよ。

ただ、この時期の沖縄は風が強い日が多いので、思ったよりも夜は寒かったなぁ。いくら南国とはいえ厚着したほうが無難な時期です。

2月のイベント

プロ野球各球団のキャンプがアツい! 野球場

この時期は沖縄の北から南までいろんな場所で国内外の球団がキャンプを行っています。どの地域もウェルカムの横断幕を掲げ、選手や関係者の皆様、そしてキャンプを見学にいらっしゃる野球ファンの皆様を待っていますよ。

お好きな球団はどこですか?沖縄なら1つに絞れないあなたでも、何球団も贅沢に見学できちゃうんです。

<キャンプ地>
沖縄県各所

<時期>
2月上旬~2月下旬

<所感>
私は読谷村でキャンプを行っている中日のキャンプへ何度か行きました。結構距離が近いところで練習されているんだなぁ、と興奮!・・・するも野球にあまり詳しくないので、一緒に行った友人に解説をされながらの観覧。私にもわかったのは、練習なのにTVで見るよりも球速がめちゃめちゃ早かったこと。

ボールがキャッチャーミットへ吸い込まれる瞬間の、「パーン」という音!迫力ありました。

選手の方が野球少年にサインと握手をしてあげているところに遭遇したのですが、少年がとても嬉しそうだったのを見て、なんだか私までとても嬉しくなったことも覚えています。

3月のイベント

よしもと芸人に会える!沖縄国際映画祭

まだ始まって数年ですが、すっかり3月は沖縄国際映画祭の時期だな、と県民の間では定着しているように思います。期間中は県内各地で様々なイベントが行われ、お笑いステージやアーティストのパフォーマンスなども目白押し。数えきれないほど様々な場所でブースを設け、ステージ・ラジオ・TV中継・web配信とあるものですから、どこに行こうか本気で迷ってしまうかも。見どころ満載です!

<開催場所>
沖縄県各所

<時期>
3月中旬~3月下旬

<所感>
以前、お笑いステージや公開ラジオ放送をやっているブースを見に行きました。ものすごく人が多いので近くで見るのは大変ですが、狙い目の時間と場所があるんです。時間帯は午前中で、場所はお笑いステージ後に横からはけていく通路側。私の場合そうとは知らずそこに立っていたのですが、声がかけられるほど近くでお目にかかれました!

人ごみは苦手・・・という人でも楽しめると思うのは、ラジオやweb配信しているブース。距離は近いけれど落ち着いて聞けますし、のびのびとしたフリートークを生で見聞きできるなんて貴重では?!

4月のイベント

日本一早い?沖縄の海開き! 沖縄の海

沖縄の海開きは4月。やっぱり早い、さすが常夏の島沖縄!日本一はや・・・くないのです。実は本当の日本一早い海開きが行われるのは「小笠原諸島」なんですって!意外な真実が明らかになったところですが、沖縄のシンボル青い海をいち早く楽しむにはこの季節ですよ。

<イベント開催場所>
沖縄県各所ビーチにて

<時期>
3月~4月下旬

<所感>
この記事を書く、今の今まで海開きは沖縄が一番早いと思っておりました。地元のことでも、まだまだ知らないことはたくさんありますね。反省です。海開き自体は3月から各所でぽつりぽつりと始まるようですが、沖縄全体のビーチの海開きが終わるのは4月のとのこと。

ちなみに、ダイビングが趣味の友人は4月ごろに潜るのが好きだと言っていましたよ!

加えて、水温が低いので玄人向きだとも言っておりましたが。夏のダイビングに物足りなさを感じている方は、この季節にチャレンジしてみるとまた新たな発見ができるかもしれません。

5月のイベント

沖縄版ボートレース「ハーリー」

「ハーリー(ハーレー)」とは、「サバニ」と呼ばれる沖縄の伝統的な小さ目の手漕ぎ漁船で競い合うレースのこと。元々は豊漁や海の安全を願って行われていたそうです。現在でもお祭りとして行われており、中学生から大人まで熱くなってしまいます。

