絶対に知っておくべきファッションのマナー
ファッションというと、センスやブランドの好みばかりが取り上げられがちですが、マナーという観点から見たファッション性も、社会生活を送る上で重要になってきます。
例えば、葬儀のような畏まった場で、いかにも「これから波に乗ってきます」と言わんばかりのアロハシャツ+バミューダ+サンダルで現れたら、周囲はどんな印象を抱くでしょうか。
このように、TPOを考えた服を着ることも大事なマナーといえます。
では、
どのような場にどのような服装をしていくことが、ファッションのマナーとして大事なのでしょうか?
結婚式の平服とは?
女性にとって一生に一度の晴れ舞台といえる結婚式。
最近は式場を借り切って行う豪華な披露宴から、レストランなどを使った簡素な披露パーティ形式が広まっています。
このような形式の結婚式では招待状に「平服でいらしてください」と記載されていることがほとんどですが、肝心の「平服」が分からない人も多いものです。
そのため普段着と解釈してTシャツ・ジーンズで訪れる人も少なくありません。
結婚式における平服とは、「黒のスーツ・白いネクタイ」のような礼服に対応した、「会社に着て行くようなスーツとネクタイ」のことを指しています。
つまり「平服でいらしてください」と書かれていたら「礼服ほど畏まった服装でなくていいけど、社会人として恥ずかしくないようネクタイ着用できる服装で来てね」という意味だと考えましょう。
ゴルフ場でのファッションマナー
「紳士のスポーツ」と言われるゴルフは、競技中だけでなく、服装からグリーン上での立ち振る舞いまでマナーを求められるものです。
スコアからルール違反までを自己申告でまとめていく競技だからこそ、「紳士たれ」の精神が競技者や観戦客にまで求められているのです。
そして、会社勤めをしていると上司や取引先からゴルフへのお誘いを受けることもあります。
もしも、せっかくのお誘いだからとクラブから競技服まで一式をそろえても、マナーがなっていなければゴルフ場への入場お断りを受けてしまうことがあるのです。
ゴルフにおいて守らなければならないファッションマナーは「シャツの裾をズボンに入れる」ということです。
最近、はスーツ姿でもワイシャツの裾を出している若者が増えていますが、世界的にはシャツの裾を出しっぱなしにするのはみっともないことなのです。
ゴルフの時の服装はポロシャツとチノパンが基本ですが、この服装はサッカーや野球のユニフォームと同じと考えるべきです。
靴はファッションマナー最大のチェックポイント
「人の足元を見る」という言葉は、「昔、旅人の草履の草臥れ具合や足袋の汚れ方を見て、宿屋の主人がどれだけふんだくっても大丈夫かという算段を決めていた」ことに語源があるといわれ、人の弱みに付け込もうとする卑劣さや、意地汚さを責める言葉として使われています。
しかし、マナーという観点で人の足元を見るということはネガティブなイメージではなく、その人のトータルコーディネートのセンスを計り、最低限の礼儀を守れる人なのかを知る手段となります。
冠婚葬祭などのフォーマルな場に履いていくべき靴は牛の本革製で、足の甲に直線の縫い目が来るストレートチップ、そして紐靴であるというのが一般的な靴のマナーです。
もちろん、革靴は汚れがなく、綺麗に磨かれていることが重要です。