爪は健康のバロメーター!
マニキュアやジェルネイル、スカルプチュア(付け爪の一種)など、ネイルのお洒落を楽しむ人が増えています。
手軽にできるネイルアートなどは高い人気がありますが、そんな中で様々なネイルトラブルを訴える人も少なくありません。
昔から、爪は“健康のバロメーター”と言われています。
一度ネイルアートを施すと、寝る時も落とさずに何日もそのままにしておく人も多いですよね。
けれど、その状態では本来の状態がどうなっているのかが分からなくなってしまうので、注意しなければなりません。
何らかの病気が原因で、爪が変色したり変形するといった異常が現れることがあります。
そういった異常を早く発見するためにも、定期的に爪をすっぴんの状態にしてあげましょう。
色で分かる病気のサイン
健康な爪は、全体的に淡いピンク色をしています。
爪が変色している場合は、もしかしたら何らかの病気が疑われる場合もあります。
ネイルを落としたときには、自分の爪の色もしっかりチェックしておきましょう。
白っぽい爪
白っぽくなっている場合は、爪水虫の可能性が高いでしょう。
また、別の皮膚の病気や貧血、糖尿病、腎障害、肝硬変などの病気も考えられます。
赤っぽい爪
ピンクどころか、爪が赤くなっているような場合は、多血症や赤血球の異常、心臓病などの疑いがあります。
紫っぽい爪
紫色に見える場合は、血行不良になっている証拠です。
貧血のこともありますし、なにか別の病気の可能性もあります。
黒っぽい爪
黒ずんでしまっているような場合は、悪性黒色腫や感染症などの重い病気が隠されていることがあります。
一方で、心配のないホクロや出血が原因のことも。
カタチ・状態で分かる病気のサイン
色だけではなく、爪のカタチでも病気を見つけることができるかもしれません。
ケアの仕方によって、深爪などになったりして変形することも考えられますが、そうでないものをあるので注意しましょう。
横筋が入った爪
爪に入る横筋は、大きな病気をしたあとや栄養不足の時によく見られる状態です。
何らかの炎症や外部からの刺激が原因でできることもあります。
反り返った爪
反り返った状態になる爪は、その形状がスプーンに似ていることから「スプーンネイル」と呼ばれています。
貧血や甲状腺異常などの病気が疑われます。
このほか、何か爪の部分に力がかかるような職業柄、そうなってしまう人もいます。
ばち状になった指先・爪
太鼓のばちのように膨らんだ指先は「ばち指」と呼ばれ、爪も同じように膨らんでいきます。
指については、「ヒポクラテス爪」とも言われ、女性に多く見られるもの。
重度の貧血のほか、肺や肝臓、心臓などの病気が疑われます。
縦に亀裂が入った爪
爪に縦の亀裂が入ってしまう状態は爪自体の病気で、特にマニキュアをつける人によく見られます。
これは爪の乾燥やリムーバーの使い過ぎなどによって、後爪郭という爪の基部になるところが炎症を起こすことが原因と考えられています。
爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)と呼ばれるもの。