<主なイベント名>
・那覇ハーリー
・糸満ハーレー行事

<時期>
5月上旬~6月上旬

<所感>
男女関係なくチームを組むことが可能なので、私も誘われたことがあるんです。しかし、「負けは許されない!」という空気をひしひしと感じたので、怖くてお断りしてしまいました。(笑)

練習は結構過酷で、オールを漕ぐために手の皮が剥けたり、血豆ができたり・・・。そんなメンバーを見ていると応援もかなり熱が入る!本番のレースでも色んなチームの大声援と水しぶきが飛び、迫力満点の白熱した展開に。その時は残念ながら負けてしまいましたが、とてもいい試合だったなぁ。ぜひ皆さんにも生で見てほしい!

6月のイベント

「慰霊の日」って知っていますか? ひめゆりの塔

6月23日は慰霊の日・・・沖縄では休日となるほど特別な意味を持っています。太平洋戦争において、日本で唯一地上戦を経験した沖縄で日本軍の組織的戦闘が終結した節目として制定されたそうです。この日は県内の様々な場所で、平和について考えるイベントや活動が行われています。

沖縄だけではなく、日本全体、世界全体の平和について今一度考えられるいい機会となるはず。明るいだけではない違う角度から見る沖縄。ご自身で見て考え、確かめて欲しいと思います。

<場所>
・平和祈念公園

<時期>
6月23日

<所感>
この時期には沖縄県内の多くの学校が平和学習ということで、平和祈念公園に授業として訪れます。かくいう私も例に漏れず授業として行ったのですが、戦時中の悲惨な状況を残した写真や映像などが展示されており、様々な想いが心を巡りました。旅行の「ついで」で構いません。平和の在り方を今一度考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。

7月のイベント

夏本番!どこもかしこもお祭り騒ぎ 花火

いよいよこの時期からは本格的な夏がやってきます。なんだかんだ言っても、沖縄らしさを一番感じられるのはこの夏本番の季節でしょう。南国の長い夏の始まりを感じさせるように、カーニバル・フェスティバルが各地で目白押し。青い空、青い海、カーニバルでビール片手に開放感を存分に味わう!日本で一番熱い夏を過ごしに来てみませんか?

<主なイベント名>
・シーポートちゃたんカーニバル
・ピースフルラブロックフェスティバル
・海洋博公園サマーフェスティバル
・夜の動物園 サタZOOナイト

<時期>
7月上旬~7月下旬

<所感>
私は「シーポートちゃたんカーニバル」へ毎年行っております。一番の見どころは花火。「海上花火」が見られるんですよ。調べてみたところ水上花火が見られるのは、沖縄ではこの「シーポートちゃたんカーニバル」だけ!なんだそうです。空高く昇っていく花火の火花もとても風流なのでが、水面ぎりぎりで花開く花火は、とても近く感じます。

火の粉が燃える明かりが、海面いっぱいに映り、圧倒的な明るさと音で圧倒的な迫力。

そして、「ピースフルラブロックフェスティバル」というのは、毎年行われている県内ロックバンドの野外ライブイベント。沖縄のロックイベントとしては最大級規模で、出演者は毎年オーディションで選ばれます。私、なんとオーディションに挑んだことがございます!(笑)

といいましても、正確にはエントリー直後にバンドが解散しましたので、挑んだと言えないのですが、顛末がロック!ということでここはひとつお許しください。とにかく自身が出てみたくなるほど、いいライブイベントなんです。

会場の一体感、照り付ける日差しの中汗だくで見るライブは最高です。沖縄のロックシーンを体感したい方必見。

8月のイベント

伝統芸能としてのエイサーは8月にしか見られません。 エイサー

エイサーは主に「締め太鼓」いわゆる大太鼓と、「パーランクー」と呼ばれる小太鼓を男性が担当し、女性は手踊りを担当。そして、「ジカタ」と呼ばれる三線を弾き歌う演奏担当という構成になっています。最近でこそ「ダンス」「パフォーマンス」の側面が強調されていますが、エイサーは「盆踊り」なのです。

