アニマルセラピスト
仕事や人間関係、体調不良などでストレスや孤独感を募らせている人、心に癒しを求める人と犬とを繋ぐ役割を担うのが、アニマルセラピストです。高齢者施設、公共施設、教育現場、病院など、資格レベルに合わせた施設へ、セラピー犬に付き添い訪問活動を行ないます。
資格レベルには初級、中級、上級、師範の4種類があり、通信教育の各指定カリキュラムを修了し、試験に合格することで資格所有者として認定されます。
小学生(高学年)から受験が可能で、福祉事業への関心や社会貢献への意欲を持っていることが受験資格とされています。40犬種以上の性格や犬の生理、セラピストの使命、児童心理、言葉遣い、医師、病院、患者とのラ・ポールなどのスキルをレベルに沿って修得します。
生体管理士資格
アニマルセラピーの主役である犬への理解を深めて、犬が望んでいること、訴えたいことを把握する役割を担うのが「生体管理士」です。人を癒す犬たちが逆にストレスを溜め込み、心身のバランスを崩さないよう、いち早く犬の状態をキャッチして早めのケアや予防を行ないます。
資格取得のためには犬を徹底的に知ることが絶対条件となるため、指定施設にて実技を中心とした研修を1年間の住込みでおこなうことが資格取得条件です。「NPO法人日本アニマルセラピー協会」が定める研修では、生活費と受講料を含めて年間88万円以上の費用が掛かります。
犬の健康状態チェック、排便・排尿の処置、交配や妊娠、出産の実地体験、目や鼻の状態の知識、食欲やフードの種類、無駄吠えや飛びつき、噛みグセなどの躾などを学び、知識と技量を身につけます。
セラピー犬資格
多くの人との関わりのなかでセラピーを行なう犬は、子供や高齢者に限らず「人」と安全に接することが出来る「セラピー犬」としての資質を備えていることが必要です。自宅で飼っている犬と飼い主が、一緒にボランティアでセラピー活動を目指したいという場合は、犬にも頑張ってもらいましょう。
犬の受験資格は、生後4ヶ月以上でワクチン接種が済み、トイレの躾が出来ていることです。性別は問われません。協会指定の場所で実施試験が行われ、合否が決まります。
セラピー犬の資格/合格の目安 |
誰に体のどの部分を触られても嫌がらない |
他の犬と仲良くできる |
お座り・待て・伏せができる |
無駄吠えしない |
飛びつかない |
受験料:1,500円(一回につき)
登録料:19,800円
認定犬タグ:大型犬4,500円/中小型犬3,500円
上記、各問合せ先:内閣府認定NPO法人 日本アニマルセラピー協会
http://animal-t.or.jp/index.html