児童英語教師になるためには
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児童英語教師とは、児童(幼児~12歳まで)に英語・英会話を教える先生の事です。 近年は小さい年代から子供に英語を教えたい、と考えている親御さんが増えており、高い需要があるとともに、質の高い教育が求められています。 今回は、この児童英語教師に関して紹介します。
仕事内容
幼児や小学校を中心に、英語を教えていきます。 大人に教えるのと違って、子供はまだまだ知能も発達しておらず、論理的な考え方や抽象的な概念の理解が苦手ですので、音楽・絵本・ビデオなど、感覚的にとらえることの出来る小道具を使うなど、より工夫したレッスン方法を行い、英語の楽しさを教えていきます。 また、単に英語を教えるだけでなく、英語を使う国の文化や習慣など、異文化への理解により心を育てることも、児童英語教育の大切な役割です。
どのくらいの能力が必要?
児童向けの英語指導という事もあり、通常の英語講師に比べると、求められる英語レベルは低めとなっています。 例えば、英語関連出版社「アルク」の子供向け英語教室「Kiddy Cat」では、フランチャイズ子供英会話教室開設の条件として、以下のうちの1つを満たしていればいいそうです。 なので、以下の条件を基準として、英語の勉強を進めてみてはいかがでしょうか。
- 英検: 2級以上
- TOEIC: スコア600以上
- TOEFL: PBTスコア500 / CBTスコア173以上
- SST/TSST: Level4以上
- アルク児童英語教師養成コース修了者
- 英語指導実績がある方
- 海外留学経験1年以上
- 教員免許資格取得者
資格について
基本的には、児童英語教師になるための必須資格というものは存在しません。 また、小学校で英語を教える場合、基本的には教員免許を持った先生が、英語を教えていくことになりますが、各教育委員会で、教員免許を持たない外部英語教師を設置していいことになっています。 なので、子供と英語が好きであること、そして英語を教えることが出来るだけの知識やスキル、児童の心理や発達に関する知識を持ち合わせていれば、誰でもチャンスがある職業と言えます。
J-SHINE
2003年に創設された、小学生に英語を指導する技能を持ちあわせる民間の指導者の育成・認定を目的とした資格です。
J-SHINEの種類は、「小学校英語指導者」「小学校英語準認定指導者」「小学校英語上級指導者」「小学校英語指導者育成トレーナー」の4つに分かれます。
認定条件は、J-SHINE認定団体が主催する「指導者養成講座」を修了し、認定団体による「小学校英語指導者」として推薦を受ける事です。
J-SHINE – 特定非営利活動法人 小学校英語指導者認定協議会
TECSOL
TECSOLとは「Teaching English to Child Speaking of Other Language」の略で、日本だけでなく、世界中の児童に英語を教えられるスキルを見につけるための教授方法です。 似ている資格として、「TESOL」という資格がありますが、そちらは世界中で認識されている立派な資格であるのに対し、TECSOLは、そのTESOLをもじった、非公認のものとなっています。
資格取得のためには、オーストラリアの学校へ留学し、それ専用のコースを修了することで、資格を取得することが出来ます。また、J-SHINEと同時に取得できるコースも存在します。
子供英会話インストラクター検定
子供英会話インストラクター検定とは「子供英会話教師養成協会(JETTA)」が認定している、子どもへ英語を教えるための検定です。 試験は「教授法」「英文法」「子供の心理」「国際心理」に関する筆記試験60分と、模擬レッスンによる実技試験が15分行われます。
児童英語インストラクター
児童英語インストラクターは、「日本能力開発推進協会(JADP)」が認定する、児童英語教師・小学校英語教師のスキルを証明するための資格です。 試験は随時、在宅受験が可能と、手軽に受験することが可能な児童英語資格です。幼稚園から小学校、英会話スクールと、広い分野で活用できる資格です。
児童英語インストラクター – 日本能力開発推進協会