毎年お盆の時期になると、地元の青年会の方々が一日中かけて道を練り歩きながらエイサーを行います。

方言では「ミチジュネー」と言い、地域の決まった家や新築の家、様々な店先で演舞をし、現生の家内安全や無病息災、商売繁盛を祈願し、お盆の時期に下界へ戻っている先祖の霊が、あの世へ帰る時期を知らせ導くというのが本来の姿。

「本物のエイサー」を見られるのは、実はこの時期だけなのです。

<場所>
沖縄県中部が特に盛ん

<時期>
旧盆の3日間

<所感>
この時期に向けて、演舞をする若者たちは何ヶ月も練習して長い時間を共にするからでしょうか。ある意味若い男女の出会いの場でもあります。

お付き合いや結婚のきっかけはエイサーの練習から、なんていう話はよく耳にしますし、沖縄ではあるある話。

もちろん、創作エイサーの団体や、テーマパークのエイサーの演舞もとてもすごい!むしろ、演舞のクオリティーのみだと、青年会の方よりは創作エイサー団体やテーマパークの演者さんの方が上手いです。地域の先輩方から、伝統を受け継いでいこうという趣旨と、エイサーを踊ることが好き!極めたい!ということが趣旨の演舞では方向性が違いますからね。

私はもっぱら見るほうが楽しいタイプで、旧盆の時期のエイサーも、創作エイサーも見ては「おぉー」と言い、時々「ハーイーヤー」と合いの手を入れながら楽しんでいます。ちなみに沖縄の小中学校では、体育際の演目にエイサーを取り入れているところが多く、体育でエイサーを練習しますよ。

9月のイベント

ダイビングのベストシーズン! ダイビング

9月といえども沖縄はまだまだ気温が高いですから、ダイビングも楽しめます。・・・むしろベストシーズンかも。7月~8月は最盛期のためどのスポットに行っても人がたくさんいて、思うように見られないこともあるそう。なので、少しだけタイミングをずらしたこの時期が一番の狙い目なんです。

<おすすめのスポット>
・青の洞窟
・宮古島

<おすすめの時期>
9月~10月

<所感>
私が体験ダイビングへ行ったのは、9月の終わりごろでした。その時にお世話になったダイビングのショップの方が、この時期が実はベストだと教えてくれたんです。「青の洞窟」を見に行ったのですが、最盛期は洞窟が人で埋まってしまって大変動きづらいんだとか。

私が行ったときは、ちらほら人がいる程度で洞窟内が青に染まっている幻想的な景色を思いっきり楽しむことができましたよ!思っていたよりもずっと澄んだ明るいトーンのスカイブルーが綺麗すぎて、言葉が見つかりませんでした。

宮古島はダイビングでは行ったことがないのですが、海辺の浅瀬だけでも本島の数段綺麗!そんな海でのダイビングで楽しめないわけがない。私自身次の9月には宮古島へダイビングに行きたいと思っています。

10月のイベント

年々レベルアップしているハロウィン仮装! ハロウィン

近年、日本中でハロウィンのイベントが増えてきていますが、沖縄も例外ではありません。特に年々規模が大きくなっているのが、北谷町美浜で行われている仮装イベント。なんと、3位まで賞金がでちゃうんです!この日の会場付近は本当に色々な仮装をした方が、地元の人、外国人問わず溢れ返っています。仮装に自信のある方は旅行がてらこのイベントで賞金もGETしてはいかが?!

<イベント名>
・ザ・ハロウィーン ミハマ 仮装コンテスト

<開催場所>
沖縄県北谷町美浜

<時期>
10月31日

<所感>
友人でアメリカ人を旦那様にもつ家族が、毎年挑戦しています。もはや友人家族が今年は何の仮装をして賞金をもらえるのか?!という一連の流れが、私のハロウィンの楽しみとなってしまっています。

仮装のリハーサル写真を見せてもらい、完成度を聞かれた時「子どもが可愛すぎる。そこでポイントを稼ごうなんてずるいのでは?」と私が言うと、友人は「本来は子どものイベントなんだから当然じゃない」と言われ、はっとしました。未だに賞金はGETできていないようですが、今年こそは!と私も何の役にも立たない気合を入れています。

11月のイベント

沖縄のスポーツの季節 マラソン

沖縄では11月はぎりぎり「秋」です!

