自費出版を請け負っている出版社5選
小説などの自身の作品を、“本”という形で出版するための近道といえるのが自費出版です。
ここでは、自費出版が可能な5社の代表的出版社をご紹介します。
講談社
“「おもしろくて、ためになる」出版を”がモットーの講談社は、推理作家への登竜門ともいわれる「江戸川乱歩賞」の受賞作の出版でも知られています。
そんな講談社で、自費出版サービスを提供しているのが「講談社ビジネスパートナーズ」です。
制作費用は、本の種類によって異なりますが、100部発行で70万円からとリーズナブル。また、希望すれば、書店や注文による販売を代行するサービスがあります。
見積もりは無料なので、気軽に相談してみてはいかがでしょう。
幻冬舎
角川書店の編集だった、見城徹氏が代表を務める幻冬舎の特徴といえば、多彩な作家陣。小説家に限らず、ミュージシャン・俳優・お笑い芸人などの作品が、次々とベストセラーになっています。
また、2008年に、TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」と共同で設立した、10代の文学新人賞「蒼き賞」が話題となりました。
その幻冬舎グループで、自費出版の業務を行っているのが、「幻冬舎ルネッサンス」です。
“売れない”という自費出版のネガティブなイメージを払拭すべく、小説や詩集・絵本・写真集など、さまざまジャンルの作品を募集しています。
小学館
小学生向けの教育図書の出版を主に行っていた小学館は、「めばえ」「幼稚園」「小学一年生」などの、学習誌で知られる出版社です。
また、2001年に設立された「小学館文庫小説賞」では、プロ・アマ、ジャンルを問わない「ストーリー性豊かなエンターテイメント小説」の作品を募集。受賞作からは、映画化されたヒット作品も生まれています。
その小学館から生まれた自費出版の編集・制作会社「小学館スクウェア」では、本をつくりたい個人や企業を応援しています。
文藝春秋
文藝春秋は、1923(大正12)年、小説「父帰る」「真珠夫人」などの作品で知られる、菊池寛によって創業されました。
その後の1935(昭和10)年に、菊池が「芥川龍之介賞」を設立したことから、受賞作が文芸誌「文藝春秋」に掲載されているのです。
そして、その文藝春秋で、自費出版を担当しているのが「企画出版編集室」です。
もともと文藝春秋は、作品を自由に発表する場として、菊池が自費で設立した会社。そのため、文藝春秋では、創業者の意志を引き継ぎ、自費出版の本作りを積極的にお手伝いしています。
岩波書店
岩波書店は、初代が1913(大正2)年に神田神保町で開いた古書店からスタート。その後、夏目漱石の作品の刊行によって出版界に進出しました。
古典や学術的な作品が多い「岩波文庫」を出版するなど、他の出版社と一線を画した、ややお堅いイメージ。
そんな岩波書店の「出版サービスセンター」では、予算に合わせた自費出版を受け付けています。書きためた小説や随筆から、社史、市町村史、学会などの研究報告や論文、伝記などを、立派な一冊に仕上げてくれるはずです。