お手軽な英語スピーキングテスト『TSST』
英語の辞書と言えば英辞郎と言われるくらい知名度の高い辞書を作成しているアルク。
そのアルクが作った英語のスピーキングに特化した試験が『TSST』です。
電話1つあれば、日本国内のどこからでも、24時間、自分のタイミングで受験する事ができるこの試験。
試験の結果により、初級のLevel 1からネイティブ並のLevel 9に分類されており、もちろんTOEICと同じように、履歴書へ記入する事ができます。
TSSTの特徴
TSSTの特徴はいくつかありますが、一言で表せば『手軽に受ける事ができる英語試験』という事ではないでしょうか。
スピーキング力に特化
TSSTで判定するのは、英語で自分の考えを伝えるスピーキング力だけです。
英語を書く事も、読む必要も、聞き取る必要もありません。
電話だけで受験できる
答えを記入する解答用紙も、問題が出題されるディスプレイもいりません。
だから、相手の声が聞こえ、こちらの声を伝える電話が一つあれば受験ができます。
ちなみに携帯電話・公衆電話も使用できますが、スカイプやLINE等のアプリは使えません。
試験時間が短い
10個の質問に対して解答時間は45秒。
説明など全ての時間を含めても、約15分で終わります。
24時間、受験可能
自動音声からの質問に対して、答えを録音する方式ですので、深夜2時であっても受験する事ができます。
受験日も自分で決められる
1回の受験期間は1週間。
受験者は期間内であれば、どのタイミングで受けるかを自分で自由に決める事ができます。
受験場所は自宅
日本国内、電話のつながる場所であれば、自宅で受験する事も可能です。
極論、移動時間中だったとしても受験に制限はありません。
TSSTの試験内容
TSSTは、「自分で考え、その思い描いた内容を英語でどれだけ正確に伝える事ができるか」を測定する試験です。
その為、「問題文が理解できず解答できなかった」という事態を考慮し、同じ質問を日本語と英語の二つの言語で出題されます。
解答には瞬発力が必要
- あなたが英語を勉強する理由を教えてください。
- あなたの周りにいる映画好きの友人の事を話してください。
- 最近買った服について話してください。
- あなたのお気に入りの俳優について話してください。
上記のような質問が、立て続けに10問出題され、45秒間はその話題について話さなければいけません。
自動音声から出題される問題数は多く、毎回ランダムに選ばれます。
その為、解答を暗記し、試験に備える事は出来ません。
TSSTで高得点を取るコツ
TSSTは『発話の分量』『文法や発音の正確さ』『答えの内容』『総合評価』の4つを評価基準としています。
その為、高評価を得る最も重要な事は『沈黙を作らない事』です。
沈黙が長く続くと、文章量が少ないのは当然として、文法や発音や内容を評価するのに必要な判断基準が足りずに、低評価を受ける事になります。
沈黙を作らなければ時間をオーバーしてもいい
これは弁論大会のようなスピーチとは違います。
45秒で内容がまとまらなくても評価が下がる事はありません。
しかし、実際に45秒間、話し続けるのは大変です。
普段から瞬間英作文などで、文章を作る作業に慣れておく必要があるでしょう。
自分の発話力を簡単に測定できるTSST
「自分がどれだけ正確に英語を話せるのか」というのは、独学では判断する事は難しいでしょう。
その難しい会話力を手軽に測定できるTSSTは、TOEICと並ぶ英語の判定試験というだけではありません。
自分の学習結果を測定するのにも、最適の試験です。