新婚さんに食器・キッチン用品のプレゼントは吉と出るか凶と出るか?
私は今まで多くの新婚さんを見てきましたが、キッチン用品のプレゼントは、ほとんどの家庭において喜ばれるようです。そりゃそうでしょう。だって、人間おまんまがなけりゃ生きていけませんものね。そのためには、キッチン用品がなきゃ始まらない!という訳です。
プレゼントでは、テフロン鍋、ホットプレートなど、すぐに必要な調理用品に人気が高いようです。逆にキッチン関係のプレゼントで人気のないものは食器、具体的には大きな洋皿系がワースト1位のようです。理由としては、「使い勝手が悪い」「しまう場所がなく、かさばる」など。大変嫌われていますね。
かくいう私も、頂きもののノリタケの大きな洋皿を珍しく使ったはいいけど、洗ってる最中、私が悪いのですが、大きすぎてシンクに落っことしてしまい、あろうことか真っ二つに割ってしまったことがあります。
取り返しのつかなさ加減にがっくりと肩を落としてしまったのを今でもよく覚えています。
そんなこんなの中で唯一、プレゼントして喜ばれる確率の高い食器といえば、ブランド物のペアのティ―カップ、ペアのマグカップですかね。
LANVAN(ランバン)などのティ―カップはお客様にも堂々と対応できますし、ペアのマグカップなどにいたっては、もはや鉄板プレゼントアイテムなのではないのでしょうか。九分九厘喜んでもらうことができるという優れものです。
普通のお皿などは、現代の新婚さんは、(これ、知り合いのパターンですが)、全て100均で揃えてしまってましたよ。小鉢、しょうゆ皿などの小物食器はもちろんのこと、ワイングラスやグラタン皿などにいたるまで、きちんと全部100均で統一してるんです。
その新婚さん曰く、「食器なんてどうせ割れるんだから100均で充分!」という、何ともいえない開き直りぶりです。
でも私、種明かしされるまで、自分にふるまわれた食事の食器が100均だって、みじんも思いませんでした。とても100均とは思えない、重量感あふれる造りだったからです。
と、こんな風にみんな、おもいおもいにそれぞれ準備しているんです。中途半端に特徴のある食器を贈るのは結構タブーに近いものがありますよ。
カタログギフトで本人たちにセレクトしてもらう
カタログギフトは、どんなお祝いにも必ず喜ばれます。芸がない?いえいえ、現代のカタログギフトは値段にもよりますが、それはそれは老若男女問わず気に入ったギフトを選び出すことができます。
パールのネックレスからアウトドアのテントまで、本当にその品数の豊富さったら、まるで百貨店をまわってる様な気分にさせてくれます。それに、カタログに掲載されている商品はいわゆる一流どころばかりです。
私も祝いにいろいろと貰ったことはいろいろありますが、カタログギフトが一番、気楽にショッピング感覚で、気に入った商品を誰に気兼ねすることなく、手にすることができました。
新郎と新婦の合いあい傘のきざまれた置時計・・・
これは私たち仲間の間でも、一番結婚の早かった友達の結婚祝いのお返しでのお話です。結婚式に呼ばれたみんなはそりゃもう、気張って、私も含めてみんな一張羅の振袖姿もあでやかに着込んで出席したんですよ。それは、少しでも結婚式が盛り上がるようにと、式に花を添えたつもりでした。祝儀も張りこみましたよ。
でも、結婚式も終わり、私たちより先にお返しの紙袋を手にしている人たちを見て、イヤな予感がしたんです。妙にデカいんだな、その紙袋っつうのが。しかも紙袋をぶら下げてる人を見るとなんだかとっても重そう。
そして順番は私たちのところに回ってきました。紙袋をもらった私たちの感想はというと、「デカい!重い!」みんなこのセリフの連発でした。いい加減着物姿でいるのも疲れてきていましたし、慣れない草履をはいているので足首から下全体が痛くてもうイライラはピーク。
帰り道、みんなで路上で紙袋を誰からともなく開けはじめました。バリバリと音を豪快に立て、開けた紙袋の中の包みは・・・!決して、結婚した友達へのひがみなんかじゃありませんよ。正体は、壁掛けのぼんぼん時計というには少し迫力不足だな、でも置時計としてはデカすぎる、という何とも中途半端な時計だったのです。
そしてみんなの怒りの爆発を誘ったのがその時計の胴体の部分に金文字で掘り込んである、「愛をこめて。 浩二(仮名)・まゆこ(仮名)」!しかも浩二(仮名)とまゆこ(仮名)の名前が合いあい傘に入ってるんです。
あ~のね~。小学生が黒板に書く落書きじゃないんだからね!もう、友達のオツム具合がなっさけなくて、みんな着物の汚れるのも構わずその場にへなへなとへたり込んでしまったものでした。
ほかにも、あまり親しくない人への義理の贈り物はクッキーの詰め合わせ、メロン、洋酒などのいわゆる跡形を残さない「消え物」が良い、とか。ギフトのセオリーって結構ありますので、皆さんもあんまり自分本位に浮かれないで、受け取る相手の立場に立って、慎重にギフト選びをしましょう。