ケニアへ出発する前に知っておきたいこと
ケニアは、アフリカ東部に位置する共和国で、イギリスの植民地であったことからイギリス連邦の加盟国です。
国の大部分の標高が高く、乾燥した高原サバンナ地帯のため、年間の平均気温が19度と、赤道直下に位置する割には過ごしやすい気候が特徴です。
日本からケニアへの主なアクセスルート
日本からは首都ナイロビの直行便がないため、乗り継ぎが必要になります。
いくつかある空路の中で、スムーズに乗換ができて安価なのが、中東ルートです。
UAEが本拠地のエミレーツ航空を利用する場合は、成田または関空出発でドバイ経由。
また、カタール航空を利用する場合は、成田を出発、関空とドーハを経由します。
そのほかに、成田または羽田を出発してバンコクを経由するケニア航空や、成田を出発して仁川を経由する大韓航空のアジアルートや、ロンドンやアムステルダムを経由するヨーロッパルートがあります。
ケニアの国立公園と保護区
10を超える国立公園と保護区の中でも、ビッグ5と呼ばれる人気の5つのエリアがあります。
アバーディア国立公園
サバンナ地帯のケニアには珍しい森林に囲まれた公園です。
ロッジの前に水飲み場に集まるライオンやヒョウ、象などを、ロッジにいながらして見られるのが特徴です。
アンボセリ国立公園
サバンナに生息するライオンやキリンのほかに、天候に恵まれるとタンザニア領のキリマンジャロが見えるかもしれません。
マサイマラ国立保護区
ライオンや象、バッファローなどのサバンナに暮らす動物に遭遇する確率が高いことから、ツアーで人気が高い保護区です。
ナクル湖国立公園
「グレートリフトバレーのケニア湖水システム」として、2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。
フラミンゴの生息地として知られ、その他にさまざまな種類の水鳥やサイ・イボイノシシなどの大型動物が見られます。
ザンブル国立保護区
標高が低く、気温が高いことから、他の地域とは植生が異なるため、他のエリアにはない景観が見られます。
黄熱の予防接種について
海外に旅行する場合、予防接種には2つの意味があります。
1つめは入国時に予防接種が要求される国に行くために行う場合、2つめは海外で感染症にかからないために行います。
ケニアは黄熱への感染リスクが高いことから、WHOの予防接種推奨地域に指定されていますが、現在、日本からケニアのみを短期旅行して日本に戻る場合、ケニアへの入国・日本への入国ともに黄熱予防接種証明書(イエローカード)は必要ありません。
また、主な飛行機の乗継地であるUAE(ドバイ)・カタール(ドーハ)・トルコ(イスタンブール)・中国(香港)を経由した場合も、イエローカードの提示を求められることはありません。
ただし、タイ(バンコク)に関しては、乗継時間の関係で一時的にでも入国した場合は、イエローカードの提示を求められるため、注意が必要です。
感染症にかかってしまった場合、自分だけではなく周りの人へ二次感染する恐れがあるため、渡航時期や状況を考慮の上、予防接種を受けるかどうかを検討する必要があります。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
加入しておきたい海外旅行保険
海外旅行では、不可抗力による事件や事故、盗難に巻き込まれてしまったり、日本とは違った環境や食事によって体調を崩して病気になったり、想定外のことが起こるうるものです。
日本で当たり前の補償が海外ではされなかったり、補償されたとしても金額が少ない、というのが現状です。
そのようなトラブルによる多額の損害を避けるために、外務省では海外旅行保険加入をすすめています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
注意が必要なケニアの治安
犯罪の発生件数は減少の傾向にありますが、治安が良い日本に比べると、やはり注意が必要です。
ナイロビでは、周辺の地域から人口が流入し、貧富の格差の拡大や、犯罪の組織化などにより、他の地域に比べ犯罪が多く発生しています。
ケニアで気を付けたい犯罪は、スリやひったくり、置き引き、路上強盗、車上荒らしのほか、ホテル荒らしや強姦など注意しようにも防ぎきれない犯罪があります。
夜間だけではなく、昼間の一人歩きや、複数の行動であっても人通りのない場所は避けることが必要です。