「大人になったら治るから」10代の乾燥肌の子が言われたその場しのぎの医者の言葉
私の親しい同級生のしょこちゃん(彼女のニックネーム)は10代のころからそれはもうひどい乾燥肌で、顔中しわくちゃ、その上、粉を吹いていました。
身体も乾燥のせいでむずがゆいらしく、夜中に知らず知らずかきむしってしまうので、常に体のあちこちから出血していて、本当に10代の子のお肌?って思うほど悲惨そのものでした。
そんなしょこちゃんはめっぽう気が強く、周りの、どちらかというとアンチしょこちゃん派の連中は、
「ようよう、女番長!」なんてからかってはしょこちゃんの鉄拳をくらっていたのですが、そんなしょこちゃんを一発で泣かす方法がありました。
「しょこちゃんの顔ってしわくちゃ~!」
この一言で充分なのでした。
その瞬間、しょこちゃんの粉を吹いてしわくちゃの、白いカサカサの顔はあふれ出た涙でびっしょりになるのです。
まるで石清水が湧き出るがごとく、止まらない涙がカサカサのお肌を潤して、私になぐさめられた後のしょこちゃんの顔はしわが減っている、という皮肉さ加減でした。
しょこちゃんのそんな時の私に対する決まり文句は、
「大人になったら治るってお医者さんが言ってたから」
というもので、私もその言葉を丸ごと信じて、早くそんな日が来ないかな、なんて思ってたものです。
そして現在。
しょこちゃんのお肌は・・・ちょっと前まで、ハッキリ言って悲惨でした。
この間などは、大事な一粒種の娘さんにまで、
「お母さん!しわくちゃな顔を近づけないで!」
なんて言われてる始末。
そんなしょこちゃんは、コスメおたくの私からのアドバイスに従って、日ごろのお化粧・お肌のお手入れの仕方を根本的に見直すことにしました。
しかし、一介のコスメおたくにすぎない私のアドバイスを素直に受け入れてくれたしょこちゃん。その真剣さをうかがい知ることから、私も自分の事のようにしょこちゃんのお肌の改善に出来る範囲で協力したのです。
それらの内容とは・・・。
乾燥肌の人のお手入れ、メイクとは?
●クレンジング・洗顔・体洗い
クレンジングはクリームタイプのものが乾燥肌にはベストなようです。またはオイルクレンジング。
お肌の上でぐるぐると円を描くように、優しくマッサージしながらメイクをオフにします。
それから化粧水をはたきつつクレンジングしてくれるというものが、トーニングローション(ふき取り化粧水)です。
コットンに含ませ、お顔の中心から放射線状にふき取りましょう。
洗顔は、化粧せっけんとオイルクレンジングを混ぜて優しい泡を作り、これで洗顔します。
もちろん、乾燥対策なので、体を洗う時もこの方法を用います。
鉄則としては、熱いお湯を使うことはNGという事です。
皮脂を取られすぎ、パリパリになること間違いなしだからです。
ちなみに、同じ理由で熱々すぎる蒸しタオルも厳禁です。
必要な皮脂まで取られてしまいます。
お肌の乾燥の原因にもなります。
よって、お風呂のお湯も熱すぎるのは避けて、出来ればぬるま湯程度がよろしい、ということです。
お風呂上がりには全身にボディローション・シアバターを伸ばして皮膚を守りましょう。
●メイク
とにかくお肌を日中の日差しや大気から守るためにも、日中のメイクは必須です。
しょこちゃんに勧めたメイク法としては、
1.トーニングローションで洗顔
これは、お顔をふき取った後のコットンを見れば、脂と埃で夜の間にも結構汚れてるんだ、ってことが分かりますよ。
2.化粧水をお顔と首にも伸ばす
トーニングローションで既に化粧水は塗布しているので、ここではさっぱりして、かつ保湿力の高いローズウォーターを使います。
もちろんしわ対策に首にもなじませます。
朝からバラの香りに包まれて、アロマ効果もバツグンですよ。
3.セラミドパウダーをお顔全体に塗布して乾燥対策します。
シアコラーゲン(スキンバター)をお顔、身体全体に薄く伸ばし、膜を作ります。
4.栄養クリームをお肌に伸ばします。
クリームはよく伸びるので気持ち少な目かな?ていうくらいで充分です。
5.クリームファンデーションもしくはEEクリーム(肌色)を伸ばします。
多く摂ると厚化粧になるので、これも薄めでOKです。
6.シルク入りフィニッシングパウダー(無色)をクリームファンデーションを覆うようにまんべんなくはたきます。
7.眉を書き足して、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ、口紅、リップグロスでフィニッシュ!
大変ですが、外出前にこれだけ行わなければいけません。
でも、使用前・使用後のしょこちゃんを皆さんに見てもらいたいくらいです。
大分、いえ、かなり綺麗なお肌になってきました。
しょこちゃんは、とっくに綺麗になっても、私に、何と、お中元・お歳暮を今でも送ってくるんですよ。
ありがたいのですが、かえって恐縮して、顔と体が何だかつっぱってしまう私なのでした。
疲れて自宅に帰ってきました。お手入れが余りにも面倒な時は?
例えば会社からへとへとになって帰ってきて、お手入れなんて、とっても面倒ですよね。
一刻も早くベッドに入りたい・・・!
ハイ、そうしてください。
睡眠は心身共にとても大事ですから。
そもそも寝不足は肌荒れの元凶なんです。
受験シーズン、徹夜まがいの生活を続けて、肌荒れを起こした人って結構いると思いますよ。
お肌の回復は22時~2時の間です。
この時間は、なるべく眠ってるのがベストなんですね。
加湿器のスイッチをオンにしたら、ベッドに滑り込みましょう。
せっぱつまってるときは、メイクONのまま眠ってしまってもオーケーです。
それでも翌朝には疲れが抜けて、つやつやのお肌が現れることでしょう。
睡眠というのはそれほど大切なのです。
乾燥対策、気を抜いてもいんです!
どんなに頑張っても乾燥肌に悩むことってどうしてもありますよね。
そんな時はもう、寝ちゃいましょう!
翌朝からまた頑張ればいいだけのことです。