SNSを使った就職活動が増えている
photo by Johan Larsson on flickr
近年、就職活動の手段として「ソー活」というものがあるそうです。
「ソー活」の「ソー」とは、「ソーシャルメディア」や「ソーシャルネットワーキングサービス」の事。ネット時代の現在、今や多くの人が利用しているTwitterやFacebookなどを指します。ソー活は、そのソーシャルメディアを利用して就職活動をすることを指します。
このソーシャルネットワークを活用した就職活動が、学生、そして企業の間で注目されているのです。
ソー活のメリット
このソー活のメリットは、双方向コミュニケーションができる点です。
起業は自分の会社名でツイッターやFacebookを開設し、自社の情報やメンバー募集に関する情報を発信していきます。これによって自社の名前や業務を宣伝していくことで、会社に対する理解や興味を広げていくのです。
学生側も会社アカウントをフォローしていくことで会社に関する情報がチェックできるようになり、どの会社にエントリーするかの参考にもなります。
また、企業と就活生がお互いフォローし合っていれば、過去の発言や振る舞いを参考に、履歴書や求人票では見れない、人格や会社の雰囲気を知ることが可能になるのです。
メリットまとめ
企業側
- 学生に対する会社の知名度アップ
- 企業の業務内容などをアピールできる
- 有望な学生へアプローチがしやすくなる
- 広告費や人材会社への謝礼金などのコストを削減できる
学生側
- プレスリリース以外の企業情報が確認できる
- 疑問点があったら直接質問することが可能
- 就職に関する情報の視野が広がる
- 企業の最新情報をいち早くチェックできる
- 企業に対して自分をアピールすることができる
ソーシャルメディアを活用した企業
現在ではソーシャルメディアに目を付けている企業も多く、様々な業種の企業が活用しています。
そのうちのいくつかを例としてご紹介します。
明治安田生命
三菱UFJフィナンシャル・グループ
三井住友信託銀行
P&G Japan
ニトリ
その他、Facebookを開設している企業については、「ソー活NAVI」というサイトで確認することができます。
ソー活NAVI
http://sokatsunavi.com/
上手に使わなければ効果は期待できない
企業がSNSでアピールするためには、ただアカウントを開設するだけでは足りません。
というのも、いくらSNSアカウントを開設したとしても、採用に関する情報を一方的に発信するだけでは、今までと何ら変わりません。
先輩社員のコメントや企業内の写真を公開するなど、学生に親しみを持ってもらうような工夫をするのはとても大切ですが、学生に興味を持ってもらうために一番大切なものは、学生からのコメントを返信押したり、「いいね!」ボタンを押すなど、何かしらの方法でしっかりとコミュニケーションを取ることです。
学生とコミュニケーションを取ることで、初めて「ソー活」としての役割を果たすことができるのです。
また、ソー活で採用できるのはSNSを利用している層、逆に言うと、SNSを利用していない層の優秀な人材を採用することはできません。
いくら利用人口が増えたからと言っても、まだ大半はSNSを利用していない方が占めています。
また、体育会系の優秀な方達などは、SNSを使ったことない人も多いかもしれません。
そのように、SNSを利用しない優秀な人材の確保が難しくなる可能性があるのです。
さらに、ソー活で利用しようとSNSアカウントを開設したとしても、そのまま放置してしまっては意味がありません。
また、ソー活目的で企業アカウントページを見る学生は、例えばtwitterの「フォロワー」の数や、Facebookの「いいね!」ページなどを見て、その企業の知名度などを図ることがあります。
これらの数が少なかったり、コメントが盛り上がっていないと、その企業のイメージに悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
上手に使えばメリットも大きい「ソー活」
このように、ソー活は上手に使うことができないと効果は上がらず、しかも使い方によっては企業のやる気や知名度の低さが露呈されて、悪影響を与えてしまう可能性もあります。
また、近年ではネット上で問題発言を言って批判を浴びる、いわゆる「炎上」騒ぎが企業・学生関わらずに起こっています。
しかし、ソー活にはそれと同じくらい沢山のメリットがあるのも事実です。
特に中小メーカーや起業したての会社など、どうしても大手メーカーに比べて注目度の低い企業は、普通に求人媒体に求人を載せても、他の企業の中に埋もれがちです。
そんな中でソーシャルメディアを活用し、たくさんのコメントや「いいね!」をもらうことができれば、知名度や企業への信頼感アップにも繋がる事もあるのです。
そのためにも、まずはネチケット(ネットマナー)に関する情報を身に付け、ネット文化に関する知識を身に付けてから、ソー活を始めたいですね。