銀行でも採用されている『BETA Express』
BETA Expressとは、Businessman’s English Test and Appraisal Expressの略称。
ILC(国際語学センター)が行っている英語の資格検定の事で、その名称のまま『ビジネスマンの為の英語テスト』です。
ちなみにILCは実務翻訳や医療英語などの実践的な英語の試験や受講を行っている語学教育機関。
英語の他にも中国語やフランス語、スペイン度なども手がけ、メディカル・バイオ・自動車などの翻訳も行っています。
一流企業の採用しているBETAテスト
このBETA Expressは、ILCが2008年までの28年間にわたり実施していた『BETAⅠ』『BETAⅡ』に変わる新しい試験として開発、移行されたテスト。
前身のBETAテストは、三井物産や三菱商事といった商社。金融では東京三菱銀行、日本信託株式会社、第一證券株式会社。他にも三井石油、日本経済新聞社、日経BP社、三井不動産、丸善、東急百貨店などなど、複数の業種にまたがり、多くの企業が取り入れています。
BETAテストは、これら日本を代表する企業が採用し、社内の英語研修や海外へと派遣する社員の選抜に利用されていた実績があります。
知名度が低い理由
これだけの有名企業が実際に海外で業務を行う人材選びに使用していたのなら、もっと多くの人が受験し、試験対策が練られていてもおかしくはありません。
しかし、一般的な知名度はTOEICや英検には及ばないでしょう。
その理由として『BETA Expressは企業でしか受験できない』からと考えられます。
試験は随時行っていますが、申し込めるのは法人による30名以上の団体受験のみ。
TOEICの様に一般受験ができませんので、企業で働いている人以外が受験する機会はほとんどないと思って間違いないでしょう。
BETA Expressの試験内容
試験は、リスニング・リーディング・ライティングの3科目を100分間で解答する試験。
さらに試験管と対面した15分間のインタビューによって判定されます。
内容はビジネス英語がメインとなりますが、インタビューでは日常会話など幅広い話題に対応できる英語力が試されます。
試験対策
残念ながら、BETA Express専門の過去問やテキストはありません。
ビジネス英会話や英文によるEメールの作成に関しては、十分な勉強をしておくべきでしょう。
BETA Expressは受験の機会を逃してはいけない試験
BETA Expressに対する一般的な知名度TOEICよりも低いかもしれません。
しかし28年に及ぶ歴史と、多くの貿易会社や海外取引を行っている商社、大手の銀行が採用している実績があります。
その事から考えても、企業における信頼度は高く、高得点を出していれば、転職に非常に有利な英語資格と言えるでしょう。