LCCの基礎知識
『LCC』、メディアでよく聞く単語ですが、それが何の略称がご存知ですか。
LCCとは「Low cost carrie」の略称で、格安航空会社と訳される通り、大手の航空会社に比べて、非常に料金が安いのが特徴です。
日本で利用できるLCC
現在、日本には国内外問わず、多くのLCEが乗り入れていますが、主だった所では「ANAが出資しているピーチ」、「JAL・カンタス航空が出資するジェットスター」、「韓国の最大手チェジェ航空」、「上海を拠点とする春秋航空」が有名でしょう。
LCCの安さの秘密
大手よりも30%~40%も料金が安い理由は、徹底したコスト削減によるものです。
飲物、食事、荷物が有料なのは当然。座席も狭く、大手の様な『快適な空の旅』とは言えないでしょう。
しかし、海外ではLCCの普及に合わせ、他社との差別化を図る為に、サービスに力を入れているLCCも増えてきています。
LCCの使い方と損をしない為の注意点
基本的な利用方法は、大手航空会社と、それほど変わりません。
ただし、コストをカットする為にいろいろな場所で料金が発生します。
上手に利用しないと、LCCのお得感は全く無くなってしまいますので、注意しましょう。
予約はネットが基本
チケットの予約は、ネットを利用し、各LCCの専用サイトから行うのが基本です。
電話予約や空港での予約もできますが、結構な手数料を取られる事を覚えておきましょう。
また、支払いはクレジットカードが基本です。
国内線の場合であれば、コンビニ支払いや銀行振込に対応している所も多いようですが、海外LCCではカード以外は使えない事もありますので、事前に準備しておきましょう。
余裕を持った時間を選ぶ
深夜・早朝の便を安く販売するのは、大手もLCCも一緒です。
しかしフライト本数を増やす為にタイトなスケジュールを組んでいるLCCでは、フライトが大幅に遅れる事も珍しくありません。
「最終の便に登場したが、予定が遅れ、目的地に着いた時にはタクシーもつかまらない深夜だった」という事が無いように、1時間から2時間程度の余裕は常に持っておくべきでしょう。
また直前になって、変更やキャンセルを行なった場合は、高額の手数料がかかりますし、最悪のケースでは払い戻しが一切ない事もあり得ます。
手荷物や機内食はネットで予約するとお得
どのLCCでも、手荷物や機内食は有料です。
しかし、ネットで予約する段階で、個数や重量をあらかじめ予約しておくと、その費用を安く抑えることが出来ます。
もちろん、空港カウンターでの申し込みも可能ですが、場合によっては3倍近い価格差があります。
また、重さが超過した分に関しては追加料金が発生しますので、荷物はなるべく軽くしておきましょう。
どうしても荷物が減らせない場合は、荷物だけ別に送ってしまってしまうという選択もあります。
LCCは心と時間にゆとりを持って利用する
LCCの最大のサービスは『安く目的地に運んでくれる』事です。
そのサービスの前では、カウンターの位置が遠い事も、そもそも使いにくい空港でしか離着陸しない事も些細な問題。
時間が遅れたり、他社への便への乗り換えができなくても、そういうものだと諦めましょう。
賢く大手とLCCを使い分ける方法
たまに訪れる不便さを楽しむ心があれば、1万円以内で海外にも行けるLCCは、価格面だけならもっとも優れていると言えるでしょう。
しかし、旅行はゆっくりと楽しみたいと考えるのであれば、大手の格安航空券を購入する方法もあります。
また、「スケジュールに余裕がある往路はLCC」。仕事で「遅れる訳にはいかない復路は大手」と、使い分ける事も簡単。
さらに言ってしまうと、移動だけなら高速バスや新幹線を使う事も出来るのです。
目的地に着くだけが旅行ではありません。
予定を立て、予約をする時も、目的地までの移動や待ち時間も旅行の1つと考えると、旅はより楽しい物となる事でしょう。