爪ってそもそも生きてるの?死んでるの?
爪は、死んだ細胞が角質化することで硬くなった、タンパク質でできた皮膚の集まりです。これって、実は髪の毛と同じだってご存知でしたか?
髪の毛が、毛根部分にある毛母細胞で作られるのと同じように、爪は、甘皮の下のあたりにある「爪母」という部分で作られた皮膚が表面に押し出されて、1日に約0.1mmのペースで伸び続けているのです。
その際、甘皮には新しい爪を保護するほかに、生え始めの爪を押さえて平らにするという役割があります。つまり、甘皮がないと新しい爪が平らにならないため、凸凹の状態で生えてきてしまうのです。
そのため、髪の表面を覆うキューティクルの乱れによって髪のツヤが失われるように、縦ジワが入ったツヤのない爪が生える原因となることから、甘皮を押し上げるなどのお手入れのし過ぎには注意が必要です。
ネイルは爪にとって負担なの?
ネイルは爪に悪いといわれていますが、正直言って半分合っていて、半分は間違いです。
もちろん、ネイルを塗らないよりは、塗った方がはるかに爪にとっては負担が大きいのですが、すべてネイルが悪いという訳ではないのです。
ネイルを塗ったせいで、爪が黄ばんでしまったという経験はありませんか?
この黄ばみの原因は、ネイルに含まれる色素。爪に直接ネイルを塗ることによって色素沈着が起こり、黄ばんでしまうのです。そのため、色素沈着から爪を守るためには、ネイルを塗る際に、かならずベースコートを塗る必要があります。
また、ネイルを落とすためのリムーバーも、爪にとっては大きな負担になっています。
リムーバーに含まれる成分の1つのアセトンには、油を溶かす作用があることから、頻繁にリムーバーを使うことで、爪を劣化させてしまうのです。最近は、アセトンを含まない、いわゆる“ノンアセトン”のリムーバーが出ているため、爪の変色や劣化が気になる場合は、そちらを使ってみてはいかがでしょう。
爪にも毎日のお手入れが必要
髪を洗ったらトリートメントをするように、爪にもトリートメントが必要です。
「キューティクルオイル」は、いわば爪用のトリートメント。ツヤツヤした健康的な爪を作ってくれるだけではなく、さらに、甘皮や爪の乾燥を防いでくれるという優れモノなんです。
キューティクルオイルの使い方は、甘皮の部分に一滴たらして、甘皮の周辺をマッサージしながら、徐々に爪全体に伸ばしていくだけと、とっても簡単。
マッサージによってオイル成分が浸透するだけでなく、甘皮周辺の血行が促されることで、爪の成長が促進されるのです。キューティクルオイルによる甘皮部分のマッサージは、ネイルを塗った状態でもできるため、毎日続けられますよね。
あんなにヘタっていた爪が?!と驚くほど、見る見るうちに丈夫で健康になっていくはずです。