世界中の商品が手に入る今、フェアトレード商品は目利きのツール!|トピックスファロー

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2015年2月17日
世界中の商品が手に入る今、フェアトレード商品は目利きのツール!

チョコレートや紅茶、コットンなど、原料を海外に依存した商品は、どんな経緯で私たちの手元まで届いているのでしょうか。ネットショッピングが充実し、世界中の商品を個人で手に入れられる今こそ、生産者が見えるフェアトレード商品がおすすめです。

企画やコピー、情報収集などを行う編集ライター
  

開発途上国の商品を購入してみよう

インターネット環境の充実によって、小規模オンラインショップでの買い物もストレスなく利用できるようになりました。そんな中で注目したいのが、フェアトレード商品です。

フェアトレード商品とは、環境や人権に配慮し、持続可能な視点をもって開発途上国で生産されるものを適正な価格で取り引きする仕組みです。 大規模メーカーのような大量生産や、大量出店は難しいけれど、作り手の方が丹精込めて作る商品を、様々なオンラインショップから購入することができます。

Group of People Holding Hands Around Letter Growth

顔が見える、無理のない温かい関係から生まれた商品

大量生産される商品は流通や経営的な理由から、また、日持ちや安価に販売するために、添加物を加えるなど、様々な工夫がされています。これらの商品が手軽に購入できることで、私たちは便利な生活が維持できるわけですが、誰がどんな環境で作っているのか、環境や人権面での問題がないかが不透明な場合もあります。

フェアトレード商品では大量生産による安さを実現することは難しいのですが、作り手の顔が見える信頼関係のもとに製作から販売がされています。 昨今問題となっている食の安心・安全についても、目が行き届く範囲での生産体制のため、トレーサビリティ(生産から加工・流通・販売・廃棄までの過程の追跡が可能な状態)も大手の流通に劣らない精度が期待できます。

有機栽培、減農薬・無農薬栽培などこだわって生産される、高品質の商品

フェアトレードでは、作り手の生活も視野に入れた価格設定を行うため、安さを商品価値とすることは難しくなります。その代わりに有機栽培や減農薬、無農薬といった、丁寧に手をかけた高品質の商品を創り出しています。こういった取り組みは、農薬や重労働などの悪影響から生産者を守ることにもつながります。

また、これまではフェアトレードでは、デザインやパッケージといった、ビジュアルのクオリティが、一般消費者の求めるレベルに届かないものも見受けられました。しかし最近ではフェアトレードへの関心の高まりを背景に、商品自体のファッション性もどんどん高まっています。
理念に賛同するプロのデザイナーとのコラボレーション商品が生まれたり、雑誌へ掲載されたりする商品もあるほどです。

チョコレート、紅茶、コーヒー、コットンなど様々な品数が急増中!

フェアトレード商品は欧米を中心として市場を広げていて、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)のデータでは、2010年以降の販売量は世界規模で10%以上の割合で拡大していることが示されています。

日本でも大手流通企業やメーカーがフェアトレード認証を受けた商品の販売を始めています。

現在、日本でFAIRTRADE JAPAN(Fairtrade Internationalの構成メンバーとして、日本国内における国際フェアトレード認証ラベルのライセンス事業、製品認証事業等を行う団体)の認証を受けているフェアトレード商品は、コーヒー、紅茶、カカオ製品、スパイス・ハーブ、果物、加工果物、ワイン、オイルシード・油脂果実(豆やごま類)、切り花、コットン製品があります。

ちなみにフェアトレード認証にはFairtrade Internationalによる製品に対する認証と、World Fair Trade Organizationによる団体に対する認証、さらに、フェアトレードの認証マークがついていなくとも、企業や団体が独自に基準を設定したフェアトレード商品もあります。フェアトレード認証を受けていなくても、より厳しい基準を設定しているところもあるため、ラベルの有無よりも取り組み内容が重要です。

Fair trade violet grunge retro style isolated seal

購入から支払いまでのインフラが充実

オンラインショッピングが普及している環境に後押しされ、小規模のショップでも不便を感じることなく購入ができるようになっています。フェアトレード商品を扱うオンラインショップでも、今ではほとんどがカード払いや代引き払いに対応しています。

また、大手のwebショッピングモールに出店している場合もあり、より豊富な支払い形態を利用することが可能です。まとまった金額以上で送料が無料になる場合もあるので、欲しいものがたまってから、家族や友人と一緒に購入するというのもおすすめです。
注意点としては、出荷までの日数には幅があることが多いため、プレゼントなどで利用したい日時が決まっている場合は、早めに購入手続きすると安心です。

outdoor city market

フェアトレードで、新しい価値観・世界を発見

フェアトレードショップを運営する団体の主な形態として、NGOやNPO、株式会社、公益法人があります。それぞれの活動は、法人格を取得していれば該当する法律にのっとった会計基準で運営されています(NGO団体と呼ばれる団体で法人格を取得している場合、日本では多くのケースが非営利活動(NPO)法人となっています)。

非営利組織とは儲けてはいけないのではなく、利益の配分方法が株式会社などの営利団体と異なる点を除けば、事業をまわすための人件費や設備費など様々な経費が必要なことに変わりありません。

そのためフェアトレードのように、生産者に仕事が、消費者に品質の良い商品が、運営者に事業費が循環する事業モデルは、関わる人すべてにプラスになります。団体によってはサイトで取り組みを紹介していることも多いので、そういった部分から共感する団体の商品を探してみるのもよいでしょう。

お茶やチョコレートやコットンなど、1次産業を原料とする商品こそ充実しているので、逆にそういった商品でクオリティの高いものを見つけるという視点で探すのもおすすめです。

まとめ

これまでのフェアトレード商品には、買い手側による弱者支援という部分も否めませんでしたが、インフラの整備や関心の高まりによって状況は大きく変化しています。売り手側や生産者も、支援を求めるだけではなく、商品自体の価値を上げることにシフトしています。

実際に商品自体のクオリティが高く、手に届くまでのストーリーに共感が得られた場合など、リピーターが多いことも特徴です。もちろん、フェアトレードが万能というわけではなく、仕組みも運営体制の課題もあります。しかしながら、それらをクリアしようと活動が続けられています。多様な人が商品をきっかけに関心を持つことは、より有意義な取り組みにつながるでしょう。

商品、ストーリー、活動内容など、自分に響くポイントでお気に入りを見つけてみましょう。

著者:染谷そめこ

企画やコピー、情報収集などを行う編集ライター
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好奇心旺盛な性格が原動力にあるため、自分の幅を広げるためにも様々な分野に関わっていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。また、ずっと関わってきているのはソーシャルな分野で、具体的には、持続可能なこと、社会起業家や企業による社会課題の解決に熱い視線を注いでいます。