1杯のコーヒーができるまで
カップに注がれた1杯のコーヒーができるまで、どんな工程があるか私はこの記事を書くまで考えたことがありませんでした。私たちがカフェなどでよく目にするのは、茶色いコーヒー豆です。しかし、コーヒー豆は本来白っぽい色をしています。これを“生豆(きまめ)”といいます。でも、生豆の状態では私たちは、あの香ばしい香りのするコーヒーは飲めません。ではどうするのかというと、ロースターと呼ばれる機械でコーヒー豆を焼きます。
これがよく耳にする“焙煎”です。焙煎の過程を経て、コーヒーはあの茶色い色になります。その後、コーヒー豆をコーヒーミルという機械で粉砕(グラインド)します。
粉砕された豆とお湯が混ぜ合わされ液が抽出、一杯のコーヒーとなって私たちの手元へと運ばれてきます。
大手のカフェチェーンのコーヒー
では大手カフェチェーンのコーヒーは、焙煎・グラインド、どちらの段階からお店で行っているかというと、グラインドから行っています。大手カフェは店舗の外に大きな焙煎工場をもち、そこで生豆が焙煎され各店舗へ搬入されます。つまり焙煎後何日も時間が経ってしまっています。
例えば某大手カフェチェーンでは、日本国内に焙煎工場がないためアメリカの工場で焙煎してから日本の各店舗へ搬入されてきています。そのため焙煎後数か月の期間が空いてしまっています。
コーヒー豆は焙煎した時点で劣化が始まるので、私たちの手元へ提供される時点ではフレッシュとは程遠い状態となっています。では劣化するとどんな味になるかというと、酸味と渋みが強く出てきてしまいます。
ブルーボトルコーヒーは何が違うのか?
ブルーボトルコーヒーは焙煎の段階から、カフェで行っています。というのもブルーボトルコーヒーは、焙煎所がもともとの起源で、コーヒー豆の品質についてはフレッシュさを売りにしているからです。お客さんは焙煎したてのフレッシュなコーヒーを飲むことができます(1号店の清澄白河にもカフェと一緒に焙煎所が併設されるとのことです)。その味は「浅入りで柑橘の香り」といわれており、更に一杯一杯ドリッパーを使い丁寧に入れられるため、コーヒーの出し方も選ぶことが可能。
自分の好きな濃さを指定できるので、ブルーボトルコーヒーでは今までのコーヒーチェーンにはなかったサービスを堪能できるのです!
コーヒーは欠かせない存在
2013年に日本の市場調査会社が行った調査では、日本では「コーヒーを毎日飲む」という人の割合が64%で、ボトル入りの水を毎日飲む人の割合19%よりも多いという結果が出ています。これは調査対象の22か国中で上から5番目の順位とのこと。日本でもいまやコーヒーは毎日の生活に欠かせない存在となっているのですね。毎日飲む何気ない1杯。だからこそ、その品質にはこだわりたいと私は思います。
ブルーボトルコーヒーの登場は、私の毎日の1杯に、変化をもたらしてくれるかもしれません。
【ブルーボトルコーヒー ロースタリー&カフェ】
2015年2月6日オープン営業時間 8:00~19:00(予定)
住所:東京都江東区平野1-4-8
【参考URL】
ALT-COFFEE.COM「焙煎機と焙煎豆の焙煎方法紹介」
http://www.alt-coffee.com/ac-zuoye.html
KEY COFFEE「コーヒー豆の知識」
http://www.keycoffee.co.jp/enjoy/school/base.html
ブルーボトルコーヒー(アメリカ)
https://bluebottlecoffee.com/
世界の水事情
http://water-news.info/4804.html
http://kantar.jp/whatsnew/2013/08/19/NewsRelease_130820_Coffee.pdf