【とにかく何もしない!】お肌が生まれ変わる「角質培養」とは|トピックスファロー

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2012年11月22日
【とにかく何もしない!】お肌が生まれ変わる「角質培養」とは

「角質培養」は、シンプルなお肌のお手入れによって、角質を邪魔者扱いせずに、自然なターンオーバーを促す美容法です。お金をかけずに、お手入れが簡単になり、さらに美肌になるという、一石三鳥の効果があります。

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。…
  

角質の基礎知識

ここでは、角質と、皮膚の構造やターンオーバーの関係についてご説明します。

皮膚の構造と働きについて

表皮の構造図

私たちの皮膚は、内側から順に「皮下組織」「真皮」「表皮」の3層構造になっています。
最深層の皮下組織は、ほとんどが皮下脂肪でできていて、エネルギーを蓄えたり、保温や断熱などの働きがあります。
真ん中の層の真皮は、70%がゼリー状のヒアルロン酸で占められ、さらに、コラーゲンやエラスチンなどの線維が絡まり合うことで、お肌のプルプル感やハリ感が得られるのです。

そして、最上層である表皮は、さらに、下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層に分けられます。もっとも皮膚の表面に近い角質層は、タンパク質の一種ケラチンでできた、厚さがわずか0.2mmの層で、皮膚の保護や保湿などの働きがあります。

皮膚のターンオーバーのしくみ

表皮の大部分を占める角化細胞は、基底層で細胞分裂することによって生まれます。その後、徐々に有棘層・顆粒層に押し上げられ、最終的に角質層の表面に達すると、角片(垢)となってはがれ落ちるという「角化」を繰り返します。
そして、この角化によって、古い細胞から新しい細胞に入れ替わる皮膚の新陳代謝が、ターンオーバーなのです。

一般的に皮膚のターンオーバーの周期は28日といわれていますが、これは、1つの新しい細胞が生まれてから、はがれ落ちるまでの期間をさしています。

角質を培養するということ

培養という言葉を聞くと、「シャーレの中で細菌を増やす実験」みたいなものを、思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ここでいう「培養」とは、そのような難しいものではありません。
簡単にいうと、角質を除去するために、肌のターンオーバーを促すような、過剰な肌のお手入れをしないということ。肌が持っている本来の力に、ターンオーバーを任せてしまうのです。
つまり、必要最低限のお手入れをして、後は放っておくということなんです。

肌は、お手入れをしすぎによってターンオーバーが促進されると、角化細胞の分裂のスピードがどんどん速くなることによって、角化が正しく行われなくなってしまいます
そのため、化粧品や、マッサージ、レーザー治療など、とにかく、ターンオーバーを促進する要因を排除して、自然のスピードでターンオーバーさせることが良いと考えられるようになったのです。

かんたん!角質培養のやり方

角質培養では、ターンオーバーを促すような刺激はご法度! 肌をこすらず、優しくお手入れすることが大切です。

メイク落とし

肌への負担が大きいとされるクレンジングオイルや、シートタイプのメイク落としの使用はNG。できるだけ、肌の負担を軽くするためには、クリームやミルクタイプがおすすめです。
肌をこするのを防ぐために、たっぷり使って、やさしく撫でるようになじませます。
この際、メイクが残らないよう、しっかりなじませることが大切です。

洗顔

洗顔の際の摩擦を防ぐため、せっけんや洗顔料をよく泡立てます。手が汚れていると、せっけんや洗顔料の泡立ちが悪くなるため必ず、手を洗っておく必要があります。
そして、フワフワの泡を顔に乗せ、こすらずに、やさしくなじませ、やさしく洗い流します
タオルで水気を拭き取る際も、もちろん、こすらないよう気をつけて下さい。

お手入れ

過剰なお手入れをしてはいけないとはいえ、角質培養では保湿は最重要です。
さまざまな目的に合った化粧品がありますが、保湿を目的としたクリームや乳液を選びましょう。その際も、こすらずに、やさしく塗って下さい。
また、朝のお手入れでは、紫外線対策も忘れずに行って下さい。

角質培養と気長に付き合う

角質培養では、成果がみられるまでに、数か月から1年以上かかることがあります。また、その間、毛穴の角栓や、お肌のザラザラ、ゴワゴワに悩まされるかもしれません。
でも、そこを乗り越えれば、正常な皮膚のターンオーバーを取り戻せることができるのです。

ゴールを目指して、あせらず、頑張りましょう。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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