【顎関節症】アゴが痛む!?親知らずの抜歯後に注意すべき病気|トピックスファロー

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2012年10月29日
【顎関節症】アゴが痛む!?親知らずの抜歯後に注意すべき病気

親知らずを抜歯した後で、アゴの痛みや口をうまく開けない症状が続く場合は、顎関節症が疑われます。特に、斜めに生えていたりして歯医者さんが抜くのに苦労した人は、要注意!顎関節症と親知らずの関係性を説明しているので、参考にどうぞ。

取材ライター
  

親知らずを抜いた人は、顎関節症に注意!

親知らずの影響で歯茎の腫れや痛みがあり、歯医者さんで抜歯することに・・・。
厄介者を抜いてサッパリ!と思ったのも束の間、アゴに痛みが出て、思うように口が開けられなくなった。

このページを読んでくれている人の中には、もしかしたらそんな経験がある人もいるかもしれませんね。
また、これから親知らずの抜歯を考えている人は、そういった話を聞いて不安に思う人もいるでしょう。

親知らずを抜いた人が、かかる可能性がある病気の一つに顎関節症が挙げられます。
けれど、抜歯した人すべてに発症するわけではないので、あまり心配し過ぎも良くありません。
ただ抜歯後、無理やり大きな口を開けたり、歯磨きをサボって口内を清潔に保っていないと、アゴの関節の周りが炎症を起こして、筋肉が硬くなってしまいます。そうなると、親知らず抜歯後のケアと同時に、顎関節症の治療もしなければならないので要注意です。

顎関節症って?

顎関節症は、近年増えてきている病気です。“アゴがカクカク鳴る”、“口を大きく開けられない”、“アゴが痛い”などの症状があれば、病院で診てもらったほうが良いかもしれません。これらは、顎関節症の「三大症状」と言われています。発症年齢は20~30代が多く、女性によく見られる病気です。症状にも自然に治ってしまうような軽いものから、手術が必要になる重いものまで様々なていどがあります。ひどくなると、口が開かなくなってしまう場合もあるので、早期の治療が必要になります。

顎関節症を引き起こす原因

親知らずが抜歯して、運悪く顎関節症を発症する人と発症しない人とでは、何の違いがあるのでしょう?

それは、親知らずの生え方が原因。正常に生えていれば、もし抜歯した場合でもアゴに異常をきたすことはほぼ無いと言って良いでしょう。その一方で、ほとんどの人の親知らずは、斜めや横向きに生えていたり、生えずにアゴの骨の中に埋まっていることが多いんだとか。

正常な生え方をしない主な原因は、現代の食生活にあると考えられています。
あまり噛む力が必要ない軟らかい食べ物が増え、歯の本数とアゴの発達が伴わなくなっているのです。
結果、親知らずの生えてくるスペースが足りないという事態に・・・。狭いスペースに無理に生えるため、斜めになったり、時には出ることを諦めてしまう場合もあるんですね。

こんな人は顎関節症予備軍かも?!

「アゴの痛みなんて出ていないから大丈夫!」と、安心してばかりはいられませんよ。
親知らずを抜歯する前からずっと、慢性的な頭痛や肩こり、腰痛などに悩まされている人は、顎関節症予備軍の可能性があります。噛み合わせが悪いため、噛むときに使う筋肉の骨の部分に余計な負担がかかってしまい、その結果として偏頭痛や肩こり、腰痛などの症状があらわれます。

歯科矯正で予備軍脱出!

内科や整形外科での治療を受けても治らないし、もうクセになっているからと諦めている人も多いのでは?そんな人は、一度歯医者さんで歯科矯正を受けてみると良いでしょう。実際に、歯科矯正をしたことで、長年苦しんできた頭痛や肩こりがすっかり治った人もいるそうです。症状が進んで顎関節症を発症しないうちに、心当たりのある人は、ぜひ歯医者さんへの受診をお勧めします。

著者:和田ちえみ

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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。