【段階別の病状と治療法】怖いけど知りたい…自分の虫歯の進行度|トピックスファロー

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2012年7月18日
【段階別の病状と治療法】怖いけど知りたい…自分の虫歯の進行度

放っておくと、どんどん進行していく虫歯。その虫歯には種類(段階)があり、ひどくなるにつれて治療をするのも難しくなります。種類ごとに自覚症状の有無や治療方法などを紹介しているので、虫歯がある人は参考にして、早めに歯医者で診てもらいましょう。

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Co

「Co」は、虫歯になる一歩手前の状態です。歯のエナメル質が薄くなっているために、表面に透明感がなく、白く濁ったような感じになっています。穴は開いていませんし、食べ物や飲み物がしみるなど何の自覚症状もありません。きちんと歯磨きをすることで、自然と健康で問題のない状態にすることができます。

治療方法

この段階ではまだ何の症状もあらわれていないため、特別これといった治療を施す必要はなく、経過観察をすることになります。
虫歯発生の予防として、エナメル質が薄くなっている部分に歯の再石灰化を促す効果があるフッ素入りの樹脂を流し込みます。この方法は、「フィッシャーシーラント治療」と呼ばれるものです。

C1

「C1」は虫歯の初期段階で、歯の一番外側のエナメル質、あるいは次の層の象牙質が少し溶けて、ごく浅い穴が開いている状態です。自覚症状がない場合もありますし、時々冷たいものなどがしみたりすることもあります。


治療方法

この状態になってしまうと、残念ながら自然治癒は難しいでしょう。なので、患部を取り除き、その部分に樹脂を埋める、または金属をつけるといった治療を行います。麻酔を使わないので、身体的な負担が少なく、治療が受けられます。

C2

「C2」は、象牙質まで虫歯が進行してしまっている状態です。冷たいものや甘いものを口にするたびに、しみたり痛みを感じたりするようになります。そうなると、いつも食事に支障を生じるようになるので、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

治療方法

たいていの場合、C1と同じ治療が行われます。ただ、レントゲンなどで調べた結果、虫歯が神経にまで達していたり、患部を取り除いて詰め物をしても痛みの再発が予測できる場合は、神経を取らなければいけなくなる可能性があります。

C3

「C3」は虫歯が深く進行して、神経にまで達している状態です。虫歯から入り込んだ細菌が神経に炎症を起こすため、何も食べたり飲んだりしなくても強い痛みを感じるようになります。
これまでは冷たいものがしみていましたが、今度は温かいものを口にするとしみるようになってきます。

治療方法

虫歯と神経が通じている状態なので、まずは細菌に侵されている神経を取り除かなければいけません。
このときは麻酔を使うため、痛みを感じずに済みますが、麻酔が切れたあとに痛むことがあり、痛み止めが処方されます。根の治療が終わってから、金属をかぶせる治療が行われます。

C4

「C4」は虫歯が進行してしまい、歯根だけしか残らず歯の機能をほとんど果たせなくなった状態です。
ここまで病状が進むと、痛みはなくなります。場合によっては、歯根の先に膿が溜まり炎症が起こり、それが水疱のようになって歯茎の表面にあらわれることもあります。

治療方法

抜歯して、治療することになります。抜歯後は歯茎の回復を待つために、治療を始めるまで数週間の時間を要します。
治療方法としては、ブリッジや部分入れ歯(保険治療)、インプラント(保険外治療)があります。
抜歯した本数や残った歯の状態などによっても、どの治療が適切かは違ってくるので、歯科医と相談して決めましょう。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。