「ビジネス・キャリア検定」の検定分野とは?
ビジネス・キャリア検定とは、JAVADA(中央職業能力開発協会)が実施するビジネスシーンで求められる実務能力を評価・証明する唯一の公的資格です。3級と2級の2つの等級に分類される検定試験は、前期と後期の年2回実施されます。
8つの検定分野「人事・人材開発 労務管理」「企業法務・総務」「経理・財務管理」「経営戦略」「経営情報システム」「営業・マーケティング」「ロジティクス」「生産管理」と14部門の詳細は以下の通りです。
人事・人材開発 労務管理
人事・人材開発と労務管理の分野には、以下の2部門があります。
人事・人材開発
主に人事企画、雇用管理、賃金管理などの人事業務のほか、OJT計画、Off-JT計画、自己啓発支援計画についての知識や能力が評価対象となります。
労務管理
主に労使関係、就業管理、安全管理、福利厚生についての知識や能力が評価対象となります。
企業法務・総務
企業法務・総務の分野には、以下の2部門があります。
企業法務
主に会社の設立・運営のほか、契約、債権や知的財産の管理、紛争処理などの企業活動に関わる法務についての知識や能力が評価対象となります。
総務
主に資産管理・オフィス環境の整備などの社内対応や、慶弔・会社行事・広報などの社外対応、CSR(企業の社会的責任)・株主総会・リスクマネジメントなどの経営サポートについての知識や能力が評価対象となります。
経理・財務管理
経理・財務管理の分野には、以下の2部門があります。
経理
3級では簿記・財務諸表と原価計算について、また2級では財務諸表・会社法会計・金融商品取引法会計・法人税についての知識や能力が評価対象となります。
財務管理
3級では現金や預金の取引、資金繰り表、利回り、キャッシュフロー、現在価値計算について、また2級では資金調達や資金運用、予算管理、原価計算、経営分析についての知識や能力が評価対象となります。
経営戦略
経営戦略の分野には、以下の部門があります。
経営戦略
主に経営戦略の役割・必要性・策定のプロセスから、実行や評価、さらにイノベーションなどのについての知識や能力が評価対象となります。
経営情報システム
経営情報システムの分野には、以下の部門があります。
経営情報システム
3級ではITの導入やアプリケーションの選定から、システム化の計画、システムの運用管理、情報の活用について、また2級では業務の分析や評価、改善などの「情報化企画」と、システム運用や情報の活用などの「情報化活用」についての知識や能力が評価対象となります。
営業・マーケティング
営業・マーケティングの分野には、以下の2部門があります。
営業
主に訪問や商談などの「営業活動計画の管理」、営業について知識や技術・与信管理・債権保全などの「営業実務」、契約や消費者保護などの「契約法務」についての知識や能力が評価対象となります。
マーケティング
主に市場の細分化やターゲット・ポジショニングを決定する「マーケティング戦略」、市場や購買者の行動を調査・分析する「マーケティング調査」のほか「製品・価格政策」「流通経路政策」についての知識や能力が評価対象となります。
ロジティクス
ロジティクスの分野には、以下の2部門があります。
ロジティクス管理
主に物流の概念と物流管理から、在庫管理、物流のシステム管理・コスト管理・情報システムについての知識や能力が評価対象となります。
ロジティクス・オペレーション
主に包装・荷役・MH・保管や、物流センターの管理・運営、輸配送システム、国際輸送についての知識や能力が評価対象となります。
生産管理
生産管理の分野には、以下の2部門があります。
生産管理プランニング
主に製品企画や設計管理、生産システムや生産計画のほか、品質管理・環境管理・安全衛生管理・納期管理・原価管理などについての知識や能力が評価対象となります。
生産管理オペレーション
主に作業・工程・設備の管理、資材在庫・運搬物流の管理のほか、品質管理・環境管理・安全衛生管理・納期管理・原価管理などについての知識や能力が評価対象となります。