
だしの専門家「だしソムリエ」とは
だしは、「出汁」と書くように、うまみ成分を煮出した汁を意味し、アミノ酸の一種グルタミン酸、核酸構成物質ヌクレオチドの一種イノシン酸・グアニル酸・キサンチル酸など、含まれるうまみ成分によって、だしの味が決まるといわれています。 そして、和食でだしを取るために使われる、昆布にはグルタミン酸、かつお節や煮干しにはイノシン酸、干しシイタケにはグアニル酸が含まれるように、日本では古くから、うまみ成分を含む食材を上手に活用してきたのです。
そば、うどん、味噌汁、煮物など、和食の味の決め手となる重要なアイテム「だし」のことを知る機会って、なかなかありませんよね。 そんな、奥が深い「だし」に関する正しい知識を学び、発信する、だしの専門家が「だしソムリエ」なのです。
「だしソムリエ」という資格について
「だしソムリエ」は、だしソムリエ協会によって創設された、料理に関心がある一般の人から、調理師・栄養士・フードコーディネーターなどの料理のプロ、だしに関わる業界人など、幅広い人を対象とした資格。 4級から1級までがあり、検定試験の前には、養成講座の受講が義務付けられています。
だしソムリエ4級
4級は、半日で取得することができます。
目標
- テイスティングやブレンドを通じて、「だし」を体験する
- 昆布・かつお節・煮干し・干しシイタケなどの基礎知識を学ぶ
- 料理における「だし」の活用方法を考える
受講料
15,750円(検定料10,500円、年会費5,250円)
だしソムリエ3級
3級は、2日間で取得することができます。
目標
- 「だし」を日常生活に取り入れるセンスを養う
- 「だし」のうまみや栄養について学び、料理に活用する
- 「だし」を取り巻く環境や歴史について学ぶ
受講料
53,250円(講義・試験・証書48,000円、年会費5,250円) ※4級で支払い済みの場合、年会費は免除されます
だしソムリエ2級
「だし市場」に関わるメーカー担当者・ワインエキスパート・プロの料理人などの講師から、流通、「だし」のテイスティング、うまみの栄養、料理への活用などを学びます。 2級までの資格を取得すると、4級講師を担当でき、そのほかの仕事の紹介が受けられます。
だしソムリエ1級
フランス、イタリア、中国などの世界各国にある「だし」について学び、和だしとの融合による独自のレシピを開発します。 1級を取得後は、「だしソムリエ」を育成する講師として活躍することができます。
