意外!『ワインソムリエ』は日本人が多い
最も知名度が高いのがワインのソムリエですね。単に『ソムリエ』と呼ばれる他、ワインエキスパートと呼ばれることもあります。勤務先は高級レストランやワインバーが主であり、料理との相性を考えてワインを選びお客様に勧めることを仕事としています。
なるためには豊富なワインの知識が必須であり、ソムリエ協会・団体が認定する資格を取得しなければいけません。日本では、JSAの略語を持つ日本ソムリエ協会認定資格や、全日本ソムリエ連盟認定資格が代表的です。
ソムリエは、フランスにおいては国家資格の扱いとなっています。 フランスを発祥とする資格ですが、意外にも日本人ソムリエのほうが遥かに数が多いのだとか。 具体的な数字は不明ですが、フランスの7~8倍は資格所有者がいると言われています。
『日本酒ソムリエ』=『利き酒師』のことです
ワイン以外にもアルコールの専門家がいます。その名も『日本酒ソムリエ』。 『利き酒師』の呼び名のほうが一般的ですが、その仕事内容はワインのソムリエとほぼ同じです。 お客様の予算や料理との相性などを考慮して、日本酒の選択やアドバイスを行うことを業としています。
ワインソムリエとの違いは、扱う対象が日本酒であるということ。またワインの味や香りをチェックすることをテイスティングと呼ぶのに対し、日本酒は“利き酒”と呼ばれることが多いです。利き酒を行う際は、猪口の底に蛇の目模様が施されたものを使用するのも特徴の1つです。
日本酒ソムリエの資格を得るには、日本酒サービス研究会認定・酒匠研究会連合会の認定を受ける必要があります。クリアすべき課題は、講習会の受講と認定試験(筆記と実技)の合格の2つです。受験資格は成人つまり20歳以上であること以外に、特別な条件は設けられていません。
モデル、タレント…『野菜ソムリエ』は芸能人に人気
近年、知名度&人気上昇中の資格である『野菜ソムリエ』。 野菜ソムリエは、野菜・果物に関する幅広い知識やその正しい扱い方を心得たプロフェッショナルです。 2001年の10月に誕生した比較的新しい資格であり、以前はベジタブル&フルーツマスターと呼ばれていました。
資格を取得するためには、日本野菜ソムリエ協会が実施する養成講座を受けた後、試験を受験・合格しなくてはいけません。また一口に野菜ソムリエと言っても、厳密には初級にあたるジュニア野菜ソムリエ、中級にあたる野菜ソムリエ、上級にあたるシニア野菜ソムリエの3段階にレベル設定されています。
定期的な更新手続きや更新料の支払いが必要であるため、あまり一般人向けではない資格ですが、人気モデルのSHIHOや長谷川理恵・お笑いタレントの田村淳など、芸能人の資格取得者が目立ちます。
チーズやオリーブオイルのソムリエもいる!
ソムリエの種類は上記3つが有名ですが、なかには珍しいチーズやオリーブオイルのソムリエもいます。 彼らはチーズプロフェッショナルやオリーブオイルソムリエと呼ばれ、各分野で活躍しています。 2つともれっきとした資格であり、取得するためにはやはり他のソムリエと同様、認定団体が実施する検定試験に合格する必要があります。
他にもお茶ソムリエ、食べ物ではありませんが温泉ソムリエなど個性的なソムリエが色々とあります。 シビアに就職や収入に結びつけ生計を立てるためには、やはり知名度の高いものを選ぶのがベスト。 しかしプライベートや趣味の時間を充実させることを目的に、これらの資格取得を目指すのも悪くありません。 興味の湧いたものがあったら、ぜひ挑戦してみてください。