ペットとの暮らしに蔓延る小さなノミ・ダニ
愛するワンちゃんや猫ちゃんの体を住処にし、その皮膚にかじりついて血を吸う小さなノミやダニ。
ノミやダニがかみついたところは痒みを伴って、アレルギーや皮膚病などを引き起こしてしまうこともあります。
ノミやダニがお散歩帰りのペットや人間に付着したまま家の中侵入してしまうと暖かい室内で大繁殖してしまい大変なことになってしまうケースも少なくなく、ペットのいる家庭では日ごろから予防策をとっておくべきと言えるでしょう。
ノミ
ヒトノミ・イヌノミ・ネコノミ等、世界中に何千ものノミの種類があり、ワンちゃんと猫ちゃんにつくノミはイヌノミ・ネコノミと言われています。
しかし、どちらもワンちゃん、猫ちゃんのみならず、人間にも寄生します。
ノミに吸血されるとかゆみを伴う、発赤・発疹などの症状が出てきます。
ダニ
草むらなどに棲むマダニは、お散歩などで屋外へ出るペットは要注意。
毛づくろいを頻繁にする猫ちゃんよりもワンちゃんの方がダニの寄生が多いとされています。
マダニによる吸血に痒みはあまり伴わないそうですが、あまりに大量のダニに寄生されると貧血を起こしてしまう事もあるそうです。
ノミやダニの家への侵入経路は?
屋外へ出たペットがノミやダニを持ち込むリスクは高いと言えます。
特にノミはあまりにありふれていて草むらやノミを持つ他のペットと接触しなくても、ただアスファルトを歩くだけでも寄生してしまう可能性もあるのだとか。
また、人間が屋内へ持ち込むケースや、外猫などについていた虫が網戸に付着して網目や隙間からの侵入する経路も考えられるそうです。
完全室内飼いのペットの場合はノミやダニに寄生される確率は低いと言えますが、こういった経路で持ち込まれたノミのリスクもあるので、油断はできません。
完全室内飼いのペットもノミやダニが活発に活動する6月から9月にかけての予防は必要と言えます。
ノミやダニは基本的には暖かい場所では活発になり、寒くなると元気がなくなります。
しかし、冬でも比較的暖かい日が続いたり室内では油断はできません。
ノミやダニが室内に侵入し室内の暖かさで活動も活発になりどんどん繁殖していってしまうと、家中の布製品に入り込んでしまい大騒動となることもあります。
また、ペットたちも吸血されるたびに痒いのではストレスも蓄積していくでしょう。
家中のノミ・ダニを徹底駆除する室内のお手入れ
暖かい室内に一度ノミやダニが棲みついてしまうと、産卵を繰り返し大繁殖させてしまうことに…。
実際にペットに寄生したノミやダニに気付かず、人間までも痒みやアレルギーなどの症状に悩まされてしまうケースもあるのです。
ノミやダニの駆除は大仕事となってしまいがちですが、大増殖を繰り返させないためには徹底して駆除する必要があります。
畳もベッドマットの中も取り逃がさない!ノミダニ駆除方法
1.棚やソファなどを移動
ノミやダニの逃げ場を出来るだけ少なくします。
カーペットも剥ぎましょう。
2.丁寧に掃除機をかける
家中の隅から隅まで掃除機をかけます。
ノミやダニは掃除機から逃げて部屋の隅や畳の目に入り込んでしまいます。
畳の目に沿ってゆっくり丁寧に掃除機をかけていきましょう。
床カーペットの場合は多方向から何度も掃除機をかけましょう。
しかし、長年使ってきた床カーペットは、どうしてもダニの温床となってしまっているケースが多く、本来は取り替えるかフローリングにするのが望ましいと言えます。
3.ダニ・ノミ駆除剤を散布する
使用する前に説明書を読んでからノミ・ダニ駆除の薬剤を散布します。
特に適用畳数をよく確認しないと、薬剤が足りずに効き目不十分となり、ノミやダニを再発生させてしまいます。
また、一度で撲滅できない可能性も考慮し、1~2週間後再度薬剤を使用すると効果的でしょう。
畳の奥の薬の入っていかないところには、突き刺して使用するスプレータイプの駆除剤がおすすめです。
バルサンシリーズ(ライオン)
燻煙式の殺虫剤でノミ・ダニやゴキブリの駆除に効果があります。
アースレッドシリーズ(アース製)
燻煙式の殺虫剤でノミ・ダニ・ゴキブリの駆除に用います。
スミスリン粉剤ES
粉剤タイプの殺虫剤でノミやダニなどに効果的です。
粉剤なので屋内では使える場所が限られますが、カーペットの裏やベッドの下などノミ・ダニが生息しやすい場所におすすめです。
※ダニ駆除剤使用についての注意
説明書を読み確認の上、燻煙式の殺虫剤は火事と間違われてしまう事もあるために隣近所へ知らせてから使用しましょう。
また、粉剤の場合は均一になるように散布していきましょう。
4.ソファやベッドマット、布団のお手入れ
布団などの布製品は取り替えるか、乾燥機にかけてから掃除機で吸い取ります。
熱に当てた布団の叩いてしまうと、ダニ・ノミの死がいを粉砕してしまいアレルギーの原因となってしまいます。
その場合、表面をほろうか、掃除機で吸引するようにしましょう。
殺虫剤を使用する場合、畳と同じく噴霧式などの殺虫剤が入って行きづらいベッドマットやソファは突き刺して使うスプレータイプの駆除剤を使いましょう。