秋と言えばスポーツということで、マラソンや自転車競技などのスポーツイベントが多くなるのがこの時期。暑さがやっと和らぐのも11月頃なので、マラソンにはうってつけです。

ちなみに沖縄は風が強いので、追い風にしても向かい風になるにしても、本州で体験できるマラソンとは一味違った経験になることは間違いありません。

<主なイベント名>
・尚巴志ハーフマラソン
・たらま島一周マラソン大会
・ツール・ド・おきなわ
・中部トリムマラソン大会

<時期>
11月上旬~12月中旬

<所感>
私は運動が大変苦手なので、いきなりフルマラソンは無謀というもの。なので「尚巴志ハーフマラソン」にでてみようかと、ずっと心の中では思っているのです。毎年の健康診断のたびに、問診で「運動をなさった方がいいですね」と言われるので、何か始めなくては!と考えるたびにマラソンが浮かぶのですが、まだ踏ん切りがつきません。

毎年県内外のあらゆるマラソン大会に出ている知人に、「マラソンの楽しみ方」と伺ったところ、「風と景色」という返答をいただきました。

なんでも、沖縄でのマラソンは特に「風が味方でもあり敵でもある」そうなんです。そして、「海沿いのコースは風も景色も爽快で素晴らしい」そうも仰っておりました。

まだ私にはわからない境地なのですが、その言葉が忘れられず、「運動を始めるならマラソン」と考えています。沖縄で一味違うマラソンを経験してみてはいかがでしょうか。

12月のイベント

最南端のイルミネーション、ホエールウォッチング イルミネーション くじら

ホワイトクリスマスも素敵ですが、南の島でリゾートクリスマスというのはいかがですか?温かい気候の中でなら綺麗で色とりどりのイルミネーションも、ゆっくり楽しめます。きっと心も温かくなるはず。

・・・でもやっぱり、冬でも沖縄らしいことがしたい!というあなたには、この時期から始まるホエールウォッチングもおススメ!クジラに出会えるかどうかばかりは、運を天にまかせるしかないのですが、冬ならではの沖縄の海を楽しみたい方必見です。

<主なイベント名>
・カヌチャ スターダスト ファンタジア
・クリスマスファンタジー
・いとまんピースフルイルミネーション
・座間味ホエールウォッチングフェスタ

<時期>
(イルミネーション) 11月上旬~2月下旬 ※12月がイベント数多いようです。

(ホエールウォッチング)12月中旬~3月下旬

<所感>
イルミネーションは、上記以外の場所にもたくさん見に行ったことがあります。その中でどこがよかったか、ということなのですが、正直なところ一番重要なのは「誰と行くか」なんですよね。

過去お付き合いしていた方と「いとまんピースフルイルミネーション」へ行ったときは、大きくて派手なものがたくさんあって、「写真を撮ろう!」という流れが自然にできたことは良かったなぁ、と思います。友人や家族とはショーや屋台も充実している「クリスマスファンタジー」がおススメです。お祭り!という雰囲気なので、楽しく盛り上がりたい場合はこちらにしましょう。

ホエールウォッチングについては、行ったことのある方の話を伺ったところ、「自然の偉大さを感じた!」と興奮気味に魅力を語ってくださいました。自然保護の観点から一定の距離までしか近づけないらしいのですが、そこからでもわかる体の大きさや、高く上がる水しぶき、ジャンプを見た時は、地球の大きさを感じたそうです。

実は世界的に見ても、ホエールウォッチングができるポイントは少ないらしく、見ることができれば世界的にも貴重な体験をしたと言えちゃいます。

<参考HP>
「沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語」(※沖縄県のHPトップからも飛ぶことができます。)http://www.okinawastory.jp/

<イベントページ>
http://www.okinawastory.jp/oki_event/event3.html

著者:おくまあい

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例えくだらないことでも一生懸命考えて、一生懸命書くようにしていますので、ご一読いただければ幸いです。