MARCHは平均以下の学力でも必ず合格圏内にいける
昔から私立大学の頂点には、早慶と呼ばれる早稲田と慶応の2つの大学が君臨しています。
特に早慶の看板学部は、東大や京大など難関国立大学志望者が併願してくるため、私立専願の受験生は非常に厳しい戦いを強いられます。早慶といえども基本的には3科目受験なので、決して突破が不可能なゴールではありませんが、どんなに実力をつけても100%合格できる保証はありません。
しかし、ワンランク下のMARCH(マーチ)であれば、凡人でも合格圏内まで学力を上げられる可能性が高いです。
なぜなら、MARCHは高校の教科書レベルの基礎学力をしっかり身につければ、合格ラインに立つことができるからです。
言い換えれば、MARCH以下の中堅以下の大学にしか受からなかった人は、基礎学力がぐらついていたからだと個人的に思います。
近年では、5つの大学に加えて学習院大学を入れて、GMARCHと呼ばれたり、関西圏には関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)と呼ばれる関東のMARCHと互角のレベルの大学群があったりしますが、今回の内容はこういった学習院や関関同立を狙う高校生にも参考になると思います。
筆者はMARCHの一つ、立教大学経済学部の出身です。自身の体験などを元に勉強法から、その後の人生についての学歴との関りについても触れていきたいと思います。
著者の大学受験での詳しいプロフィールは、「No.10:【コラム】私立文系入試の合格の鍵は、英語と国語の読解力」。著者の作家活動としてのプロフィールは、「戦争遺跡ライターになったのは、激動の時代ヨーロッパの歴史を知ってから」をご参考ください。
MARCHに行くメリットとは?
新卒の就職活動で選択肢が広がる
就職でも一般的に大手企業と呼ばれる企業のエントリーの足きりラインは、MARCH未満といわれています。MARCH以上の大学に行けば、新卒の就職活動で選択肢は広がることになります。
筆者も某財閥系の企業に勤めていたことがあります。その時、直属の上司が新卒の採用担当をしていました。エントリーの段階で、国立大学を除いて、関東採用だったらMARCH未満、関西採用だったら関関同立の私立大学の学生は、面接する前に大学名で足切りしていると話していました。理由は、応募する全ての学生に対処しようとすると、膨大な時間がかかるためです。泣く泣く大学のレベルで区切るという、現実があるのが実情です。
起業家、クリエイターになる選択肢も広がる
終身雇用が崩壊しつつある現代では、会社へ就職する以外の道を模索する若者も増え、学生起業家などという言葉も頻繁に聞かれるようになりました。実際に、レールの上から外れて勝負しようとする人たちも、有名大学の在学生や卒業生が多いのです。
その理由は、東京という日本、世界の情報が一極集中する場所で、学生生活を送って刺激を受けることが上げられます。さらに早慶だけでなくMARCHといった有名私大には、昔から有名タレントなどメディア界で活躍するOB、OGも多く、その土壌が後輩たちにも受け継がれる伝統があると個人的には考えます。また、学歴そのものが自分への自信につながっているからかもしれません。
また起業家だけでなく、その流れを受けて、在学時代から漫画家、小説家、イラストレーターなどクリエイティブな分野で活躍する学生が多いのもMARCH以上の有名私大の特徴です。下手に専門学校に進学してその分野のことを学ぶよりは、有名私大に行く方が将来の幅は広がる可能性を秘めているのではないでしょうか。
社会的な信用が得られる(地頭は良いと思われる)
良くも悪くも学歴というのはあらゆる生活の場面で他人から見られるものです。偏差値が高くて有名な大学を出ている人は、多少バカな人生を送っていても、「でも頭は悪くないんだよね。」と思われるものです。それだけでも人生を得します。
例えば、転職活動で、応募の条件に英語のTOEICのスコアが700以上を要求している会社があるとします。現時点でTOEICの良いスコアを持っていなくても、出身大学を見られて、英語のポテンシャルを持っていると判断されることがあります。
「〇〇大学を出ているなら、入社後1年以内にはTOEICで700を取ってくれますよね。」
と面接で聞かれたら、
「はい!英語に苦手意識はないので、少し勉強する時間は必要ですが、取れるようになると思います。」
など、自信を持って答えておけばいいのです。実際取れるかどうかわからないことは、面接官も知っています。それでもそうした希望を持てる人材だと判断することでしょう。あとは入社後の自分の努力次第です。
学歴偏重主義と批判されたりするので、公に言う人はあまりいませんが、卒業後の転職活動、人間関係でも有名大学を出ていることで恩恵を授かっている人は、世の中には多いのです。
高校生や受験生の皆さんは、今考えている以上に「学歴に有名大学の看板があることは、人生を通してプラスに働くことが多い」ことを覚えておいてください。そして、その基準はMARCH以上の大学だと個人的には思います。
誰しも親、教師、同級生から進路に関して色々と言われて悩むと思います。「大学で何を学ぶか。卒業後は何をしたいのか。」と、もっともらしい大義名分を大人は求めようとします。
しかし、そんなのはその時にならないと、誰もわからないのです。世の中の環境や自分の環境の変化によって、人間の趣向、志向は変わるものです。学歴は一生残るものだから、自分の人生を優位にするために、学歴を利用するとドライに割り切ってしまいましょう。
大学に行く目的について、大義名分を求められた場合、あまり深く考える必要はないと思います。
次の「No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その2」では、具体的な勉強方法をお伝えしたいと思います。
大学での学生生活や就職活動については、「No.16:【コラム】受験で思い通りの結果が残せなかった人たちへ」をご参考ください。
No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その1
> No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その2
> No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その3
> No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その4