普通よりもお得?終身保険のメリットとデメリット
生命保険は、家族を抱えた働き盛りの人ほど加入しておくべきものと言えますが加入したからと言って必ずしも有効に働くわけではないものです。
しかし、名義人が死亡時に支払われる保険金は家計の担い手を失った家族にとっては非常にありがたいものになるのですが、多くの保険加入者とその家族は生命保険金の恩恵を受けること無く満期を迎えるものです。
しかし、世の中は不条理なもので必要だと思って加入した保険が満了してから保険が必要になる事態に巻き込まれてしまう事がザラにあるものです。そんな時のために有効なのが終身保険なのです。
満期が存在しない終身保険
終身保険は、保険契約に期間が設定されておらず名義人が死亡するまで有効になる保険です。
期限付きの生命保険は、保険契約に有効期間が設定されていて期間満了に伴い契約が終了して満期金が支払われる形になっています。
本来なら、期間が満了した保険は満了日以降に保険契約で定められた事故やケガ・病気が発生しても、保険契約が終了している為保険金の支払いは発生しません。
しかし、終身保険の場合満期が存在しない為、保険契約が持続する限り契約に基づいて保険金が何歳になっても支払われるのです。
終身保険に加入するメリット
現在、各保険会社で扱われている生命保険には通常の期限付き保険と、終身型保険の二種類があります。
終身型保険に加入する事の最大のメリットは「期限付き保険と違って老齢保険に入り直す必要がない」ということです。
生命保険の中には特約で入院保険などを付けられるものもありますが、期間が満了すれば特約も無効になってしまい60歳以上対象の老齢保険に入り直さなければならなくなります。
老齢保険と言っても加入出来ないこともあるため、問題があるのです。
終身保険の場合、満期がないので一度加入してしまえばずっと保険の恩恵を受け続けられるのです。
終身保険に加入するメリットには「解約返戻金」の存在も大きいといえます。
掛け捨て型の保険は解約してもお金が戻ってこないのですが、終身保険の場合だと解約時に解約返戻金が戻ってくる契約になっています。
そして解約返戻金は今まで払った保険料の総額よりも多いのです。
つまり、終身保険は財テク目的にも適した保険制度なのです。
終身保険のデメリット
このように、通常の期限付き保険とは違うメリットがある終身保険にもいくつかのデメリットがあります。
まず、「長期間加入した状態が続くと解約返戻金が元本割れする」という事が第一のデメリットです。
終身保険は期限付き保険よりも保険料が高めに設定されています。
解約返戻金の額は10年なら10年払い続けた保険料の総額よりも上になるように設定されていますが、15年、20年と加入期間が長くなっていくと支払った保険料の総額が解約返戻金を上回ってしまうのです。
そして、長期間にわたる保険であるため物価の変動に弱いということもデメリットと言えます。
保険料は保険に加入した時点での物価を元にして算出され、契約が有効な限り変わる事はないので物価が急落して景気の悪化を招き収入が下がった場合、保険料負担はさらに大きなものになってしまうのです。
終身保険は見直しを考えない限り契約が継続する為、物価の影響が非常に大きいのです。