各種英語資格取得にスクールを利用する意義は大いにある
役に立つ資格を取得できる実力を身に付けるには、専門の学校に通うか自分で参考書などを集めて独学で勉強することの二つに一つです。
自動車免許のように座学と実技が要求される資格では、独学だと実技を学ぶには運転の練習を行える明けの広さの私有地が必要になるので、どうしても学校に通わざると得ません。
逆に、実技がなく試験では座学だけが求められる資格は「わざわざ学校に通うのは無駄」という風潮があります。
英語資格においてもその風潮は健在ですが、資格取得のために英会話スクールなどに通うことは無駄なのでしょうか?
少なくないお金を払うことでモチベーションが維持できる
資格のために英会話スクールなどに通うことには、多くのメリットがあります。その一つが「資格取得のためのモチベーションを維持しやすくなる」ということです。
独学で勉強した方が英会話スクールに通うよりも遥かに学費は少なくて済みます。しかし、独学での勉強において一番の障害になるのはモチベーションの維持です。
人間のやる気というものは水のように高きから低きに流れるもので、どんなに強い意志を固めて勉強を始めても数日もすればその意思は揺らいでくるものです。
一方、英会話スクールを利用するにはそれなりの学費が必要になってきます。人間、少なくはないお金を使うことに対しては「元は取ってやろう」という気持ちが働くため、お金を払って通学している間は真面目に勉強しようという気持ちが強くなるのです。
勉強時間の確保がしやすくなる
英会話スクールは週2~3回2時間程度のレッスンを提供するところが多く、その気になれば毎日何時間でも出来る独学に劣るものと考えられがちです。
しかし、英語資格の取得を志している人が社会人であった場合、独学の方がスクールに通うよりも時間が掛かってしまうことがあります。
会社への通勤・退勤、会社にいる時間、家事をする時間、睡眠時間を差し引くと一日の勉強できる時間は2時間あれば上等ということも珍しくない話です。
逆に英会話スクールに通うということは、レッスンの分だけ勉強時間が確保できるということになります。社会人のような時間が足りない人ほど、英会話スクールを利用した方が勉強しやすくなると言えるのです。
教材以上の勉強が出来る
独学でもCD・DVD教材を利用すればリスニングの勉強はできますが、ある程度まで耳が英語に慣れていないと正確に聞き取り出来ないものです。
英会話スクールの場合、ネイティブスピーカーの講師が話す英語を中心にした授業が行われるため、聞き取りづらかった場合はゆっくりと、かつ一言ずつ区切って話してもらうことが出来ます。
つまり、「既成教材では実現できない、話す速度の調整や、単語ごとの聞き取り」が英会話スクールでは出来て、より深く英語を勉強することが可能なのです。
懐に余裕があるなら学校も選択肢に
このように、英語資格の取得のために英会話スクールなどに通うことはお金が掛かるものの、勉強のために大いにメリットがあるものと言っても過言ではないでしょう。
ただし、独学で勉強するよりも遥かに出費が大きくなるので誰でもが利用できる方法であるとは言えません。もしも、懐に余裕があるのであれば資格勉強のための選択肢として頭の片隅に置いておくのが良いでしょう。