実は使える公共施設
公共施設というと、地味、不便、使えないというイメージを持っている方が多いようです。また、お年寄りや子どものためのサービスが多く、自分たちには関係ないと思っている若い世代の方も多いでしょう。でも、税金を払っている世代こそ公共施設を使って、払った分を取り戻したいもの。若い世代も使える公共施設のお得な活用方法をご紹介しましょう。
図書館をあなどるな
公共施設の中で、一番に活用をおすすめしたいのが図書館。ほとんどの地域で、市区町村に一つはあるはずです。まだ図書館の利用券を持っていない方は、ぜひすぐに作ってください。
図書館の本は、古いものばかりだったり、興味のある本が見つからないと思っていませんか？実はそうではないんです。神奈川県川崎市を例に調査してみたところ、アマゾンのビジネス書ランキングTop10のうち8冊は、川崎市の図書館で借りることができます。このように、最近はどこの図書館でも新刊の本を積極的に購入していて、若い世代の方でも読みたい本がきっと見つかります。例えば1,500円のビジネス書を1ヶ月に3冊読むと、一年で５万円以上にもなります。これがほぼすべて無料で読めるのですから、大きな節約になりますね。
でも図書館で本を探すのは面倒くさいし…と思ったあなた。最近の図書館は検索から本の予約まで全てネットで可能。都合の良いときに図書館に行くだけで、予約した本が借りられてしまうのです。川崎市であれば、市内13箇所にある図書館すべての図書館を一括で検索でき、受け取りも好きな図書館を指定できます。平日は午後7時まで、土日祝日も開館していますから、平日働いている方でも十分利用できます。
もちろん、小さなお子さんがいるお母さんにも図書館はおすすめ。たくさん絵本を買ったけど、子どもが気に入る絵本はほんの一部。という声を良く聞きます。図書館ならいくらでも絵本をお試しできますから、その中でお子さんが気に入ったものだけを購入してあげてはどうでしょうか。図書館によっては、司書さんが絵本を朗読してくれる「読み聞かせ」を行っているところもあります。もちろん無料で利用できるので、「絵本をどんなふうに読んであげたらいいかわからない」という新米ママさんにもおすすめです。
スポーツする人におすすめ、学校の体育施設
多くの自治体で、学校のグラウンドや体育館を一般開放していることをご存知ですか？広島県広島市を例にとると、市内の小学校・中学校・高校の、グラウンド・体育館・武道場を、平日17:30～21:00、休日9:00～21:00の間利用することができます。
しかもなんと、利用料は電気料金の実費のみ。昼間であれば無料ですし、夜間の利用でもチームで使えば一人当たりの負担は微々たるものです。例えば、広島市のフットサル場の利用料の相場は1時間1万円程度なので大きな違いです。一人あたりの負担を1,000円として、毎週利用すると仮定すると、1年で52,000円にもなります。これが無料になるのですから、利用しない手はありません。もちろん設備はフットサル場などには劣りますが、普段の練習などで使うには十分ではないでしょうか。
上級者向け？市民菜園で野菜を育てよう
近頃は「自給自足」「田舎暮らし」がブームになっていて、家庭菜園で野菜作りを始める方も増えています。そんな野菜作りが、公共施設でおトクに始められるのをご存知ですか？ほとんどの自治体では、市民に農業に親しんでもらおうと、安価で菜園を貸し出しています。広島県広島市を例にとると、約10㎡の区画を、1年間3,000円で利用することができます。
農業なんて私には無理、と思われるかもしれませんが、野菜は意外に簡単に育つもの。10㎡なら初心者には手軽な広さですし、野菜の種類を選べば週一回の手入れでも十分に収穫が望めます。3,000円の利用料なんてすぐに元が取れてしまいますよ。
市民農園の嬉しい副作用は、農作業が娯楽にもなること。野菜の収穫はとても楽しいですし、小さいお子さんがいる家庭では食育にもつながります。休日に家族で農作業を楽しめば、ショッピングセンターや遊園地でお金を無駄遣いすることも減りそうですね。