【専門・認定】転職で給料に差をつけたい看護師が狙う上位資格|トピックスファロー

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2012年12月24日
【専門・認定】転職で給料に差をつけたい看護師が狙う上位資格

常に人手不足が言われている看護師。その資格を持っていれば転職や就職の為の働き口に困る事はありません。しかし看護師の上にある『上位資格』を取る事で、給料や待遇面を良くすることも可能です。そこで看護師に加えて取得したい資格を調べてみました。

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看護師になるには

上級の資格を考える前に、まずは基本となる『看護師』の事を知らなければはじまりません。
看護師には『正看護師』と『准看護師』の二つの資格があり、通常、「看護師と言った場合には正看護師」を指します。

准看護師

最も早く医療の現場に立てるのが『准看護師』です。
准看護師になるには、『准看護師の育成校』で2年間の勉強を積み、准看護師試験に合格する必要があります。また年齢制限も少なく、社会人でも取得しやすい資格と言えます。

現場では「看護師の指示の下で看護を行う」という前提ですが、実際には看護師と仕事内容はほとんど変わりません。
それにもかかわらず、賃金や昇格の面で制限を受ける事が多く、また正看護師よりも待遇面で劣ります。
可能であれば、初めから正看護師を目指した方が効率はいいでしょう。

ただ、准看護師の資格取得後、『看護師の養成校で2年間の勉強』を終えれば、正看護師の受験資格が得られるので、早いうちから働きつつ正看護師を目指すのであれば、あえて准看護師を選ぶという事も選択の一つです。

正看護師

正看護師の資格を取るには、まず受験資格を満たす必要があります。
受験資格はいくつかありますが、多くの場合は『大学』か『短大』、『看護専門学校』を卒業する事になると思います。

3年制と4年制のどちらを選ぶべきか

正看護師の受験資格を取得するだけなら3年制で十分でしょう。
しかし、4年制の場合では、正看護師の受験資格に加え、『保健師』や『助産師』の受験資格、さらに『養護教諭』や『教諭免許』の受験資格を取得できる学校も存在します。

就職の幅や、転職によるキャリアアップを視野に入れるのであれば、4年制の教育機関に進む事で有利に働く事も考えられます。

看護師の上位資格

看護師の資格を持っていれば、病院や老人施設、保育園など転職の受け皿は広く用意されています。
しかし、医療が高度になっている今の状況では、より『専門性』を高める事で、給料に差をつける事も不可能ではありません。
同じ病院内であっても、手術室や病棟など配置される部署によって給料も変わってくれば、必要とされるスキルにも違いがあります。

専門看護師

より高度な知識を必要とする医療現場において、より専門的な技術を習得する必要性から作られた、日本看護協会が認定する民間の資格が『専門看護師』です。
後述の『認定看護師』との違いは、専門看護師には水準の高い看護の実践の他に、必要な看護ケアが行き渡るように『調整』する事も求められています。

専門看護師の種類

2012年、認定見込みを含む専門看護の種類は、全部で11種類

  1. がん看護
  2. 精神看護
  3. 地域看護
  4. 老人看護
  5. 小児看護
  6. 母性看護
  7. 慢性疾患看護
  8. 急性/重症患者看護
  9. 感染症看
  10. 家族支援
  11. 在宅看護(見込み)

専門看護師の資格条件には、看護師免許がある事に加え、指定校での単位取得、専門分野での3年以上の実務を含む通算5年以上の経験が必要。
その為、すぐに取得できるわけではありませんが、働き始める時から専門看護師を視野に入れておくと、効率的なキャリアアップをのぞめます。

認定看護師

『専門看護師』と同じく日本看護協会が発行している『認定看護師』
『専門看護師』が医療現場全体の向上や、人材育成を期待されているのに対し、『認定看護師』は患者を中心に据えた看護を期待されています。

認定看護師の種類

2012年の段階では、21の分野に分けられています。

  1. 救急看護
  2. 皮膚・排泄ケア
  3. 集中ケア
  4. 緩和ケア
  5. がん化学療法看護
  6. がん性疼痛看護
  7. 訪問看護
  8. 感染管理
  9. 糖尿病看護
  10. 不妊症看護
  11. 新生児集中ケア
  12. 透析看護
  13. 手術看護
  14. 乳がん看護
  15. 摂食/嚥下障害看護
  16. 小児救急看護
  17. 認知症看護
  18. 脳卒中リハビリテーション看護
  19. がん放射線療法看護
  20. 慢性呼吸器疾患看護
  21. 慢性心不全看護

取得条件は、看護師免許を所得しているうえで、3年以上の認定看護分野での実務を含む5年以上の実務経験がある事。さらに指定教育機関において、連続して半年以上の教育を受ける必要があります。

医療環境管理士

たびたび問題になる「院内感染」を予防するのが『医療環境管理士』の仕事です。
言うまでもなく、院内感染は大きな被害を起こすばかりでなく、病院の評判にも直結する非常に大きな問題です。

『医療環境管理士』は日本医療環境福祉検定協会が発行する民間の資格であり、医療関係者の他に、製薬会社の従業員にも資格取得者が存在します。
資格取得者の大半は医療関係者ですが、受験資格に制限はありません。
実務経験が不要な分、専門看護師や認定看護師よりも取得しやすい資格でしょう。

養護教諭

小・中・高等学校において健康管理を行う、いわゆる『保健室の先生』です。
養護教諭として勤めるには、養護教諭免許の他に教員免許が必要になりますが、大学に通って取得する事も出来ますし、看護師免許を取得後に養成施設に通う事で免許を取得する事も可能です。

看護師の資格を持っていても、就職先が病院だけとは限りません。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。