「認定眼鏡士」メガネのフレームやレンズ調整のプロになれる!|トピックスファロー

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2013年10月9日
「認定眼鏡士」メガネのフレームやレンズ調整のプロになれる!

「認定眼鏡士」の仕事や資格について紹介。海外では公的資格の取得が必要になる「メガネ調整」ですが、日本では資格取得の義務付けはなく、誰でも調整ができます。しかし、合わないレンズやサイズがきついフレームの眼鏡をかけ続けると、めまいや頭痛や吐き気など健康にも影響が!メガネの知識と調整スキルは重要です。

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メガネづくりのプロ!認定眼鏡士とは

近視、乱視、遠視など、視力の低下や視界の歪みを矯正する「度」が入ったメガネの他に、現在ではファッションとして用いる「度」が入っていない伊達メガネも人気です。

パソコン等のブルーライトや紫外線防止にUVカット効果のある色無しの眼鏡やサングラス、花粉対策メガネなど、多くの人にとってメガネは健康や美容などの面でもニーズが高まり、より身近なアイテムになりました。

しかし、人の顔の形や幅、鼻の高さや耳・目の位置などは個々によって差があるため、完全オーダーメイドのメガネでもない限り、ぴったりフィットする眼鏡を見つけるのは意外と難しいものです。

反対にしっくり体に馴染むメガネは、顔の一部として長時間かけていても快適さを保つことができますね。認定眼鏡士は、既製品のメガネでもユーザーに合わせて、レンズ加工や仕上げ、フレームや幅などの調節をおこない、「快適な眼鏡」を提供するために知識と技術を深めた人です。

ユーザー最優先のメガネづくりをする眼鏡士になる

アメリカ、ドイツ、フランス、シンガポール、韓国や台湾などの世界45か国では、眼鏡の調整をおこなうにあたり公的資格を有していることが定められています。レンズの位置が少しズレているだけで眩暈や吐き気など、眼鏡の不一致が健康に与える影響を考えれば納得できることですが、日本では特に公的資格の取得は求められていないのが現状です。

もし、メガネ業界での就職を目指してユーザーの満足度を最優先するのであれば、メガネに関する一定の知識とスキルを身につけたことの証明となる「認定眼鏡士」の資格取得を目指してみましょう。

認定眼鏡士の資格をとるには

認定眼鏡士の資格はS級、SS級、SSS級と段階を追って取得する必要があります。S級資格を取得するためには、(社)日本眼鏡技術者協会が定めるカリキュラムを眼鏡専門学校、通信課程等で修了する条件を満たすことが必要です。

また、各級の資格有効期限は3年と定めがあり、常にメガネに関連する最新の知識と技術を学ぶことが義務付けられています。

S級資格取得概要

認定基準

旧全日2年制メガネ学校を卒業した者
2年制通信課程修了し、5年以上の実務経験がある者
全日3年制以上(4年制通信課程含む)の眼鏡学校卒業生

SS級・SSS級試験概要

受験資格

【SS級】
高卒5年、短大卒3年、大卒1年以上の実務経験者、または現在、S級の認定眼鏡士の資格取得者

【SSS級】
S級、SS級認定眼鏡士有資格者/3年制以上の眼鏡学校に在籍する者または卒業生/その他、認定資格制定委員会で認められた者(海外の公認眼鏡学校卒業生など)

試験日程

年1回2日間にわたり実施(日時は要問合せ)

試験問題

【SS級】
学科/5科目
視機能系、医学系、マネジメント系、光学系、加工調節系
実技/3科目
作製、フィッティング、測定

【SSS級】
学科7科目
理論光学、目の解剖、眼鏡光学、視科学Ⅰ群、視科学Ⅱ群、生理光学、眼科学

受験費用

【SS級】
学科/10,000円
実技/15,000円
【SSS級】
1科目につき3,000円

公式サイト

公益社団法人 日本眼鏡技術者協会
(http://www.megane-joa.or.jp/)

眼鏡学校/(社)日本眼鏡技術者協会認定

メガネのプロを目指す人が学ぶ、公認の眼鏡専門学校です。通学が困難な人は通信課程で学びます。

勉強法

(社)日本眼鏡技術者協会が主催する、各級のレベルに合わせた講習会に参加をするか、自習学習で学ぶ方法があり、協会より参考書も発売されています。

また、多くのお客様と接する仕事のため、メガネの専門的な知識だけではなく、コミュニケーション能力や接客業としての心得なども積極的に学ぶことで総合的なスキルアップに繋がります。

(社)日本眼鏡技術者協会/自習のための参考書

著者:加賀原まこ

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