働き盛りの男性を襲う病気
更年期障害=女性というイメージを持つ人は少なくないと思います。
確かに、女性で更年期障害を訴える人は多くいますし、男性がこの症状で困っているという話を耳にした事はあまりありません。
しかし、この病気は男性にも起こるものです。
女性は更年期障害と共に閉経するという様な大きな体の変化がありますが、男性も男性で悩みとなる症状が起きるのです。
「これからバリバリ働くぞ!」という40代~50代に発症し、対処するのが難しい症状が突如として襲いかかってくるのです。
そういう状況にしてしまう男性更年期障害にはどんな症状があるのでしょうか?
男性更年期障害に見られる特徴的な7つの症状
男性更年期障害は、男性ホルモンの異常によって起きるものです。
それにより引き起こされる症状には次のようなものがあります。
症状1.『精神・神経にみられる症状』
男性更年期障害で見られる症状の一つに精神・神経的な症状があります。
これには『苛立ち』『興奮状態』『不安』『うつ状態』『過剰な反応(神経質)』『注意力散漫』『不眠症』『頭痛』『耳鳴り』『めまい』『無気力』等があります。
特に苛立ちや不安、うつ状態、神経質、無気力は顕著な部分となっていますので、これらを自覚されたら、医師に相談されることをおすすめします。
症状2.『消化器系にみられる症状』
男性更年期障害は消化器にも影響を与えます。
これにより『食欲不振』が起きたり、『腹痛』や『便秘』が起きる事があります。
症状3.『排尿にみられる症状』
影響は消化器科だけでありません。排尿にも及ぼします。
『残尿感』や『頻尿』、『微弱な勢いの排尿』という症状も見られます。
症状4.『体の表面にあらわれる症状』
体の表面に見られる症状として、『口の中の異常な乾燥』や『発汗(気温や室温に関係なく)』が代表的です。
症状5.『運動器官にでる症状』
『急にのぼせる』または『急に冷える』、『動悸』『筋肉や関節の痛み』『神経痛』『こり』『倦怠感』と言う症状もよくみられる症状です。
症状6.『知覚に与える異常』
この病気は知覚にも影響を及ぼします。
『知覚の異常』『視野の暗転』『手足のしびれ』という症状がそうです。
症状7.『性機能への症状』
症状1~6は割と男女ともに見られる症状ですが、症状7に関しては男性のみにあてはまるものです。
『性欲減退』『勃起不全(ED)』という症状があらわれます。
男性更年期障害になった人の約75%が性欲減退を訴え、50%の人が勃起不全を訴えています。
男性更年期障害の治療に効果が期待できるもの
男性更年期障害になってしまったら自分で何とかしようとするのではなく、医師による判断を仰ぎましょう。
正確な検査やカウンセリングを行ない、的確な判断の下で治療を受けましょう。
治療方法としては、男性ホルモンの異常を改善するための『ホルモン剤』投与、
さらには精神面でのケアがなされます。
それにより、男性更年期障害の改善が期待